iPhone対応のモバイルディスプレイおすすめ5選｜外部ディスプレイのメリットは？

iPhoneのディスプレイは小さくても高精細で、美しい画像や動画が見られます。しかし、iPhoneでゲームや動画の閲覧をしていると、もっと大きい画面で楽しみたいと思いますよね。そんなときにおすすめしたいのが、スマホの画面をモニターにミラーリングできるモバイルディスプレイです。

iPhoneと外部ディスプレイ・外部モニターを接続すれば、大きな画面で動画やゲームを楽しめます。モバイルモニターは薄型・軽量なので持ち運びしやすく、外出先でも大画面で快適にiPhoneを使える点もメリットです。

本記事では、iPhone向けのモバイルディスプレイの基本情報やiPhoneをモニターに映す方法を詳しく解説します。おすすめ製品やモニター出力できないときの対処法もあわせてご紹介するので、iPhoneの画面拡張に興味がある方はぜひ参考にしてください。

モバイルディスプレイとはその名の通り、持ち運びできる外部ディスプレイです。スマホと一緒に持ち運びしやすく、外出先でも大きな画面でスマホの映像やゲームを楽しめます。

スマホだけではなくパソコンとの接続も可能で、ノートパソコンと接続すれば社外でのプレゼンなどにも活躍するツールです。モバイルディスプレイは機能もさまざまで、スマホと同じ感覚で操作できるタッチパネル搭載モデルや、より高画質を楽しめる4K対応モデルなども選択できます。

モバイルディスプレイの中でもサイズの種類があり、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。そんなときは、ご自身の用途を考え、持ち運びを重視したい方は13.3インチがおすすめです。さらに、持ち運びやすさ・操作性・画面の大きさなどのバランスのよさにこだわりたい方は、15.6インチが適しています。

モバイルディスプレイで動画などをよく視聴する方で、画面の大きさを重視するなら17インチをおすすめします。しかし、このサイズは持ち運びは不向きである点は考慮しましょう。さらに大きい20～24インチは大型モデルとなりますので、自宅・職場など決まった場所で使用し、画面の大きさにこだわりたい方におすすめです。

モバイルディスプレイの最大のメリットは、やはりiPhoneよりも大きな画面で表示できる点です。特に、臨場感のあるゲームや高画質な動画などは、iPhoneよりも大きな画面で見たい方は多いものです。

そこで、モバイルディスプレイをiPhoneに接続すれば、大画面でゲームや動画を楽しめます。小さくて読みにくいサイトの文章なども、大きく表示して読みやすくしてくれるのも、モバイルディスプレイのメリットです。また、解像度によって映し出される映像も異なるので、以下の表もあわせてチェックしてください。

一般的なディスプレイは横向きに設置しますが、iPhoneの接続に対応するモバイルディスプレイの一部は、縦置きに対応しています。スマホと同じように、ディスプレイを縦にすれば自動的に縦表示にしてくれるモデルもあり、スマホ感覚で大画面の縦表示を使用可能です。

画面を縦向きにできるメリットとして、縦書き表示が見やすいため、文書作成やブログ執筆などがスムーズになる点があります。スマホで文章を書く機会が多い場合は、縦置き対応かどうかもチェックポイントです。

モバイルディスプレイはiPhoneなどのスマホのほか、パソコンとの接続もできます。ノートパソコンにはディスプレイが備わっていますが、モバイルディスプレイを接続すると、サブディスプレイとして使用可能です。

デュアルディスプレイにすれば2画面を一度に使用できるため、よりたくさんの情報を表示させたい場合や作業領域を増やせます。接続も容易なので、デュアルディスプレイ環境を手軽に作れるのもメリットです。

ほとんどのモバイルディスプレイには、HDMI端子が搭載されています。この端子を使ってiPhoneと有線接続するには、Appleの純正品「Apple Lightning - Digital AVアダプタ」などを使い、LightningIケーブルをHDMに変換するアダプタで接続します。

mini HDMI端子の場合は、さらにHDMIとmini HDMIの変換アダプタも必要です。これらの変換アダプタは、Apple純正品ではない場合動画ストリーミングサービスなどが再生できない場合があるため、できるだけ純正品を利用しましょう。また、USBtype-cの入力端子を搭載したモデルも必見です。

モバイルディスプレイとiPhoneは、有線接続が一般的です。ワイヤレス接続ができれば便利ですが、そのまま無線接続する方法は基本的にありません。しかし、以下で紹介する方法であれば、他のディスプレイにiPhoneの画面を無線で接続して映し出せます。

iPhoneより大きなディスプレイを持つiPadをディスプレイ代わりに使う場合は、比較的簡単に無線接続ができます。iPhoneに搭載されている「AirPlayミラーリング」機能を使うと、AppleのデバイスにiPhoneの画面をそのまま表示可能です。AirPlayミラーリングは以下の手順で行ってください。

1. iPhoneのコントロールセンターで「AirPlay」を選択
2. 同じWi-Fi内で表示されるAppleデバイスの中で、iPadを選択

次に、有線で行うミラーリングの手順は以下です。

1. Apple Lightning・HDMIケーブルと使い、iPhoneとテレビを接続する
2. テレビの入力切替設定から、HDMIを選択

最後に、無線で行うミラーリングの手順を解説します。

1. iPhoneでコントロールセンターを表示する
2. 次に表示される「画面ミラーリング」をひらき、項目にある「Apple TV」を選択

iPad以外のデバイスとiPhoneを無線接続するには、無線HDMI変換アダプタが別途必要です。これは、アダプタをディスプレイ側に接続すれば、無線でiPhoneと接続して映像を送れるものです。

この方法を使えば、無線で接続はできます。しかし、Wi-FiでiPhoneと接続するため、使用中はiPhoneでWi-Fi接続ができなくなってしまうので、動画ストリーミングには向いていません。また、この方法はAppleでの動作保証がなく、必ずしも無線接続ができるとは限らない点も注意です。

モバイルディスプレイの相場価格は、一般的に18,000〜35,000円程度といわれています。とはいえスペックや機能によって価格はさまざまで、安いモデルで1万円以下、ハイスペックな高価なモデルで10万円以上と大きな差があります。2万円台のものが売れ筋の価格帯です。

モバイルディスプレイをiPhoneに接続したはずなのに出力できない・映らないときは、下記の点を確認しましょう。

• きちんとケーブルが接続されているか
• HDMI接続のディスプレイにLightningケーブルを接続してないか
• ケーブル自体に問題がないか
• Lightningケーブルが「MFI認証」付きのものか

Lightningケーブルは変換アダプタでHDMI接続できます。また、安全にディスプレイ接続するため、100均などの安いケーブルの使用は避けましょう。

実はiPhoneはPCのサブディスプレイとしてモニター代わりに使用可能です。「Duet Display」というアプリを使うと、iPhone・iPadをPCのサブディスプレイにできます。

Appleの「Sidecar」はiPadをMacのサブディスプレイとして使える機能ですが、「Duet Display」はMacとWindowsに対応し、iPadだけでなくiPhone・Androidにもディスプレイを拡張できます。Sidecarよりも多くのデバイスに対応しているのが大きな魅力です。

「Duet Display」はサブスク契約のサービスとなっており、月あたり4ドルからの年額課金制となっています。一週間の無料トライアルができるので、「iPhone・iPadをWindowsのサブディスプレイとして使いたい」方は、ぜひ一度試してみるのをおすすめします。

iPhoneの画面をディスプレイに映すと、大きな画面で動画やゲームなどを楽しめます。スペックなどご自身の用途に合った製品を選ぶと、さらに使用中の満足度が上がります。持ち運びやすい薄型軽量サイズのディスプレイも多いので、外へ持ち出して快適にiPhoneを使用してみてはいかがですか。