【徹底解説】マザーボードの取り付け方は？｜ ネジの種類や正しい順番を解説

自作パソコンの作成に欠かせないのが、パソコンの基盤となるマザーボードです。パソコンにとってマザーボードは大切な部品で、壊れてしまわないように正しく装着する必要があります。パソコン自体が繊細な機械なので、余計に難しく感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

「配線やネジの種類がわからない」「電源が入らない時はどうすれば…」と不安になる方もいますが、マザーボードの取り付けの手順はあまり多くないので、正しい順番を覚えてしまえば難しくないことをご存知でしょうか。実は、少ないステップで初心者にも簡単にマザーボードをパソコンに取り付けることができます。

そこで今回は、マザーボードの取り付け方を徹底解説します。記事の最後には取り付ける際に気をつけたいポイントも解説しているので、ぜひマザーボードの取り付ける際に参考にしてください。

マザーボードの取り付けに必ず守らなければいけない順番はありませんが、電源ユニットは先に取り付けた方が安全な場合もあります。マザーボードを取り付けてから電源ユニットを取り付けようとして、マザーボードの上に落下させて壊してしまう可能性があるためです。

また、マザーボードにCPUやクーラーといった部品をあらかじめ先に取り付けることで、パソコンケースにマザーボードを載せるのをスムーズにすることも可能です。ただし、マザーボードの構造によってはパーツを取り付けるより先にマザーボードのみを取り付けた方がいい場合もあるので注意しましょう。

マザーボードの取り付けには「インチネジ（ケース用）」が必要です。ほとんどの場合、スペーサーやネジはパソコンケースに付属していることが多いので自分で購入をする必要がありません。ただし、稀に「ミリネジ」を使用するケースもあるので注意をしてください。インチネジが付属がされていなかった際は、パソコンショップで購入しましょう。

ここではパソコンにマザーボードを取り付ける手順を解説します。自作パソコンを作成している方やマザーボードの交換を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

パソコンにマザーボード取り付ける際に、最初に行うのはパソコンケースの準備です。パネルを取り外す方法とI/Oパネルの取り付けについて解説するので参考にしてください。

まずはパソコンケースのパネルについて説明します。マザーボードを取り付ける前に、サイドパネルと補助パネルを取り外します。手回しネジですが、強く締められていることがあるので、ドライバーを使用して取り外してください。また、サイドパネルは両サイドにあるので忘れずに取り外しましょう。

マザーボードを取り付ける前に、必ずI/Oパネルと呼ばれるバックパネルをパソコンケースに取り付けます。I/Oパネルの取り付けはパソコンケースの内側から行い、上下を間違わないようにマザーボードと照らし合わせながら設置します。

取り付けの際に、鋭くなっているパネルの先端で手を怪我をしてしまわないように十分注意してください。

パソコンケースにマザーボードを取り付けます。ここからは、パソコンケースにスペーサーを取り付ける方法とマザーボードの取り付けについて解説します。

マザーボードを取り付けることでパソコンケースが傷ついてしまうことを防ぐために、スペーサーを取り付けましょう。マザーボードのねじ穴がある場所に合わせて、パソコンケースにスペーサーを取り付けてください。

パソコンケースによっては、購入時にスペーサーが元からついているものもあります。その場合はこちらの作業は不要です。

最後にマザーボードをパソコンケースに入れてネジを締めます。あらかじめ取り付けておいたI/Oパネルに合わせるようにパソコンケースの中に入れてください。パソコンケースの外側からチェックすると、I/Oパネルにきちんと合っているか確認できます。

パソコンケースにマザーボードを入れたらネジを締めましょう。この際にネジを強く締めすぎてしまうとマザーボードが割れてしまうので注意してください。

マザーボードの配線をネジで傷つけてしまわないように、マザーボードとスペーサーの間に入れる部品の絶縁ワッシャーは基本的には必要ありません。しかし、配線にネジが接触していたり不安があったりする場合は取り付けることをおすすめします。

ここではマザーボードを取り付ける際に気をつけたいポイントをいくつか解説します。怪我や故障に繋がらないように、ぜひ参考にしてマザーボードを取り付けてください。

作業中にパソコンケースが床やテーブルを傷つけてしまうことがあります。床だけでなくパソコンケースに傷をつけてしまうことを防ぐためにも、作業を開始する前にマットやタオルなどを敷いてください。また、保護シートも販売されています。

マザーボードやI/Oパネルなど先端が尖っていて硬いパーツがあるので、取り付けの際には手を怪我しないように注意してください。怪我を防ぐために軍手などの手袋の着用をおすすめします。また、手袋は静電気対策にもなるのでぜひチェックしてください。

マザーボード用のネジがPCケースのネジ穴と合わない事例は、珍しくありません。まずはマザーボードの規格とPCケースの規格が適合しているかをチェックしましょう。たとえばATX用のマザーボードをMicro-ATX用のPCケースに取り付けようとしても、そもそもネジ穴の位置がずれてしまいます。

商品同士の規格が適合していても、わずかなズレによってうまくネジ留めできない場合はしばしばです。バランスをうまくに取るには、対角線に締めるのが効果的。なおネジ・ネジ穴に異常がある場合は初期不良の可能性があるため、購入店・メーカーに相談しましょう。

今回はマザーボードの取り付け方法を解説しました。マザーボードを取り付ける際にネジを強く締めすぎたり、部品で手を怪我をしたりしてしまわないようにご注意ください。こちらの記事を参考に、配線図などを見て自作PCの組み立てに挑戦しましょう。