液晶保護フィルムに入った気泡の抜き方を解説｜ガラスフィルムの空気が抜けない時は？

液晶保護フィルムは、スマートフォンやパソコンなどの画面を保護するために、必要なアイテムの1つです。しかし、液晶保護フィルムを貼り付けるのが面倒で難しいと感じる方も意外と多いです。

「丁寧に貼っていても気泡だらけになってしまい、入った気泡が抜けない」「何度も貼り直しているうちにフィルムも汚れてしまった」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。上手く貼れない場合はプロに頼む方法もありますが、実は、ちょっとした一手間で、誰でも簡単にできる気泡の抜き方があるのです。

この記事では、タブレット・スマホフィルムをきれいに貼り付けるコツや、気泡が入った場合の抜き方について解説します。また、気泡が入っても自然に抜けるガラスフィルムについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

画面保護フィルムを画面に貼る際、画面全体にフィルムがぴったりくっついていないと、空気が入っている場合があります。フィルムと画面の間に、空気が入ってしまうのが、気泡が入る可能性として最も高いです。

そのため、空気が入らないように押し出しながら、フィルムを画面に貼り付ける必要があります。

スマホの画面に小さなゴミや埃がついた状態でフィルムを貼ってしまうと、フィルムを貼り付けた後に気泡ができる場合があります。ホコリが入ってしまう原因はさまざまですが、ホコリの立ちやすい部屋の中でフィルムを貼ってしまったり、静電気の出るものの近くでフィルムを貼ってしまうのが主な原因です。

長期間にわたり使用していると、端の方からだんだんとフィルムが浮いてきて、画面に気泡が生じる場合があります。経年劣化したフィルムを貼り直しても、また同じように浮いてきてしまうため、気泡を抜くのは難しいです。その場合は新しいフィルムに取り替えるのが最適です。

液晶保護フィルムに気泡が入った場合は、中央から端に向かって、指で気泡を押し出しましょう。力を加えると、気泡はゆっくり移動するので、そのまま端まで持っていけば気泡は消失します。

指ではなく、硬めのカードを使って押し出すのも効果的ですが、カードを使うとフィルム表面を傷つける可能性があるため、力加減には気をつけましょう。

指で押し出しても気泡が抜けない場合は、気泡の場所まで液晶保護フィルムを剥がしましょう。セロハンテープを液晶保護フィルムに貼り、持ち手代わりにして剥がせば、フィルムに手が触れずに貼り直しができます。

また、気泡の場所にホコリが付着していると、いくら貼りなおしても気泡は抜けません。この場合は、セロハンテープの粘着面を上にして輪を作り、粘着面をホコリに押し当てて除去しましょう。

気泡を抜く方法として、ドライヤーの温風を当てて気泡を蒸発させる方法を紹介している方がいますが、この方法は危険なのでおすすめしません。スマホ自体に温風が当たることで、熱に弱いスマホにダメージを与えてしまう可能性があるからです。気泡を抜きたいときは、ドライヤー以外の方法を試してみましょう。

液晶保護フィルムの中でもガラスフィルムであれば、貼り付ける際に気泡が入っても自然と消える場合があります。時間とともに徐々に空気が抜けていくため、貼り付けて2〜3日後には消失します。最初は気泡が気になるかもしれませんが、自然に抜けるまで気長に待ちましょう。

ただしホコリが入ってしまった場合は、気泡は自然には消えません。ホコリを中心に気泡ができてしまうので、まずはホコリを除去するのが優先です。

気泡が入っても自然と抜けていくガラスフィルムですが、実はガラスフィルムの表面には小さい穴が空いていて、その穴から空気が少しずつ抜けていって気泡が消える仕組みになっています。空気はゆっくり抜けていくため、抜けきるまでに数日ほどかかる場合があります。

液晶保護フィルムを貼る前に作業環境を整えましょう。エアコンや扇風機の風が直接当たる場所で作業すると、フィルムにホコリがついてしまい気泡ができる原因となる場合があります。

また、フィルムや液晶画面が汚れないように、作業周りには余計な物を置かないようにしましょう。洋服の袖にフィルムが付くと服の繊維が付着する可能性もあるため、貼り付ける際は腕をまくるなどして行うのがおすすめです。

液晶保護フィルムは、ホコリなどの小さなゴミや指紋が付着しやすいため、作業環境だけでなく自分自身も清潔である必要があります。手についた余計な油分が液晶保護フィルムについてしまうと、汚れを落とすのは困難です。

そのため、フィルムを扱う際は必ず手洗いをしましょう。少しでも気泡が入らないよう、リスクは減らしておきましょう。

液晶画面に汚れや指紋が残った状態では、フィルムを貼り付けた際に気泡ができるリスクが高くなります。液晶保護フィルムを貼る前に、液晶画面をメガネ拭きやクリーニングクロスできれいに拭き取りましょう。ただし、強く拭きすぎると静電気が起こり、ホコリやゴミがつきやすくなるので優しく拭いてください。

また、ティッシュペーパーは細かな繊維が残ってしまうため、フィルムを貼る前のお手入れでは使用を避けましょう。

準備する物品は以下の通りです。

• 液晶保護フィルム
• メガネ拭き、またはクリーニングクロス
• セロハンテープ

スムーズに作業が行えるよう、必要なものはあらかじめ手元に用意しておきましょう。焦りは禁物ですが、ホコリやゴミが付着するリスクを軽減させるためにも、できるだけ短時間ですませます。液晶保護フィルムにはクリーニングクロスが付属されている場合もありますが、なければ100均でも購入可能です。

液晶保護フィルムを貼り付ける手順は以下の通りです。

1. 貼る前に液晶保護フィルムを貼り付ける位置を確認する
2. 液晶画面をクリーニングクロスで拭きあげる
3. 液晶保護フィルムにセロハンテープを貼って持ち手をつくる
4. フィルムは一気に剥がさず徐々に剥がしていく
5. 気泡が入らないよう指やカードで空気を押し出すようにして貼る

液晶保護フィルムを貼り付ける際に活躍するのがセロハンテープです。フィルムに手が触れると指紋やゴミがつき、気泡ができる可能性があります。直接手が触れないよう液晶保護フィルムの上部と下部2ヶ所にセロハンテープを貼り、持ち手として利用しながら貼り付けましょう。

事前に貼る位置を確認したとしても、実際に貼ると、わずかにズレてしまうものです。ただ、失敗したとしても、液晶保護フィルムをすべて剥がして貼りなおす必要はありません。ズレた箇所のみ剥がして微調整を行いましょう。

フィルムを剥がす際は貼り付ける時と同様、セロハンテープを持ち手にし、保護フィルムに直接手が触れないようにしてください。

すべての保護フィルムとは限りませんが、価格が安いものほど気泡が入る確率が高いです。気泡が入らないように端の部分をしっかりと貼り付けているのに突然気泡が入ってしまう現象を経験した方も多く、突然気泡が入った保護フィルムは高確率で安い価格のものです。

品質が良くない保護フィルムは、フィルム自体が湾曲している・粘着面がフラットになっていないなどいくつかの理由が考えられます。安い価格の保護フィルムでも気泡が入らないものもあるため、いくつか試してみて自分なりに検証するのがおすすめです。

最近のスマホは、ガラスの素材が良くなっています。そのため落としても割れにくくなり、液晶保護フィルムを貼らなくても問題がなくなってきました。保護フィルムにかかるコストを削減でき、色味や操作性などディスプレイ本来の性能を発揮できるので貼らないメリットは多いです。

しかし、耐久性は上がっていてもまったくキズがつかなくなったわけではありません。細かなキズを防いだり、画面の覗き見を防止したりすることもできるので、自身がもとめるメリットに合わせて保護フィルムを貼るかどうか選んでください。

液晶保護フィルムは貼り付けが難しいと思われがちですが、コツを掴めば誰でも簡単に貼り付けられます。たとえ気泡が入ってしまっても、対処法を取り入れれば簡単に除去できます。有料で「保護フィルム貼り付けサービス」を利用し、プロに依頼もできますが、失敗しても修正はきくので自分でトライしてみましょう。