バックアップにおすすめのUSBメモリランキング｜知っておきたいデメリットは？

写真・動画・音楽など、大切なデータがたくさん保存されているパソコンやスマートフォンにトラブルが起きるとデータが消えてしまうことがあります。そんな時にバックアップを取っていれば安心ですよね。

バックアップを取るにはさまざまな手段がありますが、USBメモリも選択肢の1つとして挙げられます。USBメモリは安価で手に入りやすく、簡単にデータも保存できるのでとても便利です。ただし、USBメモリには寿命があるので、長期的なデータ保存には向いていません。

この記事では、バックアップ先として使うUSBメモリを選ぶポイントと共に、バックアップにおすすめのUSBメモリランキングを紹介します。

USBメモリは手軽に持ち運びができて便利な反面、バックアップ用に使う上でデメリットになることもあります。バックアップのつもりでUSBメモリにデータを保存しても、何かの拍子にデータが消えてしまうこともあるのです。ここでは、USBメモリをバックアップに使う前に知っておきたいデメリットについて詳しく紹介します。

一般的なUSBメモリはNAND型フラッシュメモリと呼ばれる記憶装置で構成されています。メモリセルと呼ばれる箱にデータを書き込みますが、読み書きの回数が多いほど壊れやすくなります。

また、USBメモリを一切使わずに放置していてもデータが消えてしまうので、年に1度くらいはパソコンに差し込んでデータを読み取りましょう。USBメモリの書き換え回数には限度があり、換え回数の限度を過ぎると寿命がきたと判断できます。

USBメモリはHDD・SSDに比べるととても小型で持ち運びしやすいところがメリットですが、その分紛失もしやすくなります。一般的には5cmほどの長さのUSBメモリが多いですが、最近ではボディの小型化が進み3cmほどのものもあります。

ストラップ用の穴が空いているUSBメモリもあるので、紛失防止のために紐を通してバッグやキーホルダーに付けることをおすすめします。

バックアップ用のメディアとして有名なのが外付けHDDです。USBメモリの寿命が平均1～2年であるのに対し、HDDの平均寿命は3～4年と長く、容量も2～4TBが一般的で格納できるデータ容量も多いので、バックアップに使うのに最適です。ただし、HDDは熱に弱いのでできるだけ熱を発生させないようにしたり、うまく排熱したりと工夫が必要です。

USBメモリは安価でコンビニでも買えるほど流通もしているため、手に入れやすく気軽にバックアップに使用できるというメリットがあります。ここでは、バックアップ先として使うUSBメモリを選ぶポイントについて詳しく解説します。

USBメモリの容量の種類には幅がありますが、一般的には32GB・64GB・128GBのものが多いです。各USBメモリ容量の目安として、32GBで写真10,700枚・音楽6,400曲、64GBで写真21,400枚・音楽12,800曲、128GBで写真42,800枚・音楽25,600曲の保存ができます。

パソコンの引っ越し作業の際にはたくさんのデータを移行するので、USBメモリもできるだけ大きな容量のものを用意するのがおすすめです。

USBは規格によってデータの転送速度が変わります。最初に登場したのがUSB1.0で、次に登場したUSB1.1の転送速度は最大で12Mbpsでした。さらに、USB2.0は転送速度が480MbpsとUSB1.1の約40倍の速度になり、年々転送スピードが上がっています。

最近普及しているUSB 3.1 Gen2の規格では、データの転送速度が最大10Gbpsとなり、USB 3.0よりも約2倍速いスピードを実現。転送速度が速いほど、大容量データの保存・転送が速くなるので時間の節約にもなります。

セキュリティ機能がついているUSBメモリなら、ウィルス感染や情報漏洩などのトラブルを防ぐことができます。アンチウイルスソフトがインストールされているUSBメモリは、USBメモリをパソコンに繋いでウイルスチェックをし除去することが可能です。

さらに、自動暗号化機能付きのUSBメモリはデータが一定の規則に従って暗号化されるので、暗号化の解除をしない限り他人にデータを読み取られる心配がありません。

USBメモリでデータのバックアップを取るには2通りの方法があります。ここでは「ソフトを使う」「手動でフォルダにバックアップを取る」のそれぞれの方法について詳しく解説します。

セキュリティ機能付きのUSBメモリを購入すると、メーカーのホームページから無償でバックアップソフトをダウンロードできます。例えば、ソニーのMemory Card File Rescueというソフトは、ソフトを起動しUSBメモリを読み込ませると消してしまったはずのファイルが復旧し、一覧になって表示されます。誤ってデータを消してしまった時にはとても頼りになる機能です。

安価なUSBメモリほどバックアップ用ソフトは付いていないので、選ぶ際には気を付ける必要があります。メーカーのバックアップソフトがない場合には無料のソフトを使うのも1つの手です。

最も確実なバックアップ方法は、パソコンの中にデータのバックアップを取ることです。USBメモリ専用のフォルダを作り、USBメモリの中身と同期させておくと、万が一USBメモリが紛失したり破損したりした場合でも復元できます。

また、Dropboxのようなクラウドサービスを使えばインターネット経由でどこからでもアクセスできるので、USBメモリを忘れた場合でもデータを操作・編集することができとても便利です。

USBメモリは安価で、家電量販店からコンビニまでと販売している店舗が多く、入手しやすくなっています。そのため、急ぎでデータのバックアップを取る際にはとても便利なアイテムです。その反面、寿命が平均1～2年であったり書き込み回数が多いとデータが破損してしまったりするので、長期的なデータ保存には向かないことを知っておきましょう。