SDカードとマイクロSDカードの違いは？｜おすすめのカード12選も紹介

データ保存に使用するSDカードを、趣味や仕事で使用する方は多いのでは。しかし、必要に迫られて購入しようとしても、どれを買えばいいのかわからないですよね。SDカードにもさまざまな種類があり、迷ってしまいます。

SDカードには、マイクロSD(microSD)カードとSDカードの2種類があり、その性能や使用用途は異なります。どれが何に対応するかは見た目だけでは分かりません。どっちがいいのかわからずに購入すると、サイズが合わない場合もあります。

そこで今回は、SDカードとマイクロSDカードの違いについて解説します。また、安いSDカードと高いSDカードの違いや使い方・おすすめカード8選も要チェックです。ぜひ、参考にして大切なデータの保存に役立ててくださいね。

SDカードとマイクロSDカードの最大の違いはサイズです。SDカードは、24×32×2.1ｍｍで切手のような大きさをしており、マイクロSDカードは11×15×1ｍｍで小さいです。小さいので小型の機器に使用できるメリットもありますが、コンパクトすぎて失くす危険性があり、扱いづらい人もいます。

SDカードもマイクロSDカードも、容量別に2GB以下のものが「SD」、4～32GBまでのものが「SDHC」、64GB以降のものが「SDXC」に分けられます。この規格はSDカードもマイクロSDカードも同じですが、SDカードは容量が多い傾向です。しかし、近年は1TBのマイクロSDカードも登場しています。

SDカードとマイクロSDカードはそれぞれ使用可能な機器が違います。SDカードを間違えて購入しないよう、事前にどちらに対応しているのか種類を確認しましょう。

マイクロSDカードを使用する機器として代表的なのがスマートフォンです。保存領域を増やすために重宝されます。ほかには、ポータブルオーディオプレーヤー・ドライブレコーダー・アクションカメラ・ドローン・ニンテンドースイッチでも使用可能です。小型の機器に使用される場合が多いので、紛失には気をつけましょう。

SDカードは、主にデジタルカメラやデジタルビデオに使用され、テレビやプリンターにも使用可能です。さらに、場所をとらないためパソコンのデータも保管できます。パソコンにはSDカードスロットが搭載の製品も多くあるので、直接差し込み、データの送受信を簡単に行えます。

マイクロSDカードは互換性があり、SDカードとして使用可能です。基本的にマイクロSDカードにはSDカードと同じ大きさの変換アダプターが付属しているので、それを利用するとSDカード対応の機器に使用できます。このように互換性がある分、マイクロSDカードの方が使い勝手がいいです。

ここまで説明した内容を、わかりやすいように以下の表にまとめました。マイクロSDカードとSDカードの違いを把握し、自分の用途に合ったものを選びましょう。

使用する機器によってSDカードかマイクロSDカードかが異なります。さらに、そこからカメラ・ビデオ・音楽・ゲームなど、どれくらいの容量が必要なのか・使用頻度・求める性能を、自身の使用目的と照らし合わせ選びましょう。

マイクロSDカードをスマホ・小型カメラ・音楽プレーヤー・ゲームに使用するなら容量は大きい方がいいです。スマホや小型カメラなら写真や動画のデータがかさばり、音楽やゲームも使えば、さらに容量が必要になり、64GB以上あれば問題なく使えます。

容量が埋まれば上書きするドライブレコーダーは32GB程度あれば十分です。自分が保存したい期間分の容量を持つものを購入しましょう。また、動画を撮る際は下記のスピードクラスも考慮する必要があります。

SDカードを一眼レフカメラやビデオカメラに使う際はできるだけ容量が大きいものを用意しましょう。どれだけ撮るかによって変わりますが、写真や動画は下記で説明するスピードクラスの影響を強く受けます。

そして、SDカードの容量は大きい方が高性能です。できるだけ容量の多いものを選べば撮影時に空き容量を心配せずに、スムーズに撮影できます。しかし、古い製品の場合は大容量のSDカードに対応していない場合があるので、確認しましょう。

スピードクラスは、データ書き込みの最低保証速度を表します。その種類は4つあり、2MB/秒のクラス2・4MB/秒のクラス4・6MB/秒のクラス6・10MB/秒のクラス10に分類されます。これらの違いは、クラス4ならデータの送受信や音楽の再生などに適しており、クラス10だとフルHDの動画撮影が問題なくできるといった形です。迷ったときは、大きい数値のものを購入しましょう。

UHSスピードクラスは、スピードクラスよりさらに高速転送を可能にした規格です。これは2種類に分けられ、「UHSスピードクラス1」は10MB/秒、「UHSスピードクラス3」は30MB/秒の最低保証速度を表します。

しかし、これはSDカードと使用機器のどちらも対応している必要があり、どちらかが対応していない場合は上記のスピードクラスが適応されるので気をつけましょう。購入したのに思ったより速度が出ない場合は、一度確認してください。

ビデオスピードクラスは、動画撮影をする際の指標になる規格です。こちらもデータ書き込み時の速度を指し、その表記は6MB/秒のV6・10MB/秒のV10・30MB/秒のV30・60MB/秒のV60・90MB/秒のV90の5種類に分けられます。

基準として、フルHDの動画を撮るならV30、4K動画ならV60、8K動画ならV90があればコマ落ちの心配なく撮影可能です。動画撮影メインでSDカードを使うのなら最低V30以上をおすすめします。

アプリケーションパフォーマンスクラスとは、SDカード内に保存されているスマホアプリを動作させるための読み書き速度を定めた規格です。アプリケーションパフォーマンスクラスに対応していると、スマホアプリを快適に実行できます。

マイクロSDカード本体にはアプリケーションパフォーマンスクラスを示すロゴマークがあります。注意点として、マイクロSDカードがA2でもスマホ側がA2に対応していなければ、最大の性能を発揮できません。

転送速度は「○○MB/s」と表記されている部分を指し、データの読み出し速度を表します。最低保証速度を表すスピードクラスとは違い、こちらは最高速度を表しており、「最大どれくらいのスピードでデータを送信できるか」の指標です。

しかし、あくまで最大値なので、これ以下の速度が出る場合もあります。この数値は大きい方がいいですが、参考程度に考えましょう。

使用する機器に対応しているSDカードの種類によっては、他の種類でも使用できる「互換性」がある製品もあります。SDXCはSDXC対応の機器でしか使用できませんが、SDHCはSDHCだけでなくSDXC対応の機器でも使用できます。

さらに、SDはSD・SDHC・SDXC対応のすべての機器で使えるため、1番互換性のある製品です。スペック重視でSDXCを買っても対応していない場合があるので、互換性も含めて購入時はよく考えましょう。

SDカード内のデータを厳重に保管したい・なるべく長く使えるSDカードが欲しい方は、高い耐久性を持つ製品を選びましょう。SDカードが壊れる原因は、夏場の高温や埃・水・衝撃である場合が多いです。

いざというときに安心な、耐久性のあるSDカードを選んでおくと大切なデータを消失せずに守れます。カメラなど外出先でSDカードを使用する機器は、高い耐久性を持つSDカードがおすすめです。

カメラに挿入しているSDカードを手軽にスマホへ転送したいときは、Wi-Fi機能が内蔵されているSDカードが役立ちます。カメラで撮影した写真をすぐにスマホへ転送できるため、SDカードを取り出さずにスムーズに転送を行えます。

Wi-Fi機能が搭載されていないカメラでもWi-Fi機能で転送が行えるため、非常に重宝する機能です。しかし、Wi-Fi機能付きのSDカードは通常のSDカードよりも価格が高いことや、容量の多い製品がないことがデメリットです。

SDカードを探していると、容量は同じなのに価格の差が数千円もある製品が存在します。安い=怪しいわけではなく、カードの性能によります。スピードクラスや転送速度が低く、ビデオスピードクラスがのっていない製品は比較的安価です。逆に、高性能だと価格は高くなります。

しかし、価格が安い製品の中には、正規品を謳う模倣品や粗悪品が紛れている場合があります。購入の際は必ずレビューを確認し、安全なものかどうかを確かめてください。

SDカードは主に一眼レフなどのカメラで使用でき、マイクロSDはスマホや小型カメラ・携帯ゲーム機やオーディオプレイヤーで使用可能です。SDカード・マイクロSDはそれぞれの対応機器に使うのが一般的ですが、マイクロSDに関しては変換アダプターを使用し、マイクロSDをSDカードとして使う方法もあります。

そのため、マイクロSDを購入する場合は変換アダプターも所持しておくと、使い道の幅が広がりますよ。以下の記事にてSDカード・マイクロSD・マイクロSDの変換アダプターの使い方について詳しく解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。

SDカードとマイクロSDカードの大きな違いはその用途です。対応していないものを購入してしまうと、せっかく買ったのに使えないので、用途を明確にし、自分に適している方を購入しましょう。