高性能な最強ミニPC「Khadas Mind」を徹底解説！｜実際に使用した特徴や価格・スペックの違いも紹介

「Khadas」は中国のメーカー「Shenzhen Wesion Technology Co., Ltd」

のブランド名です。会社設立は2014年で、「Khadas」ブランドが誕生したのは2016年と比較的新しい企業です。

中でもシングルボードコンピュータ(SBC)の「Khadas Edge2」「Khadas VIM4」で有名で、開発者や電子工作向けのハードウェアメーカーとして注目されています。

「Khadas mind」は「Khadas」から発売された高性能な薄型ミニPCです。
ビジネス用途でも快適に使える高い性能がありながら、500gを切る軽量さ・手のひらサイズの小ささが魅力。複数の作業場所でパソコンを使いたい人・軽くて小さな持ち運びやすいデスクトップPCを求めている人には特におすすめです。

また、mindシリーズは専用の周辺機器も同時に販売されています。
インターフェイスが拡張できる「Mind Dock」はデスクトップPCとしての機能性をより高め、外付けのGPU BOX「Mind Graphics」と組み合わせて使用すれば、ゲーミングPC・動画編集をするクリエイターPCとしても使用できます。

この記事ではそんな最強ミニPC「Khadas Mind」の性能や価格、どのような使い方ができるのか・おすすめ用途などを解説しています。高性能なミニPCをお探しの人はぜひ参考にしてください！

Khadas Mindの最大のメリットは本体の薄さ・軽量さです。本体サイズは105×146×20mmとスマホのようなサイズ感です。
重量も450gと500mlペットボトルと同程度。付属の電源ケーブルもACアダプタ＋USB Type-Cなので嵩張らず、書類や周辺機器・モバイルバッテリー等と一緒に気軽に持ち運べます。

【サイズ感参考】

Khadas Mindは5.55Whのバッテリーを内蔵しているため、電源を切ることなくスタンバイ状態で持ち運び可能です。

電源から接続を離すと自動的にスリープモードになるため、モニターや場所を移動した際に接続し直す手間がかなり軽減されます。また、アクシデントで電源が外れてしまった時・停電の時にも未保存のデータを失うことがありません。

Khadas MindはOffice搭載パソコンです。
仕事でOfficeを使用したい人は、Microsoft アカウントさえあれば購入後すぐに利用できます。Office利用予定でMicrosoft アカウントがない人は事前に作成しておくとスムーズにセットアップできます。

Khadas Mindと他のミニPCとの一番の違いは外付デバイスでの機能拡張です。接続方法も非常に簡単で本体裏側のラバーカバーを外し、上に載せるだけでマグネットでしっかり保持されます。

現在発売されているのはデスクトップとしての機能を拡張する「Mind Dock」と外付けGPUの「Mind Graphics」の2つですが、将来的には2in1PCにできる「Mind xPlay」や音声を使った「Mind Talk」も発売予定です。

Mind Dockは9種類のインターフェース類を拡張でき、デスクトップパソコンとしての機能性がグッと高まります。

スピーカーもついており、一般的な仕事で使う場合必要な機能は全て揃います。

• 指紋認証
• 音量調節つまみ
• USB-TypeA 3.2 Gen 1(5Gbps)　×3(表1裏2)
• 3.5mm ヘッドフォンジャック
• SDカードリーダー
• 2.5G有線LAN
• HDMI 2.0　×2
• USB-TypeC(電源)

Mind Graphicsには、NVIDIA GeForce RTX 4060Ti Desktopを搭載されており、PCゲームや動画編集、3DCADなどの作業をするならあわせて使いたい外付けGPUです。

ゲーム用途だけでみても4060Tiは現状リリースされている有名タイトルは全て高画質設定で快適に遊べるだけのスペックがあります。また、動画編集も快適に行えるだけのスペックがあります。

xPlayは現在開発中ですが、背面にMindを取り付けるだけで2in1PCとしての運用ができる拡張デバイスです。

日本でも馴染みの深い2in1PCにはsurfaceがありますが、機能面がデスクトップPCレベルの性能になるのは大きな違いです。

Mind Talkも開発中の拡張デバイスで、音声を使った機能拡張デバイスです。詳細は未発表ですが、会議などでの運用を想定しているようです。

技適マークとは「技術基準適合証明」の略称で、BluetoothやWi-Fiなどの無線通信をする機器が「日本国内電波法」の基準に適合している製品かどうかを指します。PSEマークも同じように、製品が「電気用品安全法」で定められた規格を満たしていることを証明するものです。

海外製の電子機器の中には技適・PSEマークのないものがありますが、日本に発送される分の「Khadas mind」に関しては技適マーク・PSEマーク両方の認定を受けたものになるため、海外製品でも安心して利用できます。

Khadas mindの性能は「スタンダード」とより高性能な「プレミアム」で分かれています。

スタンダードモデルでもテレワーク・オフィスワークや動画を見たりといった使い方なら十分に高性能。「Core i5-1340P」と「Core i7-1360P」ではそれほど性能差は生じないため、スタンダードで十分です。

また、ストレージの増設は可能ですがメモリは後から増設ができません。ゲーム・動画編集などより負荷のかかる作業をするなら、最初からメモリ容量32GBのプレミアムがおすすめです。

Khadas mindはスタンダードでもCPUに「Intel Core i5-1340P」メモリも16GB搭載。標準的なノートパソコンにもよく使われる仕様で、実際に使用してみたところタブを複数開いても問題なく作業が可能でした。日常的にOfficeやネットなどマルチタスクをする人・仕事用メインPCとして使っても快適に使用できます。

GPUの性能評価のためにゲームプレイを行いましたが、内蔵グラフィックスでのゲームプレイについてはあまりおすすめできません。実際にプレイした結果は以下の通りでした。

• Apex：フルHDで30fps以下
• VALORANT：100fps
• 原神：30fps程度

ゲームがプレイできる時点で高性能ですが、ゲーミングPCとして使いたい人や4Kの動画編集、3DCADなどより負荷の高い作業をする予定の人は、メモリ32GBのプレミアムモデルと外付けGPU BOX「Mind Graphics」を組み合わせて使用するのがおすすめです。

▼おすすめ用途・おすすめな人

• オフィスワーク・テレワークなど日常的なパソコン作業に
• 省スペースでスタイリッシュなメインPCとして
• 日常使い＋ゲームも楽しみたい人に
• 複数の場所でパソコンを使う人に

Khadas Mindはメインのデスクトップとしても使えて、モバイルディスプレイとあわせて使えばモバイル用のサブPCとしても使えます。

接続もType-Cの電源ケーブル・モニター出力のためのHDMIケーブルのみ。作業場所の配線もかなり少なく、外付けGPUのMind Graphicsまで使用すれば3Dゲーム・3DCAD・重たい4K動画の編集など、かなり高性能な使い方まで可能です。

実際に使用した際に少し気になったのがキーボードの配列。
海外製品のためデフォルトはUS配列になっているため、日本語配列のキーボードを使用している人はまずシステム言語設定から日本語に設定しましょう。元からUS配列キーボードを使用している人はそのまま使い始められます。

海外発送となるため、到着までの期間は数週間ほどかかる場合があります。
また、Mind Graphicsに関しては2024年6月以降の発送予定のためすぐには使用できません。

Khadas Mindや周辺機器の保証期間は一律で購入後1年間です。

初期不良など故障が起きた際はまず公式のサポートへ問い合わせましょう。日本からの問い合わせの場合、support@khadas.comへメールするか、公式サイトのチャットサポートを活用しましょう。

性能にもモバイル性にも優れたミニPC「Khadas Mind」は、複数拠点でパソコン作業する人、ゲームやビジネスなど多用途でパソコンを使いたい人など幅広い人におすすめです。
性能や周辺機器との組み合わせによって予算が大きく異なるため、使い方によって最適なセットで使用しましょう！