PC用VRヘッドマウントディスプレイおすすめ12選｜モニター代わりになる？

立体的な映像や仮想現実の世界を楽しめるVRコンテンツは、最近ではゲームや娯楽施設のほか、スポーツ観戦や音楽ライブでの利用も検討されており、今後ますます活躍の場を広げていくと考えられます。

そんなVRコンテンツを手軽に楽しめるのがVRヘッドマウントディスプレイ（HMD）です。VRヘッドマウントディスプレイにはスマートフォンを取りつける安価なものから、高性能のPCに接続して迫力のある映像を見られるもの、寝ながら楽しめるものまで多くの製品が販売されています。

そこで本記事では、PC用VRヘッドマウントディスプレイの魅力や選び方、おすすめの製品をご紹介します。寝ながらPCができるものやPCモニター代わりになるPC用VRヘッドマウントディスプレイも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

VRヘッドマウントディスプレイ（HMD）を使うと、まるで自分がゲームや映画の世界に入り込んだような高い臨場感と没入感を体験できます。VRヘッドマウントディスプレイをスマホやPCと接続すると、VR技術によってテレビなどのスクリーン画像を見るのと違って、3Dバーチャル環境でどこを向いても見た方向の景色が変化して映し出されます。

また、VRヘッドマウントディスプレイを頭部に装着すると、内蔵されたセンサーによって自分の動きを認知し両目に流される映像が変化するため、顔の動きに合った映像をより立体的に楽しめます。

VRヘッドマウントディスプレイには、スマートフォンに接続するタイプととゲーム機やパソコンに接続するタイプがあります。それぞれの特徴について紹介します。

スマートフォン用VRゴーグルではスマートフォンをディスプレイとして使用するので、比較的安価な製品が多いです。スマートフォン用VRゴーグルはスマートフォンをヘッドセットに装着して、VR画像を再生する簡単構造のためです。

どうしてもPC用のVRヘッドマウントディスプレイと比べると没入感が劣ってしまいます。しかし、スマホ用のVRアプリは豊富でコストも安いので、初心者用としてVRの世界を気軽に楽しむのであれば、スマートフォン用VRゴーグルはおすすめです。

スマートフォン用VRゴーグルには適合するスマートフォンの大きさがありますので、自分のスマートフォンの大きさに適合するかどうかを必ず確認しましょう。スマートフォン用VRゴーグルについては、以下の記事を参考にしてください。

VRヘッドマウントディスプレイは家庭ゲーム機・PCに、HDMI端子・USBケーブル・Bluetooth対応で接続し、頭部に装着して本格的なVRを楽しめる製品です。スマートフォン用と比較すると高価な製品が多く、その分解像度が高いのが特徴です。さまざまなVRゲーム・コンテンツに対応しており、多くのファンが存在します。

ゲーム・PC用VRヘッドマウントディスプレイは、日頃からTVモニターでプレイしているゲームをVRの世界で体験できるため、とても魅力的です。さらに、ゲームだけでなく映像コンテンツも楽しめます。

また、ゲーム・PC用VRヘッドマウントディスプレイは解像度が高く、さまざまなVRゲームに対応しています。鮮明な映像でVRの世界に没入できるので、ゲーム好きにはたまらない感動を得られます。

PC用VRヘッドマウントディスプレイを選ぶときは、必ず解像度とリフレッシュレートをチェックしてください。VRヘッドマウントディスプレイは解像度の数値が高いほど、鮮明な画像が入手できるので、よりゲームやコンテンツを高画質でVRの世界を楽しめます。

片目あたり1080×1200くらいの解像度であれば、VRの世界に十分浸れます。また、対応パネルも必ずチェックしてください。対応パネルが液晶よりも有機ELパネルの方が高画質になり、画像の動きもスムーズです。ただし、液晶より価格が高くなります。

リフレッシュレートは、最低でも60～75Hzを目安に選んでください。これは1秒間に60～75回画面を切り替えて映像を映し出します。VRの世界を快適に楽しみたい場合は90Hzがおすすめです。より没入感を楽しみたいなら、VR酔いしにくい4K高画質VRゴーグルを推奨します。

私達がモノを見るとき、焦点があっているところは視野の一部です。人間の視野角は、約150°といわれています。VRの世界に深く没入したいのであれば、PC用VRヘッドマウントディスプレイの視野角100°以上の製品を選んでください。

PC用VRヘッドマウントディスプレイの視野角の値が高いほど映像が見やすくなりますので、高機能製品と考えて構いません。しかし、アイトラッキング（視線計測）機能が付いていれば、視野角に関係ありません。なぜなら、アイトラッキング機能は視線の場所や動きを予測し、自動で映像を変えてくれるため視野角が狭くても問題ないからです。

VRヘッドマウントディスプレイを選ぶとき、ヘッドホン一体型を選ぶかどうかも重要です。ヘッドホン一体型は対応可能なコンテンツを用意するだけで、すぐにコンテンツの音を楽しめます。しかし、ヘッドホン一体型は総じて音質が劣るのが欠点です。

音質にこだわりたい方は、ヘッドホンが付いていないVRヘッドマウントディスプレイを選んでください。音響がいいヘッドホンを併用した方が高音質でコンテンツを楽しめます。

音へのこだわり、あるいはVRの世界をどの程度楽しむかによって、ヘッドホン一体型のVRヘッドマウントディスプレイを選ぶかどうかを決めましょう。

ヘッドマウントディスプレイを購入する際は、プレイしたいゲームに対応しているかの確認も必須です。モデルによって対応しているプラットフォームやゲーム機が異なります。数あるメーカの中でも、HTC社は幅広いゲームをカバーしているためおすすめです。

専用コントローラーは、VRヘッドマウントディスプレイのVRの世界に没入感を高めるうえで不可欠です。専用コントローラーの種類はヘッドセットの種類ごとに存在するので、豊富にあります。

専用コントローラーを持つとVRの世界の中に自分の手と同じように、疑似的な手を表示できます。これによりVR空間の中で自分の手でモノを掴んだり、銃や剣を自分が持っているようなリアル感覚を意識させます。

多くの専用コントローラーは手にフィットするようになっており、ヘッドマウントディスプレイで外部が見えなくてもボタン操作ができます。別売りで販売されているので、コンテンツに合わせて選べます。

PC用VRヘッドマウントディスプレイを選定するときは、必ず使用するPCのスペックを確認してください。使用するPCのUSBポートの数やグラフィックボードの性能に余裕がないと、スムーズにVRヘッドマウントディスプレイを使用できません。

たとえば、Oculus Rift Sをスムーズに動作させようとするとグラフィックカードNVIDIA GTX 1060/AMD Radeon RX480以上、CPU Intel i5-4590/AMD Ryzen 5 1500X以上、メモリ8GB以上、USBポート USB3.0ポート1つが必要です。

PC用VRヘッドマウントディスプレイを快適に動かすためには、上記のようにPCのスペックが必要になります。そのため、PC用VRヘッドマウントディスプレイ専用のPCを購入するのも1つの方法です。

メガネをかける方は、メガネ対応のVRヘッドマウントディスプレイかどうかも確認しましょう。ただし、メガネ対応の製品といっても、大きなメガネをかけている方はメガネがウレタン部分に干渉して装着できないものもあるので、必ずチェックしてください。

中でも「Playstation VR」「HTC VIVE」などの製品は、メガネユーザーに配慮されているので安心です。視力が悪い方向けに、メガネをかけなくてもピント調整できるVRゴーグルもあります。こちらは自分の視力に合わせて、ピントを調整・設定しなければなりません。

Playstation VRは、PS4のゲーム体験をVR（バーチャルリアリティ）の世界に誘うためのシステムです。Playstation VRを使うと迫力ある臨場感が味わえ、ゲームの世界にリアルに入り込んだかのような体験ができます。

Playstation VRは内蔵していると、独自の3Dオーディオ技術と連動しプレイヤーの頭部の位置を正確に認識できます。ゲームへの圧倒的な没入感を得味わえるため、臨場感を重視する方におすすめです。

また、OLEDディスプレイによって色彩豊かな映像とこだわりの音質も楽しめます。シネマスティックモードを使うとコンテンツの映像を2.5m離れた距離に最大226インチの大画面が現れ、圧倒的迫力のあるVRの世界を楽めます。

ヘッドマウントディスプレイはゲームや動画視聴・映画鑑賞のモニター代わりとしても使用できます。しかし、映画の字幕や細かな文字・文章は見づらいので、仕事用のモニターなどには不向きです。モニターとして使用する際は使用用途を考えて使用しましょう。

寝ながら使用できるヘッドマウントディスプレイはもちろん存在します。寝ながら使用できる製品は仰向けや横向きになっても画面のズレがなく、頭にも負担のかからない軽量設計のものが多いです。PCモニターをヘッドマウントディスプレイに映して、寝ながらPCもできます。

ヘッドマウントディスプレイの価格帯は、数千円のものから数十万円のものなど幅広いです。数千円台の安いヘッドマウントディスプレイはほとんどがスマホ向けで、PC向けのヘッドマウントディスプレイは数万円かかる場合があります。

また、接続のいらないものや高画質なヘッドマウントディスプレイは、それ相応の値段がするため、使用する用途や予算に合わせて選びましょう。

VRヘッドマウントディスプレイにはさまざまな種類があり、そのメリット・コスト・特徴なども異なります。この記事で紹介したVRヘッドマウントディスプレイの選び方を参考にして、あなたにぴったりの製品を選んでください。