Bluetooth送信機のおすすめ10選｜イヤホンジャックをワイヤレス化する方法

最近ではBluetoothによる無線接続が普及していますが、Bluetooth非対応の製品もまだ多く存在します。お使いのスピーカーやテレビを無線接続したいと考える方も少なくありません。しかし、まだ使えるのにBluetooth対応に買い替えるのはもったいないです。

実は、Bluetooth送信機(トランスミッター)を使えば、あらゆる製品をBluetooth化できるので無線化に変換が出来ます。イヤホンジャックからBluetooth送信が可能になるので買い替える必要がありません。

そこで今回は、Bluetooth送信機とはどんな機器なのか、選び方の解説とあわせておすすめ商品をご紹介します。また、記事の最後でBluetooth送信機の使い方と接続方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Bluetooth送信機は、Bluetooth非搭載の機器に取り付けてBluetooth接続を可能にするデバイスです。Bluetooth非対応のデスクトップパソコンとBluetoothヘッドホンを接続したり、Bluetoothの送信に対応していないテレビとBluetoothスピーカーを繋ぐといった使い方ができます。

ゲーム機とBluetoothイヤホンを接続すれば、音漏れなどが気になる環境でも気兼ねなくゲームに没頭できます。

据え置きタイプの特徴は電波が届く距離です。他の2タイプは1m~10m一般的ですが、このタイプは最大100m近く電波が届く製品もあります。このクラスになると部屋や階を跨いで使え、大型の音響機器とセットでの使用に適しています。

モバイルタイプの特徴はその名の通り、小型で持ち運びに適している点です。一般に重量も数十gと手に乗せても重さを感じないほど軽量です。一方で、電波があまり届きません。安価な製品の場合ズボンに入れた状態では、たまに音楽が途切れる場合もあるので、考慮したうえで購入してください。

車載タイプはカーステレオをBluetoothで無線化するタイプの製品で、主にシガーソケットから電源を確保する製品です。他のタイプに比べて、スマートフォンの充電用にUSBポートを備えた製品など、製品ごとの個性が強い特徴があります。

テレビ用にBluetooth送信機を使用したい場合は、複数機器を同時に接続できるものがおすすめです。家族や友達とワイヤレスイヤホン・ワイヤレスヘッドホンを同時に接続して、一緒にドラマや映画を楽しめます。

また、光デジタル端子に対応しているテレビには、デジタル信号で音声伝送できるものがおすすめです。「aptXLL」対応製品は、音声遅延が少なく高音質です。

PS4やNintendo Switchなどのゲーム機にBluetooth接続したい場合は、自分の操作に合わせて音が聞こえないと操作がしづらいため、なるべく音声の遅延が少ないモデルがおすすめです。

テレビ用と同じく「aptXLL」対応モデルを選ぶと、低遅延かつ高音質な接続が期待できます。また、PS4はUSB Type-A、Nintendo SwitchはUSB Type-C端子を備えているので、USBケーブルで接続できるモデルもおすすめです。

最近ではスマホをBluetooth接続できるカーナビが増えました。Bluetooth接続が非対応のカーナビを使用しているが、スマートフォンを無線接続したい方にはFMトランスミッターがおすすめです。

特におすすめなのは、シガーソケットから給電ができるタイプのFMトランスミッターです。このタイプであれば、運転中のバッテリー切れの心配をせずに車内で音楽を楽しめます。

特に音質にこだわりがない場合は、最も一般的なコーデックの「SBC」で十分です。こちらのコーデックはすべてのBluetoothオーディオ機器に標準搭載されているため、どの機器に接続しても音を聞けます。

ただし、遅延は220msとやや大きめの数値なので、映像と音のずれが多少発生します。そのため、映画鑑賞やテレビ番組の視聴には向いていません。

iPhoneとのBluetooth接続をメインで使用したい方は、AACに対応しているものがおすすめです。AACとは、主にiPhoneで使用できるコーデックです。

音質が高く、遅延もSBCの約半分程度の120msに抑えられています。また、ノイズも軽減されていて、全体的に非常に優れたコーデックと言えます。

遅延が70msまで抑えられ、かつ圧縮率が低めのaptXはスマートフォンの中でも、Android製品や高音質のAV機器に接続する際におすすめです。

圧縮率が低いため音域が失われず、Bluetooth接続でもCDと同じレベルの高音質で音楽を視聴できるので、音にこだわりたい方におすすめなコーデックです。

Bluetooth接続によるワイヤレス環境では、音が遅延してしまうため映像とズレが発生してしまう場合がほとんどです。音の遅延を最小限にしたい方におすすめのコーデックがaptXLLです。

40msほどの遅延しか発生しないため、これまで紹介した中でもダントツで遅延が少ない特徴があります。音質もほとんどCD音質と変わらないので、音や映像を十分に楽しめます。特にゲームをする場合には必須のコーデックです。

LDACとは、Bluetoothで音声の伝送に用いられる圧縮符号化方式の1つです。ソニーが開発し、ハイレゾ音源を高品質なままワイヤレスで再生できます。

しかし、Bluetooth送信機でLDAC対応の製品は、現状ほとんどありません。さまざまな音質を高音質で聞ける、とても魅力的な性能ですが、製品の選択肢が限られる点がデメリットです。

電子機器で重要なポイントのひとつが互換性です。手持ちのBluetooth機器と同じバージョンのものを選ぶと、機器同士の相性がいいので性能をフル活用できます。現在Bluetoothのバージョンは5.2まで出ています。

またBluetooth4.0以降では省電力で高速なインターネット接続も可能になり、複数台のペアリングも可能です。自分の利用シーンに合わせて検討するといいです。

Bluetooth送信機を選ぶ際には、必ず接続端子の種類を確認しましょう。接続端子の種類にはイヤホンジャックを接続するための「アナログ端子」、「光デジタル端子」の2種類があります。デジタル信号で音を飛ばす分、アナログ端子より光デジタル端子の方が音質がいいです。

また、パソコンなどのUSB接続端子と接続したい場合は、同様のUSB型のBluetooth送信機を選んでください。接続したい機器と互換性がない機器は接続自体が不可能なので、必ず互換性の確認をしましょう。

プロファイルとは、Bluetooth送信機とイヤホンやヘッドホンなどの機器が通信を行うときに使用する通信のルールを意味します。これが異なると通信自体ができないため、事前に双方の対応プロファイルを確認しましょう。

音声の送受信だけで十分な場合は「A2DP」、リモコン操作を行う場合は「AVRCP」、ヘッドセットを使用したい場合は「HSP」、通話の発着信機能搭載したハンズフリー通話をするには「HFP」といったように、プロファイルごとに対応する機能が異なります。

Bluetooth送信機の中には、ノイズを軽減する機能がついているものもあります。この機能は特に通勤時など移動時によく使用する方におすすめの機能です。移動が多い車で使用するFMトランスミッターにも、搭載されているものがあります。

また、低遅延機能搭載のBluetooth送信機もあります。いずれも移動の際にあると重宝する機能ですので、移動が多い方は購入の際にチェックしてください。ノイズや音のズレを軽減して、快適に音楽などを楽しみましょう。

お持ちの機器が最新型ではないと、トランスミッター非対応の機種の場合があります。そんなときに重要なのがケーブルです。有線機器は、イヤホンジャック端子がついているか必ずチェックしてください。

使用する機器をよくチェックして、必要なケーブルが付属している機種を選べば、別途購入する必要がなくなります。ステレオ、ヘッドフォンやテレビなど端子はそれぞれ違いますので、事前に端子を確認しておきましょう。

最近はスマホやタブレット、ゲーム機器などたくさんの電子機器が身の回りにあふれています。これらのケーブルが同じ規格なら簡単ですが、規格もさまざまな種類があります。

たとえば任天堂Switchは「USB Type-C」ですが、PS4の「USB Type-A」と異なる規格です。その際には「変換アダプター」を活用するのも一つの方法です。変換したいタイプのアダプターを用意すれば、異なるタイプのポートに挿せます。

トランスミッターは「送信機」で、レシーバーは「受信機」です。機能が似ているので、購入する際に間違えやすい商品です。購入後に間違いに気づき、返品や交換を希望する方が非常に多くいます。購入する前にどちらが必要なのか、しっかりと確認しておきましょう。

Bluetooth非対応の製品に、Bluetoothの信号を受け取る機能を付けたいのか、それとも信号を発信する機能を付けたいのかによって、必要な製品は全く変わります。ご自分の必要な機器がレシーバーかトランスミッターかを確認したうえで選びましょう。

買い間違いの多いトランスミッターとレシーバーですが、Bluetooth送信機の中にはレシーバとしても使える送受信両用タイプも存在します。このタイプは1台で送受信が行える製品です。両方の機能が必要であれば、ぜひチェックしてください。

これまで紹介してきた、送信機としての機能だけではなく、受信機としてBluetooth非対応のスピーカーやヘッドホンに接続すれば、スマホや音楽プレイヤーなどをワイヤレスで楽しめます。

Bluetooth送信機を選ぶ際にはバッテリーの容量も気になるところです。大容量のバッテリーを搭載したものでは、連続で10時間以上の再生が可能な製品もあります。また、最近の商品では急速充電が可能な製品や、充電しながら使用できる商品も多くあります。

さらにおすすめなのが「充電不要」のタイプです。テレビやパソコンに直接つないで電源を確保しながら常時給電し、電池切れの心配もありません。この場合テレビと連動して電源がON・OFFになるのも使い勝手がいいです。

Bluetooth送信機はAmazonなどのネット通販はもちろん、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも購入できます。家電量販店ではサンプル品が展示されている場合もあるため、サイズ感や重量感なども確かめられます。

Bluetooth送信機の使い方について簡単に紹介します。まずは付属のケーブルを使い、テレビやスピーカーのイヤホンジャックとBluetooth送信機のインプットを接続します。

あとは本体の電源を入れて、お手持ちのワイヤレスイヤホンやヘッドホンとペアリングしたら接続完了です。テレビやスピーカーを例に出しましたが、接続端子が違っても手順はすべて同じです。

Bluetooth送信ができる環境を手に入れたら、使えるオーディオ機器が一気に増えて便利です。環境が整ったら、Bluetooth接続ができる機器もほしくなりますよね。下記の記事で、Bluetooth対応のおすすめのスピーカーとワイヤレスイヤホンを紹介しています。こちらもぜひチェックしてください。

Bluetooth送信機があれば、apt-XやAACなど高音質・低遅延に対応した製品や、複数台に同時ペアリング可能な製品など、より快適に音楽や映像・ゲームを楽しめます。ぜひ、ご自身の使用用途に合ったBluetooth送信機を探してください。