ボタン割り当て対応マウスのおすすめ9選｜ショートカット機能で作業を時短

PC作業中に頻繁に使うキーコマンドは、使用するたびにマウスから手を放すので煩わしいです。今回紹介するサイドボタンマウスや多ボタンマウスなら、マウスに搭載されたボタンに任意のキーコマンドを割り当てられ、快適に作業を進められます。

よく使用するコピー・ペーストなどもボタンに割り当てられたり、中にはコピペ機能付きマウスもあったりと、簡単にコピペが可能です。また、エクセル（Excel）での作業時にもマウスのボタンにショートカットを割り当てると、作業効率は向上します。

しかし、マウスを選ぶ際はどれを選べばいいか迷いがちです。そこで今回は、ボタン割り当てできるマウスの選び方やおすすめ商品を紹介します。記事の最後には、OSごとにマウスに対するボタンの割り当て方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

まず、ボタンを割り当てできるマウスのメリットは、パソコンの作業効率が上がることです。特にパソコンが苦手な方は、マウスにボタンがたくさんあると逆に使いづらいと思うかもしれません。しかし、ボタンを割り当てれば、多くの作業を効率的にこなせるようになるのがメリットです。

たとえばコピペの場合、パソコン初心者だとマウスの右クリックを押してコピーを選択、そしてペーストを行う方も少なからずいます。中級者になれば「ctrl＋C（コピー）」「ctrl＋V（ペースト）」を使う方が多いです。

このちょっとした手間をマウスのボタン1つで解決してくれます。特におすすめしたいのが、エクセル（Excel）などを使うビジネスマンです。「コピペ」や「元に戻す」だけでもボタンに割り当てれば格段に作業効率が上がり、どんどん仕事をこなせるようになります。ぜひ、この機会に多ボタンマウスを検討してください。

側面に2つのボタンがついていて、初期設定はブラウザの「進む」と「戻る」になっているタイプです。ボタン割り当てできるマウスなら、よく使うキー操作を割り当てられます。

たとえば、「コピー（Ctrl+C）」と「貼り付け（Ctrl+V）」を割り当てれば、マウスのみでコピペが完了します。このように割り当てたいキー操作が2つ以下の方には、5ボタンのボタン割り当てできるマウスがおすすめです。

ただし、5ボタンマウスの中でもボタン割り当てできないタイプも混在しているので要注意です。ボタン割り当てできるものがほとんどですが、よく仕様を確認しておきましょう。

7～8ボタンのマウスだと、さらに自分好みのキー操作をたくさん割り当てられます。一般的には、ブラウザの「戻る」や「進む」は残しつつ、「コピー」「貼り付け」「ウィンドウを閉じる」などを割り当てていく方が多いです。

そのため、どのようなキー操作をしたいのかあらかじめ数を数えておき、必要なボタン数を満たすものを探しましょう。

10個以上ボタンがついているものになると、ほとんどはゲーミングマウスと呼ばれるジャンルのマウスです。プレイするゲームによって快適で素早い操作が可能なキーを割り当てられます。

ただし、ゲーミングマウスをゲーム以外で便利に利用している方もいます。たとえば、仕事をしつつネットで情報を調べる、音楽や動画を楽しむなど、使い方はさまざまです。

このような方は仕事で必要なキー操作やブラウジング、ボリュームの上下など数多くのボタンを割り当てておくと便利です。また、一連の操作を記録できるマクロ機能や、高速でボタンを押すなどの割り当ても可能なので、使い方次第では非常に便利に使えます。

ボタン割り当てできるマウスを選ぶときには、何個のボタンが必要になるか把握しておくのが大切です。どのキーに何の機能を割り当てるか、事前にキー割り当てを考えておきましょう。

よく使用する「コピー(Ctrl+C)」「貼り付け(Ctrl+V)」の「Ctrl＋クリック」は、タブブラウザで現在のページを残しつつ、新しいページを開くのに便利です。タブを閉じる「Ctrl+W」も使う方は多いです。間違えてページを閉じてしまう事が多い方には、閉じたページを開く「Ctrl+Shift+T」もおすすめします。

また、シンプルですが「BS(Back Space)」をどこかのボタンに割り当てる方も多くいます。1つ前のフォルダに戻れますし、IEではブラウザの「戻る」としても使えます。「ALT＋TAB」はアプリケーションの切り替え時に快適です。

有線の割り当てできるマウスのメリットは、電池が不要でマウス自体が軽量である点などです。また、シビアな応答性が求められるゲームなどでは有線を好む方もいます。価格がリーズナブルなのも特徴です。

デメリットとして配線がややわずらわしいので、デスク上がごちゃごちゃしてしまう可能性があります。適度な長さのケーブルのマウスにしておきましょう。

無線の場合、本体側に受信機を取り付けるUSBレシーバー式と、Bluetooth式の2つあります。USBレシーバー式の場合、レシーバーの大きさもチェックしておきましょう。特にモバイルパソコンなどの場合、付けたままにする場合が多いので、邪魔にならないようにしたいはずです。

無線のボタン割り当てできるマウスのメリットは、配線がないのですっきりとデスクなどに置ける点です。一方デメリットとして、電池の交換が必要な点があります。メーカーによっては3年間使用可能など、電池の持ちがいいボタン割り当てできるマウスもあるので、チェックしてみてください。

また、Bluetoothの場合はタブレットと兼用で使えるものもあります。タブレット側が対応しているかにもよりますが、使い方によってはBluetoothの方が便利な場合もあるので、自分に合ったタイプのものを選びましょう。

多ボタンマウスは基本的にメーカーごとのマウスソフトをインストールしなければなりませんが、USBタイプはインストールが不要なものが多いのが特徴です。設定も容易にできるため、接続したらすぐに使用できます。ただ、USBポートが少ないパソコンの場合、1カ所塞いでしまうのはデメリットと感じるかもしれません。

有線と無線の切り替え可能なボタン割り当てできるマウスは、主にゲーミングマウスです。ゲーマーにとっては遅延が発生しやすい無線はNGといわれていますが、一方で無線の方がメリットがある場合もあります。そのため、兼用となっているのです。

ゲーミングマウスをゲーム以外でも利用する場合には、こうしたボタン割り当てできるマウスがおすすめです。一般的には無線を好む人は多いので、普段は無線にしておけば問題ありません。

ボタン割り当て機能とは無関係ですが、マウスである以上基本性能の1つである読み取り解像度のチェックをおすすめします。特に、製図やイラストを作成するなど、緻密な作業を要求する場合には解像度の高いマウスは必須です。

読み取り解像度の単位はdpiであらわされ、100dpiであれば1インチ(2.54cm)動かしたときに100dot動いたと認識します。安いマウスの場合800dpiのものが多く、2000dpiを超える精緻な検出が可能なタイプはゲーミングマウスなどに搭載されているため、用途によって選びましょう。

中間スペックとして1000dpi・2000dpiなどもあります。特殊な用途でのマウスには5000dpiを超えるタイプもあるので、必要に応じて選びましょう。ただし、800dpiでも特に不自由を感じない方が大半なので、特別なこだわりがなければあまり気にする必要はありません。

以下に用途別のおすすめdpiをまとめました。

光学式マウスは価格がリーズナブルなのがメリットです。ただ、光沢がある材質や白色の面には反応しにくい特徴があります。読み取り精度は標準的ですが、一般用として十分です。

BlueLEDは、読み取り精度が高いのがメリットです。また、マウスを持ち上げたときにすぐに動きが止まるため、スペースがない場所でマウスを持ち上げながら使うような場合や、光沢面や白い面などでも使えます。マウスパッドを使わずにどんな場所でも使用できるので、とても便利です。

レーザー式のボタン割り当てマウスは、BlueLEDよりは精度が劣るものの、光学式よりは高い精度の読み取りが可能です。多少凹凸があっても使える特徴があり、デスク以外での使用に向いています。やや価格が高い傾向があるのがデメリットといえます。

IR LEDは省電力なのがメリットです。電池の持ちがいい物の中には、1本の乾電池で1年以上使える物も販売されています。ただし、小型のマウスの場合が多く、ボタン割り当てできるマウスでは数が少ないです。

トラックボール式とは、親指などでボールを回転させてポインタを動かす方式です。狭い場所でも使える、手首に負担がかかりにくいメリットがあります。一方、快適に操作できるようになるまでは慣れが必要です。

仕事で長時間使用する方は、エルゴノミクスデザインのマウスがおすすめです。エルゴノミクスデザインのマウスは、人間工学に基づいてデザインされているので長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。斜めに傾いた形状になっているタイプが多く、手首に負担をかけないのがメリットです。

多ボタンマウスには、便利な機能が付属しているモデルもあります。ここでは、DPI変更機能・オンボードメモリ機能について解説します。ビジネス・ゲームとそれぞれのシーンで必要となる機能なので、ぜひチェックしてください。

DPIは、マウスを1cm動かした際にどれだけマウスポインタが動いたかを表す指標です。DPI値が高いと、カーソルの動きが速いということが分かります。DPI変更機能は、モニターの大きさや利用する場面に応じて、カーソルの速度を変更できます。使用環境によって変更ができるDPI機能があると、快適で使いやすいです。

オンボードメモリ機能は、ボタンに割り当てた機能をマウス本体に設定・保存できる機能です。パソコンではなくマウスに設定しているため、ほかのパソコンを使っても再度設定をすることなく使用できます。また、よく使う操作をボタンに割り当てられるプロファイル登録も可能です。

特別な機能や高いスペックを必要とせず、最低限の機能と性能だけでいい方は、コスパが高い価格帯の商品から選ぶのもおすすめです。基本的に光学式のマウスは、一般的な相場よりも安い価格帯の商品が多いので、コスパを重視したい方におすすめのタイプです。

Logicool(ロジクール)は、PCサプライに特化したメーカーです。性能面を重視した製品づくりに特長があり、カスタマイズ性が高い商品を多く販売しています。ほかにも、読み取り精度が高いモデルや、多機能なゲーミングマウスなどを販売しています。

また、トラックボールを採用したマウスが多いのも特徴です。トラックボールを好む方は、まずロジクールを探してみてはいかがですか。

BUFFALO(バッファロー)は、リーズナブルな価格のボタン割り当てできるマウスを探している方におすすめのメーカーです。国産であるため、ボタン設定に困ってもマニュアルやサポート面で安心できるメリットもあります。

Razer(レイザー)はゲーマー向け製品に特化しているメーカーです。そのため、ボタン割り当てできるマウスのなかでゲーミングマウスを探している方におすすめします。5000dpi以上の高解像度を持つマウスなどを販売しているため、FPSなど高い精度が求められるゲームをプレイするときに最適です。

ELECOM(エレコム)は大阪市中央区に本社を置く大手コンピュータ周辺機器メーカーです。マウス以外にもスマートフォンのケースやカバー、カスタムPC、アクセサリ類などの電化製品を扱っています。

そんなELECOMのマウスは、高性能ながらリーズナブルな価格帯の製品が多く、コスパに優れている商品を取り扱っています。

ボタンがたくさんある場合、どんな機能を割り当てたらいいか悩みますよね。ここでは、7ボタンマウスと13ボタンマウスを例に、おすすめのボタン割り当てを紹介します。

7ボタンマウスは、右クリックと左クリックと合わせて7つのボタンがあるマウスです。日常のPC作業で使う機能を割り当てると大変使いやすくなります。下記の例を参考にしてください。

1. 左クリック
2. 右クリック
3. プログラムを閉じる（Alt+F4）
4. タブを閉じる（Ctrl+W）
5. タブで開く（Ctrl+クリック）
6. 割り当てなし
7. 割り当てなし

13ボタンマウスは、右クリックと左クリックと合わせて13個のボタンがあり、多くの機能を割り当てられます。13個もあって使いこなせるのか不安かもしれませんが、慣れたらとても便利です。はじめは半分程度のみ割り当てて、少しずつ増やしていきましょう。下記の割り当て例を参考にしてください。

1. 左クリック
2. 右クリック
3. プログラムを閉じる（Alt+F4）
4. コピー（Ctrl+C）
5. タブで開く（Ctrl+クリック）
6. ペースト（Ctrl+V）
7. タブを閉じる（Ctrl+W）
8. 閉じたタブを開く（Ctrl+Shift+T）
9. 割り当てなし
10. 割り当てなし
11. 割り当てなし
12. 左のタブに移動（Ctrl+Shift+Tab）
13. 右のタブに移動（Ctrl+Tab）

最後に、OSごとに異なるマウスへのボタンの割り当て方法について紹介します。今回はWindowsとMacでの設定手順についてそれぞれ説明していきます。

最初に「Microsoftマウスキーボードセンターソフトウェア」をインストールします。使用するWindowsのバージョンに合わせてインストールしてください。インストールが完了したらMicrosoftマウスキーボードセンターソフトウェアを起動し、「基本設定」をクリックします。

その後は割り当てするボタンを選択し、割り当てるキーボードコマンドを設定するだけです。設定内容はPC再起動後に更新されます。Windows11ではメニュー項目の簡略化によって、Windows10で可能だった設定操作ができなくなっています。同じ操作をするには、深い階層まで行く必要があるので、設定方法を確認してください。

Macの場合は何かソフトウェアをインストールする必要はなく、デフォルトで入っている設定アプリからボタンの割り当てが可能なので簡単に行えます。まず、「環境設定」の中にある「Mission Control」をクリックします。

あとは「キーボードとマウスのショートカット」の欄が表示されているので、そこで割り当てるボタンとキーコマンドを設定するだけです。

マウスにキー割り当てをする際は、必要なドライバをインストールしなければなりません。しかし、ドライバのインストールや、パソコンでの設定が不要なマウスもあります。

サンワダイレクトから発売されているエルゴマウスは、マウス単体でキー割り当てが可能です。マウス自体にディスプレイが搭載されており、サイドについた5つのボタンに使いたい機能を割り当てられます。Windowsのみの対応となりますが、気軽に使えて便利なのでおすすめです。

下記の記事では、打ちやすくておすすめのキーボード10選を紹介しながら、キーボードの人気メーカーや選び方を解説しています。さらに下の記事では、おすすめのノートパソコンの相場を詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ボタン割り当てができるマウスを使えば、仕事の効率を大幅にアップし、趣味をもっと快適に楽しめます。また、ボタン割り当てができるマウスはゲーマーたちから愛されているので、相棒となる逸品を探してはみてください。