【最強】CPUクーラーおすすめ10選｜空冷式・水冷式の違いや比較ポイントを解説

自作PCに欠かせないCPU(PCの頭脳といえる情報処理パーツ)は、高負荷作業をすると発熱してしまうので、冷却する必要があります。その冷却に必要なのがCPUクーラーです。CPUクーラーには「空冷式」「水冷式」と種類があり、さまざまなメーカーから販売されています。

また、製品やメーカーによって特徴が違い、冷却性能や静音性などに差があるため、性能がいいCPUクーラーを探している方は多いですよね。そこで今回は、自分に合った性能がいいCPUクーラーを見つける選び方や比較ポイントを解説します。

さらに、記事の後半では、おすすめの人気CPUクーラー10選の商品を紹介をしているので、ぜひ参考にしてください。

空冷式のトップフロー型は、マザーボードに対してファンを水平に取り付け、上から下に風を送るのでCPUを直接冷やせます。しかし、マザーボード全体を覆ってしまうため、メンテナンス性が悪い部分や、エアフロー(空気循環)作りに向いていないのでPCケース内に空気が排出されにくい所も。

そのため、別途エアフローを作る必要があります。一方メリットは、マザーボード全体に風を送れるため、メモリや他パーツを同時に冷却可能。また、高さがないので小型~中型サイズのPCケースでも搭載しやすいです。低価格なので初心者やコスト重視の方におすすめします。

空冷式のサイドフロー型は、マザーボードに対して垂直にファンを取り付けます。トップフロー型に比べて高さがあるので、ほとんどが中型～大型PCケース向きです。また、マザーボード全体を覆わないのでメモリや他パーツは冷却できません。

しかし、マザーボードが覆われないのでメンテナンス性がよく、PCケース内に標準搭載されるフロントファン(吸気)、リアファン(排気)の空気の流れを乱さないのもポイントです。

水冷式は空冷式と違い、冷却液と呼ばれるものを利用します。CPUの熱を常に冷却液で冷やしますが、その結果温められた冷却液は放熱するためのラジエーターで冷やされて、また循環する仕組みです。デメリットとして、液体を使っているため液体漏れのリスク・取り付けが複雑・寿命が短かくコスパが悪いなどの点があります。

しかし、冷却性能・メンテナンスフリー・静音性の高さが魅力的なCPUクーラーです。空冷式に比べて冷却性能が高いのでハイスペックPCを組む方や、ゲームや動画編集などの高負荷作業をメインでする方におすすめです。

空冷式と水冷式ではどちらが性能が高いでしょうか。ここで解説しますので、どちらにしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

空冷式と水冷式、どちらが冷却性能が高いのか気になりますよね。空冷式「Cooler Master(クーラーマスター) Hyper212EVO」と水冷式「Cooler Master(クーラーマスター) Liquid Lite120」を例に下記で比較しました。

水冷式の方が2～6℃ほど空冷式よりも冷えるので、高負荷なゲームや動画編集に向いています。

空冷式と水冷式はどちらもファンが搭載されているため、ファンが回転すれば動作音がします。静音性が高いのは水冷式です。水冷式は冷却水でCPUを冷やすため、そこまで強力なファンを搭載しなくてもいいのが魅力です。

一方、空冷式はファンの風でCPUを冷却します。そのため、ファンの回転数が高く強力なものでないと冷えにくいです。静音性で選ぶ場合は、空冷式よりも水冷式の方が静音性が高いのでおすすめです。

CPUクーラーは、多くのマザーボードに対応が可能です。マザーボード(CPUやメモリを取り付けるPCの基盤となるパーツ)に取り付けて使うため、取り付け部(ソケット)が合っているものを選ぶ必要があります。マザーボード側のソケットは、マザーボードのスペック表に記載されているのでチェックしましょう。

また、ソケットの形状は、Intelなら「LGA1200」「LGA1150」、Ryzenなら「Socket AM4」「Socket AM3」と記載されています。主に、Intel、Ryzen両方に対応できるコネクターが付属していることが多いです。しかし、すべてのマザーボードに対応しているわけではないので、間違えないように注意が必要です。

自分が持っているPCケースに搭載できるかチェックしておきましょう。CPUクーラーが大きすぎると他の内部パーツと干渉したり、ケースの側面に接触したりするリスクがあります。将来的にCPUクーラーのグレードアップや、ファンの増設などを考えている方は、あらかじめ大型のPCケースを購入するのがおすすめです。

小型のPCケースにCPUクーラーを装着する場合は、ロープロファイルCPUクーラーがおすすめです。ここでいうロープロファイルとは、背が低いタイプのこと。小型でも静音性・冷却性を兼ね備えたパワフルなモデルが多いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

CFMはCudic Feet Per Minuteの略で、1分間の風量を表しています。この数値が高いものほど、ヒートシンクに当てられる風量が多いので、冷却性能が高いです。冷却性能を重視したい方はCFMをチェックし、50CFM以上を目安に選びましょう。

ファン回転数とノイズレベルは比例しており、ファン回転数が高いとノイズレベルも高くなります。ファン回転数はスペック表にはrpmの単位で、ノイズレベルはdBAの単位で記載されているので、静音性重視でPCを組みたい方は、ファン回転数とノイズレベル(騒音レベル)をチェックしましょう。

スペック表に記載されている数値は最小～最大の数値が記載されています。また、ノイズレベルは最大数値が20～30dBA程度のものだと気になりにくいですよ。

CPUクーラーの固定方法は「バックプレート式」「プッシュピン式」と2種類です。バックプレート式は、CPUクーラーとマザーボードをネジでしっかりと固定します。工具が必要なので、手間がかかりますが落ちる心配がないため、安心してCPUクーラーを使えます。

一方プッシュピン式は、CPUクーラーに付いているピンをマザーボードに差し込むだけで取り付け可能。工具要らずで簡単にできるので、初心者の方におすすめです。しかし、ピンが折れる場合があるので、慎重に取り付けましょう。

SCYTHEはCPUメーカーでも有名です。ファン回転数が低くても十分な冷却性能を発揮するため、静音性も優秀なのが特徴。とくに空冷式のラインナップが豊富に揃っており、PCや予算に合わせた空冷式を選べます。

製品の中では低価格でコスパがいい「虎徹」シリーズが人気があります。耐久性に優れているので長く使いたい方におすすめです。

CORSAIRは、多くの自作PCユーザーに選ばれている人気のメーカーで、簡易水冷(組立て不要の扱いやすい水冷式)と呼ばれるCPUクーラーのラインナップが豊富です。また水冷式の中でも低価格なので、予算を抑えて水冷式を搭載したい方におすすめ。さらに、CPUのスペックに合わせた選び方もできるので、ハイスペックPCを組みたい方にも最適です。

Cooler Masterは空冷式と水冷式の両方を取り扱っている人気のメーカー。低価格の製品が多い上、多くのユーザーに選ばれており、信頼性が高く安心して使えます。空冷式なら「Master Air」、水冷式なら「Master Liquid Lite」シリーズが人気です。

NZXTは主に水冷式を取り扱っており、丸型の水冷ヘッド(CPUに接着するパーツ)が特徴です。メーカーロゴが入っており、スタイリッシュなデザインが魅力的。また、冷却性能や静音性が優秀です。シンプルなPCを組みたい方に人気があるので、デザインにこだわりたい方に向いています。

豊富なラインナップのCPUクーラーから選びたいなら、deep coolがおすすめです。deep coolは、1996年に中国で設立された、CPUクーラーを主軸とした電子機器メーカー。タイプの種類も多く、デザインもさまざまなので、充実した選択肢のなかから選びたい方にうってつけです。

高い冷却性能と静音性能を同時に兼ね備えたCPUクーラーがほしい方は、Noctuaを選択しましょう。Noctuaは、ケースファンや空冷CPUクーラーを専門に製造・販売するオーストリアのメーカーです。高品質なCPUクーラーを多く取り扱っているため、品質にこだわる方におすすめです。

今回はCPUクーラーについてご紹介しましたが、いかがでしたか。CPUクーラーは空冷式と水冷式があるので、どちらが性能に優れているのか迷いますよね。この記事を参考に、自分のPCに最適なCPUクーラーを見つけましょう。