【2024年最新】ゲーミングPCにおすすめのUPS2選｜無停電電源装置や停電対策も

近年、ブームを加速させているPCゲームですが、思わぬトラブルで楽しさが台無しになる場合もあります。それは、突然の停電やブレーカーが落ちる際に起きるデータの消失です。大切なゲームのデータを守るためにも、UPSを購入しましょう。

無停電電源装置のUPSは停電時にPCが突然シャットダウンするのを防ぐので、停電対策にも最適です。データを保存できるので、PCゲームをしている方はもちろん、PCを安全に使用したい方もUPSを持っておくと役立ちます。しかし、そもそもUPSの仕組みがわからないと、家庭用のPCに必要ないと思ってしまいます。

そこで、本記事ではUPSの必要性や選び方、おすすめ商品を紹介します。記事の最後にはゲームングPC向けのUPSも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

PCゲームのトラブルの原因で多いのが、停電や断線などの電源断です。コードに足を引っ掛けるなどの電源断は気を付ければ回避出来ますが、停電の場合、自力回避は不可能です。一般家庭の電力は40A契約が主流なので、また、家族が同時に電気機器に使用してしまうと、消費電力過多によりブレーカーが落ちてしまいます。

東京電力による1981年~2021年までの「1軒あたりの年間の停電回数」では、多いときでも0.39回と少ないものの、たまたま重要な会議中だったり、やり込んでいるゲーム中だったりして、大切なデータが消えてしまってから、UPSを導入していればよかったと後悔しても後の祭りです。

停電の際に、今まで積み重ねてきたデータが消えたりPC事態の基盤が壊れたりすると、最悪ゲーム自体ができなくなる場合もあります。そのため、UPSを使ってPCを安全にシャットダウンするよう準備しておきましょう。

UPSは、無停電電源装置とも呼ばれ、停電やブレーカーが落ちた際にUPSに充電された電力をPCへ供給する機能があります。製品にもよりますが、電力を供給する時間は基本的に数分程度のものが多いです。しかし、数分程度あればゲームデータをセーブし、PCを安全にシャットダウンできます。

モニター・PC本体・ネットワーク機器の3つにUPSを接続しておくと、より安心です。PC本体への接続は必須で、モニターの場合は、画面が突然消えて操作ができなくなるのを防げます。ネットワーク機器は、オンラインゲームでネットワークへの接続が途切れるのを防ぐのに有効です。

UPSを使えば、停電やブレーカーが落ちた場合などの非常時にPC本体とデータを守ってくれます。突然PCがシャットダウンするとデータの損失やメモリの不具合につながり、故障の原因になる場合もあります。

故障しなかったとしても、オンラインゲームでの積み重ねたデータが消失する可能性がありますし、停電はいつ起きるか予測できません。停電対策として普段からUPSの使用をおすすめします。

PC本体にだけUPSをつける方も少なくありません。ですが、せっかくUPSを取り付けるなら、1つの機器だけにしてしまうのはもったいないです。可能であれば、PC本体・モニター・ネットワーク機器の3つに接続するのがおすすめです。いずれもPCゲームのバックアップに欠かせない機器です。

配置の都合などで1台のUPSで対応が難しいなら、別で小型容量UPSの接続しましょう。予算の都合がつかないなら、パソコン本体や外付けHDDなどのストレージ系機器を優先してください。

ゲーミングPCであれば、データのバックアップ時間は10分程度です。UPS内蔵バッテリーが停電中に電力供給できる時間は、数分から30分程度で設計されています。バックアップに時間がかかる場合は、給電時間が長いものを選ぶのがおすすめです。

常時商用給電方式とは、1番価格が安い給電方式です。通常時はコンセントからの電気をそのまま流し、停電時には内蔵バッテリーからインバータ供給に切り替えるタイプです。インバータ供給とは、コンセントからの電流を任意の周波数や電圧に変更することを意味します。

ただし、このタイプはインバータ供給に切り替えるまでに時間がかかり、瞬断が起こりやすいためゲーミングPCのような消費電力が多いPCには不向きです。一般的な使用目的のPCで使用することをおすすめします。

常時インバータ給電方式は、瞬断が全く起こらない機能性を重視した給電方式です。そのため、値段が1番高いです。仕組みは、コンセントからの電気を内蔵バッテリーに充電し、通常時も内蔵バッテリーから電力を供給します。

常時インバータ方式は、常に内蔵バッテリーから電力を供給するため、電力の供給方法を切り替える必要がなく、瞬断が全く発生しないのがメリットです。

ラインインタラクティブ方式は、安定性が高く機能性とコストパフォーマンスのバランスが1番優れている給電方式です。通常時はコンセントからの電気をそのまま流し、停電時は内蔵バッテリーからのインバータ供給へと切り替えます。

常時商用給電方式と同じような仕組みですが、ラインインタラクティブ方式の方が短い時間で切り替えでき、瞬断の影響がほとんどありません。ゲーミングPCに使用する場合、コスパと機能面が充実したラインインタラクティブ方式がおすすめです。

UPSを選ぶうえで、電源出力容量は非常に重要です。電源容量が多い分、非常時に電力を共有できる時間が長いので、PCがシャットダウンするまでの時間をより多く稼げます。

UPSの出力容量は、800Wや1500WのようにW数で表示されており、数値が大きくなるほど出力できる電力量も大きくなります。接続する機器全体の消費電力を調べて、すべての機器を給電できる容量の製品を選ぶようにしましょう。

出力波形は、正弦波と矩形波の2種類に分けることができます。ゲーミングPCに使用する場合は、正弦波がおすすめです。ゲーミングPCを含め多くの家電は正弦波を前提として作られています。矩形波が問題なく動いていたとしても、使っているうちに故障の原因になったり、UPS側が故障したりする危険性もあります。

UPSは充電池を使用しているため、長期間使用していると電池が消耗します。そのため、経年劣化した電池は新しいものと交換する必要があります。しかし、使用する製品によって替えの電池が手に入りにくいものがあるため、純正の電池が手に入りやすい製品を選ぶことも大切です。

交換用充電池の入手性が高い機種を選ぶようにしましょう。

UPS連携機能とは、UPSとPCの連携機能のことです。PCは正しい手順でシャットダウンしないと、データが破損したりメモリに不具合が出たりします。そのため、UPSで安定してPCに電力を供給し、停電時にPCが突然シャットダウンするのを防ぐことが大切です。

しかし、停電時に家を留守にしていたり、外出していたりした場合は、PCをシャットダウンできないこともあります。UPS連携機能が搭載されていれば、不在時でも安全にPCをシャットダウンしてくれます。

上記で紹介した3つの給電方式では、通常時はコンセントから供給される電気を使用します。普段の電圧は100V~110V程度です。しかし、停電時は電圧が急激に上がり200万~10億Vにも達する場合があります。

このような場合は、一瞬で機器が焼き切れてしまう可能性もあるので、異常高電圧、異常高電流から電気機器を保護してくれるサージ機能付きのものを選ぶと安心です。

非常に便利なUPSですが、接続してはいけない機器もあります。それは、冷蔵庫・ドライヤー・レーザープリンターといった、消費電力が1000Wを超える機器です。UPSの説明書にも、接続できない機器については記載されているので、必ず確認してください。

また、バッテリーを内蔵しているノートパソコンは、停電してもしばらく作動するためUPSは一般的には不要です。アダプタを繋いでいる場合は停電の際はコンセントを抜きましょう。

UPSがあれば、急な停電時でもPCに電力を供給してくれるので、安全にシャットダウンできます。PCゲームをしているときに突然シャットダウンし、データが消える心配もあなくおすすめです。本記事を参考に、自分にあったUPSを選んでPCゲームを快適に楽しんでください。