【徹底解説】バーチャルキーボードの仕組みを紹介｜口コミやレビューも！

多くのデバイスは、操作するために「さわる」というアクションが必要になります。スマホや電子レンジなどの身近な電化製品に置き換えて考えれば当然のことのように思うでしょう。ところが、「プロジェクションキーボード」や「バーチャルキーボード」と呼ばれるキーボードには、触るための文字盤が搭載されていません。

キーボードに触れずにキー入力ができるというのは、一体どういう仕組みなのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか。今回は、「触(ふ)れないキーボード」ことバーチャルキーボードの仕組みを分かりやすく解説します。

また、口コミで人気のおすすめバーチャルキーボードや、「触れないキーボード」の技術が今どんな進歩を遂げているか最新情報をお届けします。ぜひ最後までご覧ください。

バーチャルキーボードは、テーブルに指を乗せて、いつものキーボードをタイピングする感覚でタッチすることで文字の入力ができます。一体どんな仕掛けになっているのか不思議に思う方もいることでしょう。ここからは、バーチャルキーボードがキー入力を認識する仕組みを解説します。

バーチャルキーボードで使用することになるキーボードは、本体から照射される「ガイド光」と呼ばれるレーザー光によって平面上に投影されます。使い方としては、ガイド光に沿って指を乗せて、いつものキーボードを使っているときのようにタッチするだけです。

年季の入った木製のテーブルや、喫茶店のカウンター席、柔らかいベッドの上であっても問題ありません。投影される先が平面であれば、素材を問わず打ち込むことができます。

バーチャルキーボードは、本体に搭載されている赤外線センサーが指の動きを正確に認識してキー入力を感知しています。多くの方が勘違いしやすいポイントですが、バーチャルキーボードはレーザー光の形の歪みを見てキー入力を認識しているわけではありません。そのため、多少凹凸のあるテーブルでも、バーチャルキーボードは問題なく入力を認識します。

スマホやタブレットの文字入力にはタッチ入力を使う方法もありますが、外部キーボードを使った方が早く入力できるという人もいます。しかし、スマホやタブレットで使えるBluetoothキーボードは、凹凸のあるデスクの上で使うとガタガタ動いてしまったり、柔らかいベッドの上では使いにくいです。

その点、バーチャルキーボードなら、こうした不安定なスペースの上でも快適にキー入力ができるというメリットがあるため、使う場所を選びません。

ノートパソコンやBluetoothキーボードは、便利な存在ではありますが、荷物になるというデメリットがあります。しかし、バーチャルキーボードは物理的なキーボードではないため、本体そのものはコンパクトで持ち運びしやすく軽量です。

そのため、気分転換に近くの喫茶店で作業をする場合でも、荷物の負担になりません。気軽に持ち運んで作業できるので、リモートワークなどには非常に重宝します。

最近はクラウド上でのファイル共有サービスが充実しているため、スマホ・タブレットがあれば外出先でもすぐに作業を始められますが、Bluetooth対応モデルのバーチャルキーボードと繋げば、スマホ・タブレットへの素早い入力も可能です。そのため、資料作成や文章編集作業への活躍が期待できます。

ノートパソコンをお使いの方にはマウスを接続して操作する人もいますが、バーチャルマウス機能搭載タイプのものであれば、モードを切り替えることでマウス機能としても使えます。スマホ・タブレットにはキーボード入力、ノートパソコンにはマウス操作と使い分けることもできるため、少ない荷物で快適な作業環境を実現することが可能です。

バーチャルキーボードの使い心地は、物理キーボードより決してよくはありません。持ち運びしやすいメリットはありますが、使い心地を重視するならBluetoothキーボードがおすすめです。バーチャルキーボードは指にキーの感触が伝わらないため、ブラインドタッチができません。

長時間使用する方やタイピング速度を重視する方は、通常の物理キーボードをチョイスしましょう。ただし、持ち運びやすさや見た目のかっこよさを重視する方にはバーチャルキーボードが適しています。

現実世界であるリアル空間で使えるバーチャルキーボードも進化していますが、実は、仮想空間(VR空間)で使えるバーチャルキーボードの進歩も目覚ましいのです。ここからは、VR空間で使えるバーチャルキーボードの最新情報をお届けします。

VRコワーキングスペースアプリ「Immersed」は、VR空間に共有オフィスを設置して遠隔地にいるメンバーとリアルタイムに会話したり、同じ空間にいるようにコミュニケーションを取ることができるアプリケーションです。

このアプリでは、自分が所有している実物のキーボードをVR空間に持ち込んで、バーチャルキーボードとして使用できます。日頃使い慣れた実物のキーボードをVR空間でも使用できるため、使いやすさに優れていると好評です。

VR空間での操作は、どうしてもヘッドセットを装着した状態で行うため手元が見えません。FacebookはVR/AR向けの仮想キーボードとして、新たな入力方式を採用した「Pinch Type」を発表しました。

「Pinch Type」は従来とは違い、指をつまんだり離したりする独自の入力方式を採用しています。こうした操作は、「手元が見えなくても使いやすい入力方式になるのでは」と、高い期待が集まっています。

キーボードがなくてもマウスのクリックだけで文字を入力できる無料ソフト「ソフトウェアキーボード」ツールがあります。たとえば「Free Virtual Keyboard」は、画面上に小さいキーボードが表示されて、マウスで文字をクリックしてタイピングします。ただし、バーチャルキーボードのように投影するタイプではありません。

ピアノのバーチャルキーボードもあります。ただし、投影するようなタイプのキーボードではなく、パソコンのキーボードで弾くタイプです。

Musiccaは、バーチャルピアノを無料で提供しています。正確に鍵盤が表示されていて、本物のピアノのように演奏できるのが魅力です。本物のピアノのような音が出るため、ピアノを弾く感触をつかめます。

現実世界で使えるバーチャルキーボードも、仮想空間で使えるバーチャルキーボードも、日進月歩で進化し続けています。SF映画に登場するような革新的デバイスが身近に使えるようになる日も、間近に迫っているのかもしれません。