PCモニターの位置・配置を解説｜デュアルモニター・デュアルディスプレイ｜角度は？

FPSのようなゲームではわずかなプレイの差で勝敗が決まります。そのためマウス・モニターの性能はもちろん、位置・高さ・角度などの置き方も重要です。プレイのストレスを減らしゲームに集中できるような環境を整える必要があります。

またテレワークでもディスプレイの位置は重要です。快適なデスク環境は仕事のクオリティに直結します。とくにデュアルディスプレイ・トリプルディスプレイは作業効率を大きくあげてくれますが、モニターが増えると配置をどのようにするか悩みますよね。

そこで本記事ではFPSのようなゲームをプレイするとき・デュアルモニター・デュアルディスプレイやトリプルディスプレイにするときにおすすめな配置を解説します。もっとゲームでの勝率をあげたい・パソコン作業を快適にしたい人は疲れない配置をぜひ参考にしてください。

PCモニターを設置する正しい位置や角度を紹介します。まずは、自分の慣れている配置ではなく正しい位置や角度に変更して、そのあとで調整するのがおすすめです。

目線の位置は水平よりも少し下を見るようにしましょう。見上げるような姿勢では首に負担がかかります。少し下を見るとまぶたを少し閉じた状態を維持でき、ドライアイや眼精疲労の対策にもなります。

距離は目から40〜60cmがおすすめです。モニターの大きさに合わせて距離を離します。画面の隅まで首を動かさずに見られるような距離が目安です。

PCモニターの角度は室内の照明や自然光に合わせて見やすい位置に調整します。目線が水平よりも少し下を向く範囲内で動かしましょう。太陽光が入る環境では、時間によって適切な角度が変わるため、ときどき見直して調整するのがおすすめです。また、画面全体が見やすい角度に調整するのも大切です。

モニターの角度や位置は、正しい姿勢のときの目の位置に合わせて調整するのがポイントです。間違えた姿勢に合わせて調整すると体を痛める可能性があります。

【正しい姿勢】

• 肘の角度が90°
• 肘は体につけない
• 肘は体の横ではなく、こぶし1つ分前に出す
• 顎はひく
• 足は床について膝は90°より少し曲げる

姿勢についてはモニターの位置だけではなく、キーボードの位置や机・椅子の高さも変更して調整します。

もし使っているディスプレイが1920px×1080px以下、もしくはノートパソコンを使っている場合は大型ディスプレイの導入を検討してみましょう。ディスプレイサイズを大きくして作業領域を広げるだけで作業効率が上がる場合もあります。

より使いやすいディスプレイが欲しいなら4Kディスプレイがおすすめです。最近は2万円台から手に入りますが、あまりに安価なディスプレイは高さ調整がしにくい場合があります。高さ調整ができないディスプレイを買う場合はディスプレイアームも併せて購入しましょう。

FPSのようなエイムが勝敗の鍵となるゲームでは、モニターの位置も重要です。目にはよく使う側(利き目)と補助側があります。FPSをプレイするときは、モニターの中心に利き目を合わせるのがおすすめです。

モニターの角度・高さは目線がやや下向きになる角度に調整しましょう。目線がやや下であれば目を全開にしなくていいため、目の乾燥を防げます。ゲーム中は、やや後傾姿勢がおすすめです。脇は少し締めて左右どちらにも動かせるようにしましょう。

デュアルディスプレイの場合はメインモニターを正面に、サブモニターでサイドで斜め置きします。2つのモニターの間が正面になるように配置すると、メインモニターに対して身体が常に偏った状態になり、肩こりや腰痛の原因になります。メインモニターが大きくて、サブモニターの端が視界に入りづらいときは、サブモニターを縦に置くのがおすすめです。

トリプルディスプレイの場合、マウスポインタの動線に注目します。3画面をスムーズにポインタが移動できる位置にするのがおすすめです。

• メイン：正面・横、2台目：メイン上・横、3台目：サイド・縦
• メイン：正面・横、2台目：サイド・横、3台目：メインと2台目の上中央・横

3画面横並びは両サイド画面に距離があり、マウスポインタを見失いやすいです。L字並びはマウスポインタが移動できない部分があり、迂回して移動する必要があります。そのため、作業効率が悪くなるのでおすすめできません。

ノートパソコンを直置きで使うと、視線が下がり姿勢も制限されます。猫背やストレートネックの原因になるため、ノートパソコン向けのデスクスタンドを使いましょう。スタンドを使うと、ノートパソコンのキーボードやマウスは使いづらくなる場合もあるため、キーボードとマウスは別途用意するのがおすすめです。

ノートパソコンとモニターでデュアルディスプレイにするときは、モニターの前にノートパソコンを置くのがおすすめです。PCモニターとノートパソコンを横並びにすると、左右上下への目線移動や首の動きが大きくなり、疲労が溜まりやすいです。目線移動が少ない配置にしましょう。

モニターによっては高さ調整機能がついていないものがあります。そういったモデルはモニタースタンドやモニターアームを使って調整するのがおすすめです。本や100均の商品を使って台を作り、高さを調整する方法もありますが、耐震性が低い点に注意してください。

モニタースタンドはモニターを載せる台です。台の下に空間ができ、キーボードのような周辺機器を収納できます。また、スマホ台としても使用できる商品もあるため、高さ調節だけでなく、デスク周りを整理整頓できるのがメリットです。コンセントやUSBポートを搭載している商品なら周辺機器への給電もできます。

モニターアームは位置や角度を自由に調整できます。デュアルディスプレイ用のモニターアームもあるので、自分の環境に合った商品を選ぶことが重要です。

モニターアームを取り付けるには、モニターがVESA規格に対応している必要があります。設置方法はクランプ式とグロメット式の2つです。クランプ式はデスクを挟んで固定し、グロメット式は机に穴をあけて設置します。

VDTモードは連続使用を防ぐために一定時間でお知らせしてくれる機能です。ブルーライトの低減も同時に設定されるため、眼精疲労の軽減になります。集中すると休憩を忘れて長時間連続で作業する人も多いため、VDTモードをうまく活用しましょう。

長時間パソコン作業をする場合は、1時間に1回、10分程度の休憩を取りましょう。肩こりや腰痛には筋肉をほぐすストレッチ、足のむくみにはその場足踏みや歩行がおすすめです。

目のストレッチも忘れず行ってください。目のストレッチはまぶたを閉じて、眼球をゆっくり動かします。疲労が蓄積すると身体の不調につながるので、こまめな休憩が重要です。

最近のPCモニターはほぼフリッカーフリーで、とくに気にすることはありませんが、中古モニターにはフリッカーフリーではないものがあります。フリッカーフリーとは、画面のちらつきがないことを指します。画面のちらつきは目にストレスを与え、VDT症候群の原因になります。中古モニターを購入する場合は、フリッカーフリーかも注目してください。

間違った位置でPCモニターを使い続けると、仕事やゲームのプレイに影響が出るだけでなく、体の不調の原因になることもあります。本記事を参考に正しい位置・角度を心がけて、快適にパソコンを使用しましょう。