グラフィックボードおすすめ9選｜買ってはいけないメーカーは？

グラフィックボードの性能はメーカーごとに異なります。たとえば、グラフィックボードのメーカーとして有名なASUSは高性能で多くの方が使用しているので、インターネット上でたくさんの情報が見つけられるメリットのがメリットです。

一方で、ASUSのメーカーは高性能ゆえに価格も高いので、コストを下げたい方には低価格帯のメーカーの製品も人気があります。

メーカーごとの特徴を見比べ、自分に合うグラフィックボードを選ぶのが大切です。今回は、国内・海外のグラフィックボードのメーカー別の特徴の解説とあわせ、おすすめのグラフィックボード9選も紹介します。さらに、記事の後半では買ってはいけないグラフィックボードについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

グラフィックボードは、パソコンに映像を描画するために使用されるパーツです。実は、マザーボードにもグラフィックボードが搭載されており、グラフィックボードがなくても画面に映像を映し出せます。ただし、マザーボードだけでは動画のクオリティが下がります。

グラフィックボードにはGPUと呼ばれるチップが搭載されていて、パソコン上に画像を表示させる処理機能を担っているのが特徴です。そのため、別途グラフィックボードを設置すると、鮮明で美しい映像を映し出せます。

グラフィックボードを作っているメーカーは、GPUコア以外のボードデザインを担当します。メーカーによって性能・ファンの大きさ・数・消費電力・デザインなどが異なりるため、目的に合う製品を選んでください。

グラフィックボードの要となるGPUを作っている会社は、NVIDIA社・AMD社の2社だけです。ここでは、それぞれのメーカーの特徴について紹介します。

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララに本社がある半導体メーカーです。1999年に発表したGeForce 256を皮切りに、GeForceブランドといった単体のGPUを製造しています。

高速のパフォーマンスを重視し、3D処理に強いGPUを生産しているのでゲームユーザーにおすすめのブランドです。最近では、Teslaシリーズ・ゲーム用GPU・GeForceシリーズの3つに注力しています。

アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベールに本拠地を置く半導体メーカーです。1969年に設立され、APU・GPU・フラッシュメモリなどを生産しています。GPUの分野ではRadeonブランドといった単体のGPUを製造しています。

AMD社は2Dと3Dをバランスよく処理するところが強みで、コストパフォーマンスもいいです。GeForceブランドとRadeonブランドの性能は同程度といわれていますが、細かいスペックは機種によって違います。

パソコンのグラフィックボードを確認するには、いくつか方法があります。下記で、DirectX診断ツールを使った方法を紹介します。

1. 検索窓に「dxdiag」と入力
2. 検索表示で表示された「dxdiag（コマンドの実行）」をクリック
3. DirectX診断ツールが起動
4. 診断結果の表示画面にある最上部のタグから「ディスプレイ」を選択する
5. ディスプレイ画面にある「デバイス」項目の「名前」がグラフィックボードの名称となる

他に、コマンドプロンプトを使う方法があります。コマンドプロンプトを立ち上げて、「C:￥Users￥>」の後ろに「systeminfo」と入力して「Enter」キーを押すと、パソコンのスペックが表示されます。「システム製造元」や「システムモデル」の項目からグラフィックボードの種類を確認可能です。

台湾台北市に本拠地を置くパソコン・パソコンパーツ・周辺機器製造メーカーで、グラフィックボード市場において高い信頼性を誇ります。

自作パソコンを好むユーザーに人気があるのは「ROG STRIX GAMING」シリーズで、性能が高く、3個の冷却ファンで効率よく排熱できるところが人気のポイントです。高品質ゆえに価格は高めに設定されています。

台湾のコンピュータ・コンピュータ関連部品製造会社で、世界有数のマザーボード・ビデオカードのメーカーとして有名です。静音性や冷却性能が高いグラフィックボードを多数販売しています。デザインにもこだわり、真っ赤なデザインのグラフィックボードも販売しているので、人と違うこだわりの1品が欲しい方にはおすすめです。

1986年に設立された台湾新北市にあるパソコン・周辺機器メーカーです。独自の冷却システム「WINDFORCE」を導入しており、3つのファンを搭載している「WINDFORCE 3X」は高い放熱性を誇ります。横幅が28cmと大きいので、大きめのパソコンを用意しましょう。他メーカーと比べて価格が安い傾向にあるところが魅力的です。

香港に本社があるコンピュータ・ハードウェアメーカーです。NVIDIA社のGPU「GeForceシリーズ」を専門にしています。小型パソコン向けサイズのグラフィックボードを販売しているので、小型のノートパソコンにグラフィックボードを入れたい方にはおすすめです。

性能が高くなるほどグラフィックボードのサイズは大きくなりますが、ZOTACのグラフィックボードは小さいサイズでも性能が高いといった特徴があります。

1980年に設立された、コンピュータ用のビデオカード・その他の周辺機器を製造する会社です。ELSAのグラフィックボードの特徴は安定した性能です。他のメーカーに比べて派手さはないですが、丈夫で長時間使用できます。他メーカーの保証期間は1年の場合が多いですが、ELSAは最大3年の保証期間があるところも人気の理由です。

ビデオカード・マザーボード・電源・PCケース・SSDなどの自作パソコンパーツを生産している中国の総合パソコンメーカーです。近年海外進出に積極的で、2017年時点でNVIDIA製GPU搭載ビデオカードの販売台数は世界第4位の実績を誇ります。

大型の冷却クーラーを採用したハイエンドユーザー向けの「Vulcan」シリーズ、水冷クーラーを採用した「Neptune」シリーズが人気です。

東京都文京区にある株式会社アユートが展開する自作パソコンブランドです。5万前後の低価格帯のグラフィックボードを販売しています。ボード長175mmほどの小型のグラフィックボードも販売しており、小型なのに性能の高いところが魅力です。

「Red Dragon」といったモデルはデザイン性が高く、個性的なグラフィックボードを好む方におすすめです。

シー・エフ・デー販売が生産するパソコン周辺機器ブランドです。他メーカーに比べてグラフィックボードの価格が安く、手に取りやすいです。安価ですが壊れにくいので、安心して購入できます。クオリティを重視し価格も抑えたい方におすすめのブランドです。

グラフィックボードと一口に言っても、その使用目的は方によって異なります。ゲームのグラフィックを綺麗に描画させたい方は性能の高いグラフィックボードがおすすめです。マルチモニターでの作業を円滑に行いたい方は一般的なグラフィックボードで十分です。

グラフィックボードの性能が上がるほど価格も高くなります。グラフィックボードは10万円以上する高額なものが多いので、使用目的によって最適なものを選んでください。

グラフィックボードで欠かせないのが冷却性能です。グラフィックボードを稼働させると発熱が増え、排熱できないとパフォーマンスを維持できないので、冷却性能はとても大切です。冷却性能の中でも、ファンの数と動きをチェックしてください。ヒートシンクやヒートパイプなどの放熱効果の高い部品があるかどうかも確認しましょう。

グラフィックボードは他のパソコンパーツより値段が高く、たとえば人気が高いASUSのグラフィックボードは20万円以上します。性能やサイズが上がるほど価格も上がりますが、PowerColorのグラフィックボードのような小型で性能が高いグラフィックボードもあります。

性能を重視すると価格が高くなる傾向があります。しかし、最近では多数のメーカーからさまざまなグラフィックボードが販売されているので、価格と性能のバランスの取れたものが見つけやすいです。

性能の高いグラフィックボードを購入しても、パソコンケースに入らなければ意味がありません。そのため、事前にボードのサイズを確認しましょう。冷却機能を高めるためのファンがたくさんあるモデルは、サイズが大きくなります。

一概にはいえませんが、知名度が低いメーカーのグラフィックボードを購入する際は注意が必要です。粗悪品の可能性がありますので、特に相場と比較して安すぎる製品は避けた方が無難です。また、知名度が低いメーカーの場合は、大手よりも事前に確認できる情報も少ないため、特別理由がない限りは大手メーカーの製品をおすすめします。

グラフィックボードを販売しているメーカーの多くが、PCパーツ・PC関連商品も取り扱っています。もし、気になるグラフィックボードを販売しているメーカーが、PCパーツなどを取り扱っていない場合はおすすめできません。

さまざまなPC用品を取り扱うメーカーは、その分PCの知見が深く技術力も高いため、グラフィックボードの性能が高い傾向にあります。

グラフィックボードを販売するメーカーの中には、高価な製品を主に取り扱うところもあります。高価なため性能は申し分ないですが、特に初心者の方は購入するハードルが上がるものです。

また、オーバースペックになる場合もあるため、初めて購入する方は使用目的を確認し、リーズナブルなモデルを取り扱うメーカーから検討してみてください。

グラフィックボードがあれば、ゲームや映像のグラフィック性能を最大限に引き出した映像美が楽しめます。グラフィックボードメーカーによって強みが異なるので、スペックを比較して最適なグラフィックボードを選びましょう。