【メーカー比較】マザーボードのおすすめ22選｜MSI・ASUS・ASRockなど

マザーボードはパソコンを動かすために必要不可欠です。マザーボードはどれも同じような見た目で違いが分かりづらいですが、細かく見ていくとそれぞれで性能が異なり、パソコンの性能を大きく左右する重要なパーツです。

一口にマザーボードといっても、メーカー・CPUソケット・チップセットなど専門用語が多く飛び交い、初心者の方ではどれを選べばいいのか分かりにくいですよね。迷ってしまったら、まずはメーカーを絞るのも1つの手です。

今回は、数あるマザーボードメーカーの中から、MSI・GIGABYTE・ASUS・ASRockなどシェア率が高いメーカーについて評判・比較などを詳しく解説します。マザーボードの選び方やメーカー別のおすすめ商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

マザーボードとは、CPU・メモリ・HDD・SSDなどのパソコンパーツを取り付ける電子回路基板を指します。パソコンを動かす際に絶対に必要なパーツで、これがないとパソコンは機能しません。

マザーボードは見た目が同じに見えても、取り付けられるパーツが異なるので、パソコンの性能に直結してきます。他のパーツと違って1度取り付けると交換に手間がかかるため、自身の用途を把握してから選ぶのがおすすめです。

まずは、CPUソケットをチェックしましょう。CPUソケットはIntelのCore iシリーズやAMDのRyzenシリーズなど、CPUを製造しているメーカーで種類が異なります。IntelにはIntel用、AMDにはAMD用のCPUソケットを選ぶ必要があります。

また、それぞれのメーカーに適したマザーボードでもCPUソケットの型によって取り付けできない世代のCPUもあります。メーカーの公式HPにはどのCPUが取り付けられるか記載されているので、チェックしてください。無理やり取り付けようとするとCPUもマザーボードも破損してしまうので注意しましょう。

チップセットとは、取り付けたCPUやメモリの制御や管理をするためのものです。チップセットの規格によって、取り付けられるCPUの世代やメモリのクロック数などが変わります。対応外のものでは起動しないため、事前の確認が必要です。

また、現在市場に流通しているCPUはIntelとAMDが主流ですが、IntelはIntel用、AMDはAMD用のマザーボードが必要になります。マザーボードを選ぶときは、搭載するCPUやメモリが対応しているチップセットかどうかを確認しておきましょう。

E-ATXは、Extended-ATXの略称で「ATXを拡張させた規格」を意味します。E-ATXはATXから右にさらに最大約9cm長くできるサイズで大きさは最大で330×305mmですが、一般的に販売されているE-ATXのマザーボードは277×305mm程度が主流です。

また、個人で使用する分にはATXで十分ですが、高度なデザインや設計・大量のデータの保管や管理をするには物足りない場合もあります。そんなときにE-ATXは、ATXよりもサイズが大きくCPU周りにも余裕がありスペックも高いため活躍してくれます。

最もオーソドックスなサイズが「ATX」です。最大サイズは305×244mmの長方形で、ミドルタワー・フルタワーPCに採用されるのが一般的です。

ATXは3種類の中で最も大きなマザーボードで、接続端子の種類が多く拡張性が高く、価格は控えめな設定のものが多く販売されています。サイズが大きいが故にコンパクトなPCケースには収まらないのが唯一のデメリットです。

ATXよりも一回り小さいのがmicroATXです。サイズは244×244mmの正方形で、ミニタワーやミドルタワーPCを作るときによく使われています。ATXに比べると接続端子がやや少ないのがデメリットです。しかし、最近では最低限の拡張性能を備えているものも販売されているので、デメリットに感じにくくなっています。

microATXよりもさらに一回り小さいのがMini-ITXです。サイズは170×170mmの正方形で、小型PCを作りたいときに利用されています。他のサイズに比べて価格が高めの設定なのに拡張性が圧倒的に低く、スペックを求めるには不向きです。コンパクトPCは配線も厳しめなので、初心者の方には敷居が高く感じるかもしれません。

メモリスロットはメモリを挿すスペースで、何枚まで挿せるかを表しています。基本的にはメモリを多く挿せれば挿せるほどスペックが上がる認識で問題ありません。

一般的なものなら2～4枚、ハイスペックのものなら8枚が一般的です。また、メモリスロットだけでなく対応メモリクロックもチェックしてください。現在主流なのはDDR4なので、それに対応したものを選んでおくと使い続けていく中で不便を感じずに使用できます。

パソコンをどのように使うかでもマザーボード選びは変わってきます。用途に合わせてロー・ミドル・ハイエンドの中から選びましょう。

ネットサーフィンが主な目的であれば、ローエンド・ミドルレンジのマザーボードで十分です。ネットサーフィンや動画視聴であればあまり負荷がかからないため、マザーボード選びに神経質になる必要がありません。

ミドルレンジとローエンドの基本的な性能は変わりませんが、チップセットで価格と性能が差別化されている場合が多いです。パフォーマンス重視ならミドルレンジ、費用を抑えたいならローエンドモデルのマザーボードを選びましょう。

ゲームや動画編集など負荷が高い作業をするならハイエンドモデルがおすすめです。ハイエンドモデルは価格が高いのがネックですが、その分性能が高く、パソコンの処理性能を大幅に向上させる機能が搭載されています。

ただし、負荷が高い作業を続けているとマザーボードの温度が上昇し、スペック通りのパフォーマンスができなくなる場合もあるので、冷却性能のチェックも必要です。

インターフェースはパソコンの機能を向上させるためのパーツを取り付けるスペースを指します。スペックを求めるならしっかりと見ておきましょう。　

PCI Expressはパソコンのグラフィック性能を向上させるグラフィックボードなどを拡張できるスペースです。PCI ExpressにはPCI Express×1・×4・×8・×16など種類があり、スロットの長さが異なります。

性能の高いグラフィックボードはPCI Express×16がほとんどなので、高負荷の作業をするならそちらが搭載されたものを選びましょう。

Serial ATAは、主にHDD・SSD・光学ドライブを接続するためのインターフェースです。マザーボードによって搭載されている数は異なります。Serial ATAにはSerial ATAⅠ・Ⅱ・Ⅲの3種類があり、現在主流なのはSerial ATAⅢです。Serial ATAⅢには下位互換性があるため、Ⅰ・Ⅱのどちらにも対応できます。

I/OポートはUSB・HDMI・DisplayPort・オーディオ出力などのケーブルを差し込むパネルです。リアパネル、または背面パネルとも呼ばれています。I/OポートはマザーボードによってUSBポートの数や映像出力ポートが異なります。

HDMIで出力したいのにHDMIポートがない場合は変換ケーブルまたは別の出力をする必要があるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

マザーボードのサイズ・インターフェースなどの選ぶポイントを解説してきましたが、ここからはその他の細かい仕様を解説します。細かな仕様は選ぶ際の決め手となる場合もありますので、こちらもしっかりとチェックしてください。

• CPUに電力供給する回路（VRMフェーズ）設計

マザーボードはCPUに安定した電力供給を行う回路の設計も大切です。高価なマザーボードは、大電力であっても高品質で負荷を分散させる設計により、適切な供給が可能です。

• RGB LED搭載・制御機能

RGB LED機能を搭載しているマザーボードはであれば、自作のPCでも光る設計にできます。また、RGB LED制御機能が搭載されているとマザーボードは光らなくても、LEDファンなどを接続すればマザーボードの制御機能が使えて便利です。

• デザイン性

メーカーによってデザインに特徴があり、カラフルなASRockの「LiveMixer」シリーズや、かっこいいミリタリー調が特徴のASUSの「TUFシリーズ」などがあります。

• 冷却性能

マザーボードの冷却性能は、正常なパフォーマンスのために必要不可欠です。しかし、冷却方法は製品によって異なり、安価な製品は冷却性能が弱めの空冷ファン・高価な製品は大型のヒートシンク搭載するなどの違いがあります。

また、この他にも魅力的な仕様のマザーボードが数多くあります。サイズ・スペック以外にも「こんな機能がほしい」と思う点をいくつか考えて、より合う製品を選んでください。

エイスースは、マザーボード業界ではトップクラスのシェア率・知名度を誇ります。マザーボードの種類や機能が豊富で、拡張性・汎用性が高く、初心者でも上級者でも愛用している方が多いメーカーです。

製品には日本語マニュアルが付属し、初心者では難しいBIOS画面も日本語翻訳されているので、初めての方でも安心して使用できます。価格はやや高いですが、その分機能や安定感があるため、メーカーで困ったらエイスースから探してみましょう。

ギガバイトは、台湾に本社を構えるパソコン周辺機器製造メーカーです。シンプルでバランスのいいマザーボードを多く販売しており、種類が豊富なので選択肢の幅が広いのが特徴です。

最近ではeスポーツにも力を入れており、「AORUS GAMING」といったブランドを立ち上げ、ゲーミング向けのマザーボードも扱っています。コスパのいい商品を探しているならギガバイトを検討しましょう。

台湾に本社を置くメーカーで、元々はエイスースの子会社でしたが、現在はペガトロンの傘下に入っています。一般的なものもありますが、他のメーカーにはない独自のマザーボードも扱っており、ニッチな要求にも応えてくれるメーカーです。

ただし、アスロックのマザーボードはマニュアルのクオリティがあまりよくないため、初心者の方には向かない場合もあります。しかし、その分価格が控えめなので、コストを抑えたい方にはおすすめです。

エムエスアイは、パソコンパーツ製造メーカーとして世界でもトップクラスの知名度を誇ります。ゲーミングマザーボードに力を入れているメーカーで、プロゲーミングチームとスポンサー契約を結んでいます。

一般向けよりはゲームなどのハイスペック向けの商品を多く販売しており、高性能なパソコンを組みたいなら候補に入れておきたいところです。見た目がおしゃれな製品も多いので、魅せるパソコン作りにも適したメーカーです。

スーパーマイクロは、アメリカに本社を置くパソコン周辺機器製造メーカーです。スーパーマイクロのマザーボードはハイエンドやサーバー向けのものが多く、一般の人ではなかなか使う機会はないかもしれません。

以前はIntel向け製品を中心に製造・販売していましたが、最近ではAMD向けのマザーボードも販売しています。基本的には業務用向けなので、品質の信頼性や安定感は抜群のメーカーです。

バイオスター（BIOSTAR）は台湾のマザーボードメーカーです。シンプルで低価格なものから、Ryzen CPUに対応する高性能なものまで幅広く販売しています。また、6基のPCI Express拡張スロットを備え、マルチGPU構成などで効率的な仮想通貨のマイニングを実現するマザーボードも販売しており、人気を集めているメーカーです。