パソコンとモニターをつなぐケーブルおすすめ14選｜ディスプレイケーブルの種類も

せっかく性能の高いデスクトップパソコンを購入するなら、美しく高精細な映像をPCモニターに出力したいものです。ゲーミング用途なら特に高いリフレッシュレートそのままに再生したいですよね。こんな時パソコンとモニターをつなぐケーブルもとても重要です。

デスクトップパソコンとPCモニターを接続するケーブルはディスプレイケーブルと呼ばれ、ポート同士を接続して映像や音声の伝送を行います。ディスプレイケーブルの規格によっては、PCモニターやパソコンの性能を十分に引き出せません。

そこで今回はPCモニターの性能をしっかりと引き出せるパソコンとモニターをつなぐケーブルの種類・規格・選び方についてわかりやすく解説します。さらに記事後半ではおすすめのモニターケーブル10選も紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

HDMIケーブルはPCモニターとパソコンの接続にもっともよく使われるケーブルです。また、パソコンの他にもテレビとゲーム機の接続にも使用されます。HDMIケーブルは映像だけでなく、音声も1本のケーブルで伝送可能。

端子がコンパクトで1つにまとまっており、1本のケーブルで映像・音声・操作信号のすべてを伝達できるのが特徴です。また、ゲーミングモニターにあった高規格のHDMIケーブルを使うと、高リフレッシュレートを体感できます。

DisplayPortケーブル（DPケーブル・ディスプレイポートケーブル）もHDMIと同じく、1本のケーブルで音声と映像を伝送できます。DPケーブルの特徴は端子がHDMIケーブルよりコンパクトで小さく取り回しがしやすい点です。また高いリフレッシュレートのPCモニターにも対応しています。スペック面ではDPケーブルが優位です。

DVIケーブルはパソコンとPCモニターを接続するための規格の1つです。DVIケーブルはHDMIやDisplayPortとは異なり映像のみを伝送します。DVI端子はDVI-D（24ピン）とDVI-I（29ピン）の2種類です。DVI-Dはデジタルのみ対応、DVI-Iはデジタルとアナログのどちらにも対応しています。

VGAケーブルはパソコンとPCモニターを接続する一昔前の定番のケーブルで、アナログ出力に対応しています。現在ではPCモニター側で対応している製品が少なく、それに伴ってVGAケーブルも使用されなくなってきました。VGAはHDMIやDisplayPortに比べて大きく、ケーブル自体の重量も重いのが特徴です。

ThunderboltはPCモニター用のケーブルではなく、Mac専用のケーブルでMacと周辺機器を接続するために用いられます。モニターへの出力とともに、USB機能を持っているのが特徴です。形状はUSB（Type-C）に似ておりよく混同されます。Alternate Modeを利用して映像・音声信号をPCモニターに伝送します。

HDMIケーブルはPCモニターとの接続によく使用されます。HDMIケーブルにはいくつもの種類や規格が存在します。自分の用途に合わせた適切なHDMIケーブルを選びましょう。

HDMIケーブルのスタンダード（Ver1.2）は通信速度4.95Gbpsに対応しており、フルHD映像の伝送が可能です。一昔前の主流ケーブルですが、今でも販売されており十分に使えます。伝送できる最大解像度は1920×1200ピクセルと低めで、4K映像の再生には向きません。価格がもっとも安くリーズナブルなHDMIケーブルです。

HDMIケーブルでハイスピード呼ばれる規格はVer1.3とVer1.4があります。どちらも伝送容量は10.2Gbpsです。Ver1.3は最大解像度が2560×1440ピクセルに対応しており、Ver1.4は3840×2160ピクセルで4Kにも対応しています。現在ではハイスピード以上のHDMIケーブルが主流です。

プレミアムハイスピードは現在のHDMIケーブルの主流で、Ver2.0やVer2.0aを指します。伝送容量は18Gbpsで、4K60p以上の映像やHDR映像の伝送が可能です。高精細で美しい高画質を楽しめるため、高画質の映像や4K映像、3D映像などのデバイスに接続するならプレミアムハイスピードがおすすめです。

スタンダードのHDMI端子はもっともポピュラーなタイプです。主にパソコン・テレビ・ブルーレイプレーヤー・ゲーム機などに採用されています。スタンダード以外に「Type-A」と呼ばれる場合もあります。

「HDMI-mini」や「Type-C」とも呼ばれるのがミニ端子です。カメラやデジタルビデオカメラなど小型の映像機器やデバイスにHDMI-miniポートが採用されています。スタンダードより小さくコンパクトな点が特徴です。デジタルビデオカメラとPCモニターを接続する場合は一方にスタンダード、もう一方にミニ端子のHDMIケーブルを使用します。

マイクロ端子は「HDMI-micro」や「Type-D」とも呼ばれるHDMI端子です。スマートフォンやタブレットなど、Type-Cよりさらに小さなデバイスや機器に搭載されています。

スマートフォンやタブレットをPCモニターと接続する場合は一方にマイクロ端子、もう一方にスタンダードのHDMIケーブルを用います。ただし、マイクロ端子はすべてのスマートフォンやタブレットに搭載されているわけではないので気をつけましょう。

DVIケーブルにはシングルリンクとデュアルリンクの2種類があります。シングルリンクは最大解像度が1920×1200ピクセルです。デュアルリンクは2560×1600ピクセルまで対応しています。

デュアルリンクのDVIケーブルなら、リフレッシュレートを33Hzにまで落とせばかろうじて4Kを表示可能です。4Kが主流にありつつある現在、DVIケーブルは使用されなくなってきています。

DVIケーブルにはDVI-D端子とDVI-I端子があります。DVI-D端子はデジタル映像の伝送にのみ対応しており、DVI-I端子はデジタル映像とアナログ映像の両方に対応しています。

DVI-DとDVI-Iはそれぞれピン数が異なるので気をつけましょう。DVI-Iが29ピン、DVI-Dは24ピンです。多く使用されているのはデジタル映像にのみ対応したDVI-Dです。

DisplayPortケーブルはDVIケーブルより小型で、HDMIケーブルより高速です。4Kや8Kといった高画質な映像を楽しみたいならDisplayPortケーブルがおすすめです。DisplayPortケーブルにも規格や端子の形状があります。

DisplayPortの1.2は2010年頃に流通し始めた規格です。フルHD画質ならリフレッシュレート240Hzにまで対応しており、4Kでも60Hzに対応しています。伝送容量は17.28 GbpsでHDMIケーブルのプレミアムハイスピード並み。4KのPCモニターのリフレッシュレートはほとんどが60Hzです。特殊な用途でない限り1.2で十分です。

DisplayPort1.4は1.2のアップグレード版で8K映像にも対応可能です。伝送容量は25.92 Gbpsで8Kの60Hz、4Kの120Hzに対応しており、最近では4Kの144hzに対応した高画質で高リフレッシュレートなモニターも増えつつあります。将来的に8K映像を楽しむ予定があるなら、購入を検討しましょう。

DisplayPortケーブルには「DisplayPort」と「Mini DisplayPort」の2つの端子形状があります。購入前に映像の入出力端子をしっかりとチェックしてください。

DisplayPortケーブルは見分けがつきやすいですが、Mini DisplayPortケーブルはThunderboltと端子形状が変わりません。そのためよく混同されますが、本質的には異なるものです。Mini DisplayPortはあくまで映像端子ですが、Thunderboltはデータ通信も行えます。データ通信も行いたい場合はThunderboltを選んでください。

一般的なPCモニターとパソコンを接続するなら、現在はHDMIかDisplayPortの2択です。DVIやVGAは時代遅れで、新しいPCモニターには搭載されていない可能性もあります。ThunderboltはMacのみに対応しているので気をつけましょう。

ゲーミング用途のPCモニターには高いリフレッシュレートが求められます。そのため、ゲーミング用途ならDisplayPortケーブルがおすすめです。DisplayPortケーブルは高リフレッシュレート、高画質の4K映像にも対応しています。

インターネットをしたり動画を見たりする一般的な用途なら、HDMIケーブルが汎用性が高いのでおすすめです。HDMIケーブルはPCモニターとパソコンの接続以外にも、テレビとゲーム機などさまざまなデバイスの接続ができます。

HDMIとDisplayPortは仕様が異なるため、そのままの状態では接続できません。仕様の異なるHDMIとDisplayPortを接続するには、専用の変換アダプタや変換ケーブルが必要です。HDMI・DisplayPort変換アダプタは製品によって最大解像度やリフレッシュレートが異なります。仕様をしっかりとチェックした上で購入しましょう。

Mini DisplayPortはPCモニターの一部やMacで搭載されているポートです。パソコンにDisplayPortが搭載されていない場合や、MacからDisplayPortが搭載されていないPCモニターに接続する場合、Mini DisplayPortをHDMIに変換する必要があります。

こちらもDisplayPort・HDMI変換アダプタやケーブルと同じく、製品によって最大解像度やリフレッシュレートが異なりますので気をつけましょう。

DVIしか搭載していないパソコンやPCモニターからHDMIへの変換が必要なケースもあります。DVIをHDMIに変換した場合やその逆でも、DVIは映像信号しか受け付けません。

そのため、音声信号は別に伝送する必要があります。たとえばPCモニターにスピーカーが付いていても、DVI・HDMI変換アダプタやケーブルでは音声は再生されませんので気をつけましょう。

ここではパソコンとモニターの接続方法についてご紹介します。

1. 液晶ディスプレイに電源ケーブルとHDMIケーブルを接続
2. ノートパソコンにHDMIケーブルを接続
3. 電源を入れる

手順としてはこれだけで接続可能です。接続後は、モード設定でパソコン画面のみ・画面複製・拡張画面・モニター画面のみなどが選べます。使用に適した設定をすれば完了です。

PCモニターとパソコンを接続するなら、HDMIケーブルとDisplayPortケーブルの2択です。購入前にパソコンの用途と搭載されているポートをしっかり確認して最適なケーブルを選択しましょう。