PCモニターの種類と選び方｜パネルの種類・接続端子などモニター選びのポイント別に解説！

モニターは大きく「PCモニター」と「ゲーミングモニター」の2種類があります。

▼PCモニター

• 種類が豊富
• 格安のモニターだと1万円以下
• ゲーム用途だと映像がカクつく・残像が多くて見づらい可能性も

▼ゲーミングモニター

• FPSなど動きの激しい映像も滑らか、遅延もかなり抑えられる
  →一瞬の判断が戦績に大きく影響するゲームには欠かせない！
• 価格が比較的高い

PCモニターのディスプレイには、スクエア・ワイド・ウルトラワイドの3種類があり、それぞれモニターの比率が変わるので、大きさに違いがあります。

以下は3種類の特徴を解説した図になります。種類選びの参考にしてください。

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主流なパネルタイプは4種類で、中でも割合が多いのはIPSパネルです。

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IPSパネルは発色・視野角の広さ・価格のバランスがよく、売れ筋商品の上位ほとんどで採用されています。長時間のPC作業でも目への負担が少なく、斜め置き・正面置きなどフレキシブルに使えます。特に強いこだわりがなければどんな人にもおすすめです。

有機ELはほとんどの商品で10万円以上と高額ですが、どのスペックも高く特に映像にこだわりたい人におすすめ。応答速度(画面が切り替わる速度)も速いため、TNパネルと並んでゲーミングモニターとしても人気です。

IPSパネルは最も主流のパネルで、さまざまなメーカーから多くの製品が出ています。

広い視野角で、色彩表現が安定しているのがポイント。目にも優しく、イラストや写真にも最適です。

ただし、応答速度がやや遅く、画質の高さから白っぽさが目立ちやすいので、ブラックなどコントラストがはっきりした表現を求めている人には不向きの場合もあります。

VAパネルはコントラスト比が高く、かなりキレイな「黒」を表現するのに適しています。コントラストがはっきりしているので、映像を見るのにおすすめです。

一方で、IPSと比較すると視野角が狭いため、正面からモニターを使用する必要があります。そのため、斜め上から見ると性能を発揮できない場合があるので注意しましょう。

TNパネルは応答速度が速く、ゲーマーから高い支持を受けています。他のパネルタイプに比べてコストが低く消費電力も小さいので、かつては主流のタイプでした。

しかし、視野角が狭く見る角度によって色が変わるので、複数人で画面を見るのには不向きでもあります。また、色表現が弱いので映像や写真を扱うのには適していません。

有機ELパネルは4つのパネルタイプの中で最も発色に優れ、鮮やかな映像を楽しむことができます。

コントラストが高く、視野角(斜めから見た時の見え方)も広いため、色味が気になる動画編集・イラスト制作・デザインなどクリエイティブな作業をする人には特におすすめです。

長時間同じ画像を映しておくと焼き付きの心配があるため、画面をつけっぱなしにする使い方は控えましょう。

各PCモニターによって、接続可能な入力端子が異なります。

入力端子によって通信速度が変わります。また、解像度がフルHDならほぼすべてのPC・モニターで対応していますが、WQHD以上の高解像度モニターの場合、接続端子が合っていないと性能を発揮できません。

PCの出力端子や機能とモニターの入力端子が対応するかチェックしましょう。

変換アダプタを使用すれば、対応は可能です。ただ、解像度が落ちたり、変換アダプタがそもそもない（PCがDisplayPort＋モニターがHDMI の場合など）場合もあるため、購入前に要確認です。

▼接続端子一覧

解像度とは、画面に表示される点(ドット)の数です。

ドットの数が多いほど細部まで滑らかに画像を表示でき、画面内に表示できる範囲も広くなります。

現行商品に採用されている主流な解像度は以下のとおりです。

解像度は高くなるほど細部まで高画質ですが、同時に文字/画像表示が小さくなります。たとえば、4Kモニターでエクセルやワードを使う場合、文字サイズを大きくするなど調整が必要になることも。価格も高解像度モニターほど高くなる傾向があるため、使い方に合ったものを選びましょう。

▼解像度の簡単な選び方

• テレワーク・事務作業・ネット閲覧など
  →フルHD(1920x1080)
• 画像・動画編集などクリエイター
  →4K(3840×2160)

テレワークなどビジネス用途で使う人なら、フルHD(1920x1080)を選べばまず間違いありません。ほぼすべてのパソコンでフルHD出力に対応しています。

イラスト制作・デザイン・画像/動画編集などクリエイティブ用途でPCを使う人は、4Kなど高解像度モニターがおすすめです。

ただし、せっかく高解像度のモニターを買ってもPCの最大解像度がフルHDまでの場合、4Kモニターに繋いでも画面表示はフルHDになってしまいます。事前にパソコンが4K対応しているかどうかチェックしておきましょう。

PCモニターの価格は、サイズ・解像度が高いほど高い傾向があります。

しかし、低価格なモニターの中にも高解像度モデルがあり、一概に値段が高ければいいものが買えるわけではありません。

予算ごとに購入できるおおよそのPCモニターの目安は以下の通りです。

全体の費用相場としては29800円程度で、フルHDなら安いもので1万円から、4Kでも3万円程度から購入できるモデルもあります。

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21~22インチのPCモニターは比較的サイズが小さく、メインモニターとサブモニターの2画面、あるいは3画面などマルチモニターに最適です。

22インチの場合横幅は約49cmで、A3サイズの長辺＋7cmほどのサイズ感です。一般的なデスクの横幅120cmに置いても、半分以下の幅に収まります。デスク上で作業スペースを広く確保できない場合にもおすすめです。

ただし、画面が小さいとその分作業はしづらくなるため、メインモニターよりはあくまでサブ的な使い方がおすすめです。また、さらに小さい19インチ以下になるとタブレットのように持ち運びが可能なモバイルディスプレイも選択肢に入ってきます。

▼こんな人におすすめ！

• デスクトップPCのサブモニターが欲しい
• 3画面など複数モニターを使い分けたい
• ノートPCと一緒に持ち運べるモニターが欲しい

▼モバイルディスプレイが気になる人はこちら！▼

24インチモニターは厳密には23.8インチと表記され、横幅約53cmと大きすぎず小さすぎない標準的なサイズのPCモニターです。

デュアルディスプレイやノートPCのサブモニターとしても使える汎用性の高さが魅力です。画質はフルHDがほとんどで、安いものなら1万円程度から購入できます。

また、ゲーム用にモニターを探している人は、PCモニターよりも滑らかに映像を映せるゲーミングモニターを選びましょう。下記の記事ではゲーミングモニターを紹介しているので合わせてチェックしてください。

▼こんな人におすすめ

• 特別こだわりがなくモニター選びに迷っている
• テレワーク用のデュアルディスプレイが欲しい
• コスパのいいモニターが欲しい
• ゲーミングモニターが欲しい

▼ゲーミングモニターが気になる人はこちら！▼

光沢か非光沢かによって大きく差が出るのが、発色の良さと目の疲れにくさです。

長時間事務作業をする人や特にこだわりがないなら、非光沢の方がおすすめです。非光沢モニターは発色は悪い分目への負担が少ないのが特徴です。多くの企業でも使われていて、商品バリエーションも豊富です。

イラスト制作やデザインなど発色の良さを重視するなら光沢を選びましょう。iMacやMacBookに搭載されているディスプレイもこのタイプです。ただし、光沢タイプPCモニターは商品数がかなり少なく選択肢が限られます。

IODATAは国内シェアトップクラスの国産メーカーです。
PCモニター、ゲーミングモニター、モバイルモニターなど製品ラインナップも取り揃えられていて、用途ごとに豊富な選択肢から選べます。

IPSパネルと同性能のADSパネルを採用したモデルが多いのも特徴です。
スタンダードでコスパのいい、間違いないPCモニターを探している人におすすめです。

コスパの良いPCモニターならJAPANNEXTがおすすめです。メーカーとしてはまだそれほど知られていませんが、品質の良いモニターを生産する日本のメーカーです。

30インチ前後の大きめサイズの製品が多いため、大きめモニターを安く手に入れたい人はぜひチェックしてみましょう。

LGエレクトロニクスは日本でも有名な韓国のメーカーです。

LGエレクトロニクスのモニターの特徴は、

• ゲーミングモニター・ウルトラワイドモニターの種類が豊富
• IPSより色の再現性が高いnanoIPSパネルを使ったモデルがある

の2点で、製品ラインナップも豊富です。

コスパよく作業スペースの広いモニターが欲しい人や、
ゲーミングモニターとPCモニターを併用したい人にもおすすめです。

ASUSは台湾に本社があり、PCやスマホなどの製品でも有名なメーカーです。

PCモニターは用途でシリーズが明確に分かれていて選びやすいのが特徴です。

• ROG または TUF
  →ゲーミングモニター
• ProArt
  →クリエイティブ向きPCモニター
• Business または EyeCare
  →テレワーク・長時間作業向きPCモニター

ProArtシリーズは色の再現性が高い、BusinessはWebカメラやマイクアレイといった機能が付いているなど、それぞれの用途に特化しています。明確に用途が決まっている人は、ASUSも要チェックです。

Acerも台湾に本社を置く企業で、低価格なPCモニターが豊富なのが特徴です。

大型モニターよりは、24・27インチなど標準的なサイズ、22インチ程度の小さめサイズのラインナップがメインです。22インチ・24インチサイズなら1万円台の安いモデルもあるため、小さめモニターを安く買いたい人には特におすすめです。

DELLは法人向けPCなどで有名なメーカーです。PCモニターも、高性能なモデルがコスパよく買えると評判で、品質重視な人には特におすすめできます。

シリーズは4種類あり、用途によって分けられています。

• S・SEシリーズ
  →高コスパな標準モデル
• Pシリーズ
  →高機能で長時間作業向き
• ALIENWARE
  →ゲーミングモニター
• U・UP シリーズ
  →最高性能のシリーズでクリエイター向き

フィリップスはオランダの企業で、スタイリッシュなPCモニターを多く取り揃えているメーカーです。

インテリアにも馴染むスッキリしたデザインと、4Kの高解像度モデルもある機能性の高さを両立しています。保証期間も5年間とかなり長期間で、初めてPCモニターを購入する人も安心のメーカーです。

PCモニターの中には、ブルーライトカットモードやフリッカーフリー設計といった、目の負担を軽減する機能がついたモデルもあります。

• ブルーライトカットモード
  →画面の青みをボタンひとつで抑えてくれるモード
• フリッカーフリー
  →画面のちらつき(フリッカー)が生じない設計になっている

長時間PCを使用する人、テレワークで毎日画面を見る人はこうした機能付きのモニターを選ぶのもおすすめです。

疲れにくい作業環境を作るには、高さ・角度を調節できるPCモニターがおすすめです。

PCモニターの理想的な位置は目線の高さよりも少し下。デスクや椅子の高さによって細かく調整できれば、長時間作業もしやすくなります。

低価格なモニターの中には調節機能がないものもあり、高さが合わなかった場合はモニター台やアームを別途買わなければなりません。

姿勢やモニターを置く位置によって、上下左右の角度調節・横回転機能もついていると便利です。

Windowsでデュアルディスプレイを設定する方法は以下のとおりです。

デュアルディスプレイの設定が完了して大きな画面でパソコンを操作しているときに、マウスがディスプレイ間を移動できず、右端から左端へ移動する現象が起きます。これはバグではなく、画面の入れ替えを行えばすぐに戻せます。

ゲーミングモニターを選ぶ際は、本記事で紹介したポイントのほかに

• 応答速度
• リフレッシュレート

に注目して選びましょう。

いずれも数値が高いほどゲームの映像をなめらかに映せます。

詳細は以下の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてください！

仕事用としてだけでなくゲームや映画鑑賞など、幅広い用途で活用できるPCモニター。1台あるとビジネスシーンでは仕事効率が上がり、映画やゲームも迫力がアップします。豊富な種類の中からスペックや価格などを比較しながら、自分に合った1台を見つけましょう。