PCモニターの傷をワセリン・消しゴムで修復する方法｜深い傷は？目立たなくなる？

PCモニターの電源を落としたときに、白い線のような引っかき傷を見つけた経験はありませんか。パソコン作業中に文字がゆがんでいる箇所を見つけて、モニターの深い傷に気が付いた方もいると思います。

液晶テレビやPCモニターに傷が付いてしまうと、傷の部分が気になって画面に集中できません。また文字の一部が歪んで見えたり、数字や文字を間違って読み取ってしまったりする可能性もあります。修理に出すと数万円は掛かるため、PCモニターの傷を放置している方も多いです。

そこで今回は、PCモニターの傷をワセリン・消しゴムで修復する方法を紹介します。その他にも、ノングレア・ワセリン・ハンドクリームなどを使った直し方なども紹介するので必見です。モニターの傷に悩んでいる方は参考にしてください。

PCモニターには2種類のタイプがあります。ツヤや光沢のあるグレアパネルと、光沢のないノングレアパネルです。画面にツヤがあるグレアパネルはコントラストが鮮やかで、ノングレアパネルはコントラストが薄いタイプの画面です。

いずれのタイプも液晶画面は繊細ですが、実は傷を消す方法もあります。ただし、それぞれのタイプによって対処方法が異なります。また、必ず修復できるとは限らないので、修復できない場合には買い替えを検討しましょう。

購入後のモニターについた傷は基本的に、保障対象外である場合が多いです。店舗やメーカーによっては「延長保証制度」などがあり、対応可能なケースもあります。詳しくは購入した店舗やメーカーの保証証を参考にしてください。メーカーによってはHPで確認も可能です。

PCモニターの傷には浅めのひっかき傷と深い傷の2種類があります。ここからは、それぞれの傷を目立たなくする方法を紹介します。グレアとノングレアタイプによって対処方法が異なるので、詳しくチェックしてください。

擦れたような浅い傷であれば、消しゴムで擦るだけで修復できる場合があります。なぜ、傷が消えるかというと、消しゴムで擦ることで、研磨粒子が傷がついた面を転がりながら徐々に表面を研磨し、傷の凹みをなだらかにして目立ちにくくなるという仕組みです。

あまり強く擦らず傷の上をなぞるようにして、丁寧に軽い力で擦るのがポイントです。はじめは加減がわからないので、4～5往復程度で傷が消えているか確認しましょう。消しゴムで擦る方法はグレア・ノングレア両方のタイプに使用できる方法です。

冬の手荒れや肌の乾燥対策に使われている保湿クリームのワセリンを使って傷を埋める方法があります。ワセリンの油分が傷の間に入り込み、浅い傷が埋められるため傷が見えにくくなる仕組みです。ワセリン以外にも、ハンドクリーム・リップクリームで代用できます。

少量のワセリンをPCモニターの傷に塗り、柔らかい布や液晶画面用クロス（布）で拭き取りましょう。ティッシュは画面に傷が付く可能性があるため使用は避けてください。ワセリンもグレア・ノングレア両方のタイプに使用できる方法です。

浅めの傷の修復に研磨剤入りの歯磨き粉を使う方法もあります。研磨剤入りの歯磨き粉にほんの少量の水を加えて薄めてから浅い傷に塗ってください。次に柔らかい布や液晶画面用クリーニング布で軽く磨き、残った歯磨き粉を拭き取って完了です。

ただし、塗るときや拭き取りの際に強く擦るとPCモニターが磨かれすぎてしまい、逆にディスプレイのコーティングが剥げてしまうため注意が必要です。こちらもグレア・ノングレア両方のタイプに使用できる方法になります。

ここまで浅い傷の修復方法をご紹介しました。ここからは、深い傷の修復方法をご紹介します。モニターの電源を消して画面を見たときに、太い白色か黒っぽい線になっている場合は深い傷です。

深めの傷を修復する方法に、コンパウンド剤を使う方法があります。コンパウンド剤はガラス磨きによく使われる研磨剤で、ホームセンターで売られています。修復方法は液晶用のクロスにコンパウンド剤をつけて優しくなぞるように磨くだけです。

この方法はグレア型液晶画面のみに活用できる方法です。ツヤのないノングレア型液晶画面に使ってしまうと、使った部分にテカリだけが出てしまうので注意しましょう。

ここまでご紹介した方法を試してもどうしてもPCモニターの傷が消えない場合は、修理に出す必要があります。PCモニターの修理にはかなりの料金がかかってしまいますが、自力で修復しようと無理をするのは危険です。

特にデザインや色の再現・見え方を重要視している方・ゲーミングモニターなど性能が求められているモニターを使用している方は、自己修理は避けましょう。見え方が変わってしまう恐れがあるので、修理にだしたほうが無難です。どうしても傷が気になる場合や、画面を見るのに支障が出るほどの傷がある場合は、修理及び購入を検討しましょう。

間違った対処法を行ってしまうと、モニターの傷が悪化してしまう恐れがあります。モニターの傷を抑えるには、正しい対処法と悪い対処法を把握しておくのが大事です。ここではおすすめしない対処法を紹介します。

PCモニターを金属を磨くための研磨剤「ピカール」で磨いたらきれいになった、といった口コミもネット上にありますが強く擦ると逆効果です。PCモニターに傷が付いてしまう可能性が高いため取り扱いには注意しましょう。金属用の研磨剤は研磨剤の中でも強く作用するタイプのため、使用はあまりおすすめできません。

画面のゴミが残った状態で吹いてしまうと、付着したゴミによって新しい傷を付けてしまう恐れがあります。また、アルコールを使って吹くのも画面の変色やひび割れに繋がるのでおすすめしません。ゴミをきれいに取った後に、アルコールなどを使用せずに拭きましょう。

PCモニターの傷は必ず修復できるとは限りません。そのため、画面に傷が付かないよう事前に保護フィルムを貼っておくのをおすすめします。PCモニターに保護フィルムを貼っておけば、画面に傷が付いたり汚れたりする心配もありません。

また、ブルーライトカットや画面の映り込みが軽減できる機能によって、より快適にPCを使用できます。PCメーカーの種類によって対応可能なフィルムのタイプの確認が必要です。

気が付くと付いているPCモニターの傷にはさまざまな修復方法がありますが、PCモニターの傷は必ず修復できるとは限りません。普段からモニター画面に保護フィルムを貼っておくなどの対策を取っておくのをおすすめします。きれいなPCモニターで快適なPCライフを送りましょう。