【2024年最新】NASおすすめ9選｜家庭用NASは何ができるの？

パソコン・タブレット・スマホのデータがいっぱいになってしまい、別の記憶媒体へ移行させることが手間だと感じることはありませんか。しかし、NASを使えばデータ移行は簡単です。NASとは、ネットワークに接続して複数のデバイスを共有できる外付けHDD(記憶媒体)のこと。

「ネットワークで共有する機器なんて設定が大変そう」と思われがちですが、実は自宅でも簡単にできます。NASはUSBメモリや通常のストレージと異なり馴染みが薄いので、どのように選んだらいいかわからない方が多いと思います。

そこで今回は、自宅でも使える家庭用のNASの選び方を解説した上で、おすすめのNASについても紹介します。初めてNASを利用する方に向けて、概要や接続・設定方法についても説明するので、ぜひ参考にしてください。

NASが1台あれば、複数台のパソコンをまとめてバックアップが可能です。NASなら初回セットアップを行えば準備の手間はありません。機器にもよりますが、バックアップを自動で行ってくれるシステム付きのNASも販売されています。自宅だけでなく、外部アクセスを許可すれば外出先からでもバックアップ可能です。

テレビに内蔵されたHDDだけでは、いずれ容量を圧迫して録画ができなくなります。しかし、NASを使えばさらに録画の保存が可能です。また、NASはただ容量を増やすだけではなく、テレビを買い替えても再生可能なことがメリットと言えます。録画をするなら内蔵されているHDDより、NASがおすすめです。

NASはパソコンだけでなく、ネットワークに接続できるデバイスならどれでもデータの共有ができます。たとえば、タブレットやスマホでNASと接続可能です。外出先で撮影した写真・動画・音楽などをネットワーク経由で自宅にあるNASに保存できます。

インターネット上でデータの保存を行える、NASは万能なイメージがありますが、以下の3つのデメリットが存在します。NASを活用するためには、ハードディスクの取り付けと初期設定が必要ですが、家庭用機種は作業が難しくないので安心して利用できます。

• 機能が充実している分HDD単体よりも高価になる
• 取り付け作業やインターネットの接続設定を行う手間がかかる
• サイバー攻撃を受ける可能性があるためウイルスに感染しやすい

NASの種類は大きく分けて2つあります。初心者に向いているものと上級者に向いているものがあるので、自分に合ったものを選びましょう。ここでは、それぞれ特徴を詳しく解説します。

内蔵型はあらかじめHDDが搭載されているタイプで、設置・設定が簡単で初心者向きのNASです。設置は簡単でルーターと電源に接続するだけで、初期設定も簡単。スマホから初期設定ができる商品も販売されています。

しかし、バックアップのみやテレビ番組の録画のみなど、機能が限られることがデメリットです。使う目的が一つであるなら内蔵型で十分と言えます。

NASキットとはHDDが別売りになっているタイプのNASは、上級者向けNASです。別売りのHDDを用意して、複雑な初期設定を行う手間があります。しかし、自由に設定できるので機能の限定はありません。HDDドライブの認証を行う必要があるので、設定などの難易度は高いですが、メリットも多いです。

また、部品の交換も自由で容量を増やすことで、膨大なデータを取り扱えるため、法人向けのNASとして適しています。初めてNASキットを導入する方は、セッティングが簡単な完成品がおすすめです。

NASは大容量ですが、必要に応じた容量を選んでください。HDDの容量が大きくなると、その分コストも掛かります。写真や動画を保存するだけなら2TB、複数台のデバイスのバックアップを取りたいなら4TB～を容量の目安としてください。特に、内蔵型は増築ができないものが多いので注意してください。

NASキットタイプを選ぶ場合には、HDDの搭載台数をチェックしてください。搭載台数は説明書きなどに「ベイ」や「ドライブベイ」で表示されています。1ベイならHDDは1台、2ベイならHDDは2台搭載可能です。複数のHDDを搭載できることによって、容量が増えるだけでなくデータを別々のHDDに保存できます。

RAIDとは、複数のHDDをひとつのドライブのように認識・表示させる技術で、安全にデータのバックアップを取ってくれる機能のことです。下記のように数字でレベルが表記されます。数字が大きくなるほどデータの安全性が高まりますが、その分価格も高くなります。

パリティとは誤りを検出する技術の一つです。他にも0と1を組み合わせた10がありますが、対応した機器が少なく家庭用にも向いていません。

NASを使いテレビ番組などを保存するためには、「DTCP-IP」や「DLAN」などのマルチメディア規格に対応してないと再生・録画できません。また、規格ごとで対応ファイルが異なります。楽しみたいコンテンツに応じて機能を選びましょう。

DTCP-IPとは、地上デジタル放送などの著作権保護されたコンテンツを楽しむためのガイドラインのことです。利用範囲は家庭内のネットワークのみに限定されます。また、DTCP+はDTCP-IPの新バージョンで、外出先でもインターネット経由で著作権保護がかかったコンテンツを再生できます。

DLANは、パソコンやスマホ、AV機器などのマルチメディアファイルを共有するためのガイドラインです。DLNAに対応していれば基本機能に関するデータを共有できるので、写真・動画・音楽などコンテンツを楽しむことができます。また、パソコン経由でNASに保存したコンテンツをスマホやタブレットなどで再生可能です。

アイ・オー・データはコスパがいい商品を多く出しています。中でも「HDL-TAシリーズ」は、販売価格で16,500円と非常にお求めやすい価格ですが、機能は充実。初回セットアップが簡単に行える専用アプリがあり、初心者でもすぐに使うことができます。また、外出先からリモートでアクセスができるのも特徴です。

BUFFALO(バッファロー)は、個人向けだけでなく法人向けのNASを販売しているので、初心者から上級者までおすすめできるメーカーです。高性能なNASも魅力ですが、家庭向けなら「LS210DGシリーズ」がおすすめ。DTCP-IPに対応しているので、NASに接続したデバイスを使えば、録画したテレビ番組をどこでも楽しめます。

Synologyは台湾のメーカーで、NASキットタイプを探している方におすすめです。個人向けだけでも、拡張ユニットを合わせて全4シリーズ14機種を販売しています。品質がよく世界的に人気なので、より高性能なNASを探している方はぜひチェックしてください。

台湾のネットワーク関連製品メーカーであるQNAPのNASは、操作性と機能性の高さで定評があります。ストレージの拡張性が高く、最大で1600万TBのデータを保存できるものもあるるので、業務用のNASを求めている方に向いています。

動画や音楽等の大容量ファイルの保存・再生も行えるため、YouTubeを制作している方にもおすすめです。拡張機能も充実していて、「App Center」を活用すると、Chrome・Facebook・WordPress等のアプリを利用できるのも魅力です。

NASを家庭で設置すれば、ネットワーク経由で大切なデータのバックアップが可能です。設置すれば、データの保存にともなう容量の圧迫がなくなります。内蔵型であれば初心者でも簡単に設置・設定ができるので、購入を検討されてはいかがでしょうか。