【2024】サイドフロー型CPUクーラーのおすすめ2選｜取り付ける際の注意点も紹介

パソコンを長時間使っていると動作が遅くなり、フリーズしたことがある人も多いのではないでしょうか。高音になったCPUが熱を下げようと働いて、熱が適温になるまで動作が重くなる仕組みになっています。そのため、パソコン操作を快適に行うにはCPUの熱を下げることが重要です。

そんな時、放熱に役立つのがCPUクーラーです。CPUクーラーにはサイドフロー型とトップフロー型の2種類があり、それぞれ設置方向やメリット・デメリットに違いがあります。

今回は、CPUクーラーの特徴やおすすめ商品について、サイドフロー型を中心に紹介します。CPUクーラーを取り付ける時の注意事項についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

トップフロー型は、取り付けする際にパソコンケースの大きさを選ばない点がメリットです。CPUに向かって上から風を送るので、近くに設置してあるメモリやグラフィックボードも一緒に冷える効果を得られます。

ただし、トップフロー型は設置するとマザーボードを覆ってしまうため、手軽にメンテナンスすることはできません。また、パソコンケース内に熱風が循環しやすくなるデメリットもあるので、注意が必要です。

サイドフロー型はマザーボードに垂直設置するCPUクーラーで、背が高くサイズも大きいのでフルタワーPCに適しています。CPUに効率よく風を送り熱風を背面に排出するので、パソコンケース内に熱風が残らない点が強みです。また、サイドフロー型はマザーボードを覆わずに設置できるため、メンテナンスがしやすい特徴があります。

トップフロー方式・サイドフロー方式のメリット・デメリットを比較すると、下表の通りです。

トップフロー方式は、ミニ・ミドル・スリムタイプのケースでコンパクトなPCを自作したい方におすすめ。サイドフロー方式はATX以上の大型ケースで、ゲーム・動画編集といった負荷の大きい作業をメインに使いたい方におすすめです。

サイドフロー型CPUクーラーを選ぶ時に、最も重要なのがCPUソケットです。CPUクーラーは、マザーボードにあるCPUソケットに取り付けを行うため、CPUソケットの規格を合わせる必要があります。

CPUソケットはIntel製とAMD製の2種類があり、CoreシリーズやAthlonシリーズなど型番が細かく分かれています。型番が合わないだけでも設置できないので、CPUクーラーを選ぶ時は予めマザーボードのCPUソケットを確認しましょう。

サイドフロー型は、最大ファン風量や最大ファン回転数に応じて冷却性能に差があります。また、ヒートシンクが大きければより冷却効果が高いので、冷却性能を重視する人はヒートシンクのサイズに着目するのもおすすめです。

ただし、ヒートシンクが大きいと設置する時に周囲のパーツに干渉する可能性もあるので、事前にサイズ確認をしてください。また、デュアルファンのようなファンの数が多いCPUクーラーも冷却性能が高いので便利です。

CPUクーラーはパソコンが稼働している間、常に動き続けるので静音性も重要です。サイドフロー型はメーカーや種類によってノイズレベルに差があり、中には静音設計タイプのCPUクーラーも存在します。静音設計されたCPUクーラーなら音が気にならないので、作業に集中したい人におすすめです。

ただし、静音設計のCPUクーラーでも長年掃除をしていないとホコリが溜まり、異音を発生させることがあるので要注意。CPUクーラーは定期的に掃除を行いましょう。

ファン回転数は「rpm」（revolutions per minute）で表されます。ファンの原理は家電の扇風機と同じで、回転数が多いほど高い冷却効果を発揮します。ただし回転数が多いほど動作音が大きくなり静音性が損なわれるため、バランスのいい製品を選ぶのがポイントです。

風量はCFM (Cubic Feet per Minute)で表されます。rpmが小さくとも、CFMが大きければ高い冷却性能を発揮できる可能性があります。そのためにはファンのサイズも一緒にチェックするのがおすすめです。

CPUクーラーの取り付け方法は、バックプレート式とプッシュピン式の2種類があります。バックプレート式は設置パーツが多く、ネジを使って固定をするので簡単に外れる心配がありません。また、重量のあるCPUクーラーも安定して取り付けられるので便利です。

一方で、プッシュピン式はツメとピンを使って固定するタイプで、工具がなくても簡単に脱着ができます。ただし、プッシュピン式は安定感が弱いので小型・軽量のCPUクーラー向けの取り付け方法ということを留意してください。

CPUクーラーは、PCケースに合うサイズのものを選ばなければ設置できません。特にサイドフロー型は全高が高いタイプが多いので、PCケースのゆとりと設置する時の周囲パーツへの影響を考える必要があります。PCケースに収まるサイズであったとしても、メモリなどに干渉すると取り付け不可になるので、幅・高さ・奥行きは要確認です。

古くなったCPUクーラーの交換や新規で取り付けを行う際は、CPUクーラーの向きに注意が必要です。基本的には、ファンの風向きを背面側にし、背面ケースに取り付けられているファンに向かって風を送るように設置します。もし、向きを間違えて設置すると正しく放熱できず、パソコンケース内に熱気が残り熱暴走に繋がるので気を付けてください。

サイドフロー型のCPUクーラーは冷却効果が優れているため、CPU本体の熱を効率よく下げることができます。CPUの熱暴走が心配という人は、サイドフロー型CPUクーラーを取り付けて快適なパソコンライフを過ごしましょう！