小型の外付けSSDおすすめ10選｜ゲームやビジネス使うメリットは？

パソコンで取り扱うデータのバックアップや持ち運びに、外付けの記憶装置を利用することは多いでしょう。従来は、外付けのHDD（ハードディスクドライブ）を利用するケースがよく見られましたが、近年ではSSD（ソリッドステートドライブ）も用いられます。

SSDはHDDよりも小型・軽量で持ち運びがしやすく、しかも衝撃にも強いという特徴を持っています。大容量のSSDも登場してきているので、HDDよりもさらに持ち運びに最適です。

そこで、この記事では小型のSSDの特長やメリット、小型SSDを選ぶポイントとおすすめ製品を紹介します。データの持ち運びやバックアップにSSDを使う際は、ぜひ参考にしてください。

そもそもSSDとは、どのような記憶装置なのでしょうか。以前からよく使用されているHDDとの違いと併せて解説します。

HDD・SSDとは記憶装置のことで、どちらもパソコンなどのデータの読み書きができます。HDDは内部に円盤が搭載されており、その回転する円盤に電磁的にデータの読み書きをする記憶装置です。

SSDは円盤ではなく、半導体メモリをデータの読み書きに用いています。その内部のメモリチップでデータの読み書きを行うという点が、HHDとの大きな違いです。読み書きに使う媒体が異なるため、データの読み書き速度も異なりSSDの方が基本的に高速です。

また、円盤は衝撃に弱いというデメリットがありますが、SSDは比較的衝撃に強いため、HDDよりもデータを守りやすいといえる点も大きな違いと言えます。

SSDは小型・軽量なので、ノートパソコンに内蔵する記憶媒体としても採用されています。一部のデスクトップパソコンには、HDDとSSD両方を搭載しているモデルもあります。

さらに、パソコン内蔵のSSDのほかに外付けのSSDも販売されています。外付けSSDは、HDDと同じようにデータのバックアップに使用でき、小型で衝撃に強いので携帯性にも優れたアイテムです。このように持ち運ぶ際も便利な外付けSSDについて、以下より詳しく紹介します。

外付けSSDの使い方は、基本的にUSBで差し込むだけと簡単です。以下のように、パソコンとゲーム機どちらでもシンプルな接続方法で使用できます。

パソコンのデータをバックアップするために外付けSSDを使用する場合は、基本的にUSBでパソコンと接続を行います。HDDと同じように外付けSSDにも大容量タイプがあるので、定期的なバックアップにも使用できるでしょう。HDDのパソコンで外付けSSDを併用すれば、起動やファイルなどの読み込みの高速化も可能です。

「PS4」などのゲーム機で内蔵HDDのロード時間が遅いと感じている場合は、外付けSSDを使用するとロード時間のスピードアップができます。PS4で外付けSSDを使用する際も、パソコンと同様にUSBで接続が可能です。USB接続なら内蔵HDDを換装するよりも、手軽にPS4のロード時間を短縮して快適にゲームが楽しめるでしょう。

外付けSSDを使用するメリットとして、以下の点が挙げられます。

• 小型・軽量：SSDはHDDのような円盤が内部に存在しないためコンパクトです。また、重量もHDDよりはるかに軽く持ち運びしやすいのが大きなメリットとなります。
  
  
• 衝撃に強い：円盤に書き込むHDDの場合、回転中に衝撃が加わると故障やデータ破損の原因になりますが、SSDは円盤へ機械的に書き込む必要がないため、HDDのような衝撃による物理的破損のリスクが非常に少ないと言えます。

• 読み書きスピードが速い：HHDと違い、SSDは円盤への物理的な書き込みがないため、処理スピードが速くなります。また、円盤の動きもないので動作音も静かです。

外付けSSDは、以前と比較して大容量化していることに加えて価格が下がってきていることもあり、従来のHDDに代わる記憶装置として普及しています。さまざまな製品も登場している外付けSSDから最適な製品を選ぶには、以下のポイントを押さえておきましょう。

外付けSSDの容量を選ぶ際は、保存したいデータの種類やデータ量に応じて決めましょう。文書や一般的な画素数の写真の保存程度であれば、500GB以下の容量でも十分です。ファイル1つあたりの容量が小さいものばかりでも、大量のファイルを保存したい場合は500GB程度の容量は確保しておいた方がいいでしょう。

高画質な写真のバックアップ、または動画をたくさん保存したい場合は500GBの容量では足りなくなるかもしれません。1TB程度の容量のSSDを選んでおけば、購入後の容量不足に困らずにすみます。

SSDはHDDよりも読み込み速度は速いものですが、パソコンと接続してデータのやり取りを行うための転送速度は、ディスクの読み書き速度ではなくインターフェイスによって異なります。SSDのインターフェイスはUSBが一般的です。

現在使用されているUSBでは、USB2.0とUSB3.0が主流ですが転送速度はUSB2.0よりUSB3.0の方が高速で、約10倍の差があると言われます。快適に外付けSSDを使うなら、USB3.0以上の転送速度の速いインターフェイスを選びましょう。

軽くてコンパクトな外付けSSDは外へ持ち出す機会が多いものです。HDDより衝撃による影響が比較的少ないSSDとはいえ、過剰に振動を与えたり衝撃を与えたりすると破損してしまう可能性はあります。外付けSSDを外へ持ち歩くことが多い場合は耐衝撃性にも注目してください。ケースに耐衝撃性の強い素材や機構を採用しているものがおすすめです。さらに、防水性能があれば水などの液体をこぼしても安心でしょう。

外付けSSDには、WindowsやMacどちらかのOSにしか対応していない製品もあります。OSが異なると使用できないこともあるので、購入時は使用するパソコンのOSをあらかじめ確認しておきましょう。

WindowsとMac両方で外付けSSDを使用したい場合におすすめなのが、両方のOSに対応するフォーマット「exFAT」です。このフォーマットに対応していれば、WindowsとMacどちらでも使用可能なのでチェックしてください。

外へ持ち出す機会が多い外付けSSDですが、万が一外出先で紛失すると最悪の場合情報漏洩に繋がってしまいます。大事なデータが入った外付けSSDを持ち出すのであれば、このようなトラブル時の対策も必要不可欠です。一部の外付けSSDには、ICカードによるロック解除やパスワード認証機能が搭載されています。外付けSSDを紛失したり盗難に遭ったりした場合に備えて、セキュリティ機能の有無も確認しておくと安心です。

HDDより小型・軽量で高速でデータ保存ができるSSDですが、物理的に書き込みや読み込みを行わないためHDDより寿命は長く、約5年と言われています。しかし、使用状況によっては5年以下で寿命を迎えることもあるでしょう。

読み書きを繰り返していると、処理速度が低下したり突然シャットダウンすることがあります。このような状態になった場合は、SSDが寿命を迎えた可能性があるため買い替えも検討してください。

HDDよりも小型・軽量で持ち運びしやすく寿命も長いSSDは、よくデータを持ち運ぶ人に最適な外部記憶装置です。パソコンのバックアップはもちろん、PS4などのゲーム機でも使用できるので、SSDを使用して大事なデータを守りましょう。