液晶PCモニター・ディスプレイを修理に出すには？｜液晶割れの直し方や修理費用も

PCモニターはPCを使用する上で欠かせないアイテムです。動画を再生して映像を出力したり、WordやExcelのデータを表示したりとPCモニターがなければ作業になりません。そんな大切なPCモニターは突然のトラブルで故障する場合も考えられます。

ディスプレイの液晶が割れしてしまったり、突然表示不良になってしまったりした場合の選択肢は修理するか買い替えるかの2つです。もし修理するにしても、故障したときにしてはいけない行動がいくつかあります。

そこで本記事では、してはいけない行動や注意点、修理費用の目安についてわかりやすく解説します。さらに、自分でできる直し方もチェックしましょう。買い替えにおすすめのPCモニター5選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

液晶割れとは液晶を覆っている表面のガラスの破損です。PCモニターが液晶割れする原因を知っておけば、未然に防げるかもしれません。ここでは、液晶割れの原因について解説します。

PCモニターが液晶割れするのは、落下させたりぶつけたりするのが多くの原因です。ノートパソコンの場合は特に持ち運びが多く、ものにぶつける危険性が高いです。そのほかにも引っ越しで滑り落ちてしまったり、キーボードの上にものを置いて画面を閉じたりと液晶割れする状況は無数にあります。

デスクトップパソコンのPCモニターも、掃除や整理整頓の際にうっかり倒してしまって液晶割れする場合があります。掃除や整理整頓するときはPCモニターの場所を変え、引っかけて倒したりぶつけたりしないように注意してください。引っ越しで持ち運ぶときは、新聞紙で包むといった液晶画面の保護をしっかり行いましょう。

PCモニターの電源がつかなかったり、ちらついたりする場合はケーブルの接触不良を疑いましょう。たとえば、ディスプレイケーブルがしっかりと挿入されていない、電源ケーブルがコンセントから抜けかけているなどが考えられます。

また、電源が入らない場合は電源ケーブルが断線しているケースがあります。電源が入っているのに表示不良が起こる場合は、ディスプレイケーブルの断線も考えられます。

液晶パネルそのものが故障しているケースもあります。液晶パネルはPCモニターの表示を担当する部品で、故障すると真っ暗になり何も映らなくなります。電源が点灯しているのに画面が真っ暗なケースは液晶パネルの故障を疑いましょう。液晶画面の故障以外にも内部のマザーボードが故障したケースも考えられます。

バックライトとは液晶画面を後ろから照らすライトです。バックライトが故障するとPCモニターの液晶画面が薄暗くなったり、真っ黒になったりする症状が出ます。電源が点灯しているにもかかわらず真っ暗な場合は、液晶の故障かバックライトの故障を疑いましょう。

PCモニターにも内部にマザーボードが入っています。マザーボードとはPCの基板で、さまざまな精密機器が取り付けている重要なパーツです。マザーボードが故障すると通電しなかったり、液晶画面に何も映らなくなったりします。通電しない場合は電源ケーブルの断線かマザーボードの故障です。また、液晶画面に映らないケースは複数の原因が考えられます。

PCモニターが故障したとき、ついつい何度も電源をオン・オフしたり、ハードディスクのアクセスランプが点滅しているのに電源を落としたりしてしまいがちです。PCモニターが故障したときに、してはいけない注意点をご紹介します。

PCモニターが液晶割れした場合、破損部分は通電している可能性が高いです。破損部分に触ると感電し、火傷する場合も考えられます。液晶割れしたときに破損部分に接触するのは絶対にやめましょう。

また、液晶割れしてガラスが尖っている部分に触れると手を切ったり、傷を負ったりする可能性もあります。電源を落とした後でも十分注意しましょう。

パソコンやPCモニターは精密機器です。ブラウン管のテレビのように叩いたら直るのはあり得ません。精密機器であるパソコンやPCモニターは衝撃に弱く、むしろ叩いたら症状が悪化する場合も考えられます。PCモニターが表示不良になっても叩かないようにしましょう。

デスクトップパソコンでもノートパソコンでも、ハードディスクへのアクセスを示すアクセスランプがあります。アクセスランプが点滅・点灯している最中はハードディスクにパソコンがアクセスしています。

PCモニターが表示不良になったとき、アップデート中などでアクセスランプが点滅しているなら電源を落とさないようにしましょう。点滅が終わってから強制終了してください。

PCモニターの表示不良が発生すると画面が真っ暗になり、パソコン本体の状況がわからなくなります。不安に駆られて、何回も強制終了と電源オンを繰り返したくなりますがやめておきましょう。強制終了はパソコン本体にとっていい影響がありません。また、アップデート中に強制終了すると故障する恐れもあります。

PCモニターが故障したときに自分で分解するのはやめましょう。今までにバックライトの交換をした経験があるならまだしも、未経験でPCモニターを分解しても状況は悪くなるばかりです。元の状態に組み立てられないケースも考えられます。

PCモニターが故障したと思ったときは、修理か買い替えを検討しましょう。表示不良の場合は修理や買い替えの検討の前に、PCモニターの放電を試してください。

液晶割れの場合の対処方法は修理に出すか、買い替えるかの2択です。大切なデータが入っているノートパソコンのPCモニターが液晶割れした場合は修理に出してデータをレスキューしましょう。デスクトップパソコンの場合はPCモニターの買い替えも検討してください。保証期間内かどうかや修理費用をチェックしましょう。

PCモニターが表示不良の場合は必ず放電を試してみましょう。まず電源ボタンを5秒以上押して強制終了させます。ノートパソコンの場合はACアダプタ・バッテリーを取り外して5分から10分ほど放置します。デスクトップパソコンの場合は電源ケーブルを抜いて、5分から10分ほど放置してください。一時的なトラブルの場合、これで表示不良が解決します。

PCモニターが故障したとき、修理か買い替えか迷います。比較的新しいPCモニターは修理に出し、古いPCモニターなら買い替えるのがおすすめです。

買い替えて間もないPCモニターの場合、買い替えよりも修理をおすすめします。新しいPCモニターならメーカーや修理業者に部品が豊富にあり、買い替えするにしても大きくスペックが向上するのは望めません。また、買い替えて間もないPCモニターは保証期間が残っている場合もあるので、チェックしてください。

すでに長い間使用している古いPCモニターの場合、買い替えるのがおすすめです。買い替えるとスペックが向上する場合もあります。また、古いPCモニターはメーカーや修理業者に部品がないケースも見られます。念のために保証の有無を確認し、保証がなければ買い替えを検討しましょう。

Acer（エイサー）はノートパソコンやタブレット、パソコン周辺機器を数多くリリースしているメーカーです。PCモニターは1年保証、3年保証の2種類があります。パネルとバックライトについては1年保証、それ以外の箇所については3年保証が適用されます。修理費用は保証期間内であれば無料ですが、保証期間外は有料です。

LGエレクトロニクスは液晶テレビやPCモニターなどパソコン周辺機器をリリースしています。PCモニターの保証期間は3年で、ノートパソコンは1年とやや短めです。PCモニターは30インチ未満で5,500～22,000円、30インチ以上なら11,000～22,000円で修理してくれます。保証期間内なら修理費用は無料です。

DELLはアメリカの企業で、パソコンやPCモニターなどの製造と販売を行っています。一般的なDELL製のPCモニターは保証期間が3年です。保証があるかどうかわからない場合はDELLに直接確認できます。保証がない場合でも修理を受け付けているので、まずは電話で相談してみましょう。

ASUSは台湾に本社を置くPCなどの周辺機器製造メーカーです。ASUSのPSモニターの保証期間は1年です。さらに有料オプションの「ASUS Premium care」で最長3年まで保証期間を延長できます。受付は店頭でも行っていますが、ひとまず相談したい方はコールセンターに連絡しましょう。

PCモニターが故障したとき、パソコン修理業者に依頼するのも1つの選択肢です。メーカーよりも安く修理を請け負っている場合が多いです。パソコン修理業者には一般的に宅配修理と出張修理があります。通常は宅配修理でPCモニターをパソコン修理業者に配送します。近場の修理業者なら出張修理に対応してくれる場合もあります。

例としてASUSの液晶パネル交換の修理料金をご紹介します。液晶のサイズによって異なりますが、16.5インチの7800円〜13.3インチの3,000円以上と差はあります。まずは問い合わせて見積もりをしてもらいましょう。

また、持ち込み修理に対応している業者もあります。メールフォームや、近くの店舗に直接電話して申し込みます。診断料・作業料・部品パーツ代のみなので、配送料が気になる人におすすめです。

ヤマダ電機でPCモニターを購入するなら修理・交換をしてくれる有料の長期保証に入っておきましょう。保証金は商品代金の5%、または33,000円未満の商品の場合は1,100円かかります。有料長期保証はメーカー保証+ヤマダ電機の長期保証が3年または5年です。長期保証に入っておけば万が一の故障のときも安心です。

ドスパラは株式会社サードウェーブが展開するパソコンショップです。ドスパラではパソコンパーツやパソコンの販売以外に、PCモニターの修理も引き受けています。修理費用はノートパソコンの液晶画面の場合は28,800円、一体型パソコンなら40,000円ほどです。メーカーでの見積もりが高かったら、ドスパラでも見積もりを依頼しましょう。

ゲーミングモニターも普通のモニターと同様に修理が可能です。しかし、新品を新たに購入するのと同程度の料金がかかる場合も少なくありません。金額面を考えるなら、買い替えも検討したほうがいいかも知れません。どうしても同じ製品を使い続けたいなら、一度見積もりだけ出してもらうのも1つの方法です。

パソコンの液晶修理は、修理経験者であれば可能です。主な直し方は液晶画面自体を外して交換する方法です。PCモニターの構造を把握しており外し方がわかるようであれば交換できます。自分で治せる場合は、パーツ代だけで格安で修理できるのが大きなメリットです。ただし、自分で修理を行って万が一不具合が起きてもメーカーは対応してくれません。

よほどの自信がない場合は、料金がかかる場合がありますがメーカーや修理業者に頼むのがおすすめです。

PCモニターが故障すると何も表示されなくなり焦ってしまいます。しかし、落ち着いて対応するのが重要です。ぜひこの記事を参考にして適切に対処し、トラブルを乗り越えましょう。