縦置き対応PCモニターおすすめ5選｜デメリットはある？プログラミング向け？

リモートワークなど自宅で仕事をする働き方が広がっています。しかし、自宅のPCは会社で使っているPCと比べると、モニターが狭く使いにくいと感じる方もいますよね。2台並べると場所を取るため、モバイルモニターを縦方向にして使ったりする方もいます。しかし、横置きのモニターを無理やり縦にするのは禁物です。

そんなときにおすすめなのが、狭いスペースでも快適に使える縦型ディスプレイ・縦長モニターです。縦型のPCモニターならスペースが限られていてもコンパクトに設置できます。また、縦置きモニターなら横置きよりも情報を多く表示させられる点もメリットです。

今回は、縦置きPCモニターの選び方やメリットを詳しく解説します。また、縦置き可能なPCモニター・サブモニター・ディスプレイのランキングも紹介しますので、快適にPC作業を行いたい方はぜひチェックしてください。

PCを使って作業するときは、WEBで資料を検索しながら作業する方が多いです。特に、広範な調べものをしながらの作業では、画面に表示させておきたい情報は多くなります。PCモニターが1枚しかない場合は、その都度タブを切り替えたりアプリを切り替えたりしなくてはいけません。

手間や時間がかかり作業効率が下がる場合があります。

PCモニターが1枚だけなのは、小さい机で作業しているのと同じ状態です。小さい机で作業するとすぐ机の上がいっぱいになり、必要な道具を取り出しにくくなります。PCモニターが1枚だけの状態で作業するのは、知らず知らずのうちに作業効率が悪くなっている可能性があります。

自宅PCは、仕事だけでなくゲームにも使う方が多いです。PCモニターが1枚の場合は攻略サイトなどの情報を常に表示させておけないため、その都度切り替えるなどの手間がかかります。また、マップを表示させながらプレイしたいときなども、画面が2枚以上あると重宝します。

テレビを見ながら作業するのが好きな方にとっては、動画や生配信を横目に見ながら作業ができると非常に楽しいです。ところがPCモニターが1枚だけだと、画面の面積に限りがあり「ながら作業」がしにくいデメリットがあります。1つのモニターで2つの画面を同時に表示するため非常に窮屈になってしまいます。

PCモニターに関するさまざまなイライラ・不便は、縦置きPCモニターがあると解決できる場合が多いです。普通のPCモニターは画面が横長の形状をしていますが、縦置きPCモニターは縦長の形状が特徴です。

「縦型のモニターに慣れていないと余計に疲れるのでは？」と感じる方もいますが、縦置きPCモニターには横置きPCモニターにはないメリットがあります。メリットを把握したうえで、縦置きモニターの導入を検討しましょう。

縦置きPCモニターは横置きPCモニターに比べて、WEBページやExcelの長いリストなどの情報を多く表示しておけます。そのため、WEBで調べものをしながらの作業や、長いリストをチェックする作業が格段に楽になるメリットがあります。

そのほかにも文章が読みやすくなる、スクロールが少なくて済む点もメリットです。特に、プログラミング作業をする方にとって、スクロールが少なくて済むのは大きな恩恵です。

PCに新しいモニターを追加するのは、机をくっつけてより広いスペースで作業しているのと同じです。前より広くなった画面にさまざまなウィンドウを同時に表示させておけるので、必要な情報や画面を探しやすくなります。

画面をあれこれ探し回る時間が省けるため、PCワークの作業効率が確実にアップするメリットがあります。

WEBページやExcelのリスト・Word文書などの資料は、縦置きPCモニターに表示させるのに向いています。しかし、PowerPointなどの横長の資料に関しては、横置きPCモニターの方が資料を大きく表示できる場合が多いです。

どちらも使用する場面が多い方は、「ピボット機能」対応タイプのPCモニターがおすすめです。必要に応じて縦置き・横置きを使い分けられるため、非常に重宝します。

縦置きPCモニターは、一度に表示できる情報量が多いのが特徴です。そのため「ながら作業」をする場合も、縦置きPCモニターの上半分に動画や生配信画面を表示させておいて、下半分を使って調べものをするなどの柔軟な使い方ができます。

SNSやブログなど、多くのウェブサイトでは縦画面にも対応するよう作られてます。しかし、縦置きモニターは以下のようなデメリットもあります。

• 動画・ゲームなどは横表示を前提として作られているものが多く、縦置きでは動画が横幅に合わせて縮小され見づらくなる
• 地図・資料などは横置きの方が見やすい

このように、用途によっては縦置きモニター単体での使用は難しい面があります。そのため、やめたいと思うこともあるかれません。縦置きモニターを使うなら、横置きをメインにして縦置きをサブで使うような使い方がおすすめです。

縦型モニターは、プログラミングのコーディングに有効です。縦に表示領域が広いため、長いコードを書く場合に作業効率がアップします。縦型モニターは、プログラムを書くだけでなく、リモートワークなどにも複数のタスクを並行して処理できるので有効です。

たとえば、手元のノートパソコンで調べものをしながら、サブの縦型モニターでWeb会議やメールチェックなど、複数を表示し実施できるためマルチタスクに大変向いています。

モニターアーム不要なスタンド一体型のPCモニターの場合、ピボット機能搭載の縦置きPCモニターがおすすめです。ピボット機能とは、PCモニターを回転させて縦置き・横置き両方が可能となるスタンドの機能になります。ピボット機能搭載モデルなら、必要に応じてPCモニターを縦置き・横置きにして使い分けが可能です。

モニターアームを使ってPCモニターを縦置きにする場合、VESA規格対応の製品を選ぶと、より柔軟な位置・角度でPCモニターを使えます。VESA規格とは、モニターアームやモニター背面のネジに関する規格です。VESA規格対応のモニターアームとPCモニターは、メーカーが違っても取り付けが可能です。

モニターアームを使用する場合は、VESA規格対応か必ずチェックしましょう。

モニターアームは高さが調節できるものを選ぶべきですが、特に支柱が高めのものがおすすめです。理由は、モニターアームが縦置きを前提に設計されていない可能性があるからです。横置きを想定にした設計のアームに横置きで設置すると、モニター下部まで目が届かず作業効率が下がるので気をつけましょう。

モニターアームはデスクの安定性を確認してから取り付けましょう。デスクに24インチのディスプレイを2つ置く場合は、合わせて15kg程度もの負荷がかかります。また、縦置きだと重心も不安定になるため、支えるためには安定したデスクが必要です。

縦置きPCモニターは、広々していて使いやすい27インチが人気です。縦置きPCモニターは大きすぎると視野の中に画面が収まりきらない場合もあり、その都度首をあげたり下げたりと見づらくなるデメリットもあります。設置スペースや画面の見やすさを考慮し、縦置きPCモニターのサイズを決めていきましょう。

縦置きPCモニターの解像度としては、フルHD以上の解像度がおすすめです。人気の高い縦置きPCモニターの解像度として、フルHD・WQHD・4Kなどがあります。中でも高精細4K解像度のPCモニターはフルHDに比べると、なめらかな映像や画像を表示できるため、画質にこだわってPCモニターを選ぶ方におすすめです。

モニターのパネルにはそれぞれ種類と表示に違いがあるのでチェックしておきましょう。なおパネルにはIPS・VA・TNと3種類あり、特徴は以下のとおりです。

【パネルの種類・特徴】

• IPSパネル：上下左右と視野角が広く、どの位置から見ても色の変化が少ないため4K映像におすすめ
• VAパネル：コントラスト比が高く、映像がくっきり決まるため動画や映画などにおすすめ
• TNパネル：応答速度が早いためゲームにおすすめ

縦置き対応モニターの傾向として価格が高いものほど画面サイズが大きく、画質も優れています。価格帯・サイズ・解像度の目安は下表の通りです。

4K対応機種は高額です。また薄型・スリムベゼルといった付加価値も価格に反映されるため、優先順位を明確にしておきましょう。

PCを仕事だけでなくゲームにも使う場合、リフレッシュレート・応答時間などのスペックもチェックしましょう。リフレッシュレートとは1秒間に画面を更新する頻度で、この性能が高いほどよりなめらかな映像を再生できます。

また、応答時間が早いPCモニターであるほど映像の遅延が少ないため、対戦型のFPS・格闘ゲームのように競技性の高いゲームで有利です。

パソコンを長時間使っていると、目が疲れてしまいますよね。目の負担をなるべく減らしたい方には、非光沢(ノングレア)のモニターがおすすめです。外からの光が反射しないため、比較的目に優しい画面です。

しかし、光沢のあるモニターと比べると画面が白っぽく映るため、動画視聴などのコンテンツ視聴には向いていません。ゲームや仕事など、長時間パソコンを使う方に向いています。

デュアルモニターとは、PC1台に対しモニターを2枚使う構成です。横置きタイプのPCモニターを横並びに設置するためには、広いPCデスクが必要になります。しかし、モニターアームを使ってPCモニターを設置すると、空間を有効活用できるためPC周りに余裕のない方にもおすすめです。

まず「べゼル幅って何？」と疑問に思う方も多いはずです。べゼル幅は、ディスプレイ周りを囲む枠の部分です。そのため、べゼル幅が狭ければモニターを並べたときに画面との間が気になりにくくなり、快適に作業ができるようになります。

なおメーカーによっては、べゼルを「ナローベゼル」「フレームレスデザイン」と呼び方が違うので、チェックしておきましょう。

台湾のメーカー、ASUSはPC周辺機器をメインに事業展開する企業です。中でもマザーボードでは世界トップのシェアを誇ります。主としてゲーミングPC用にチューニングされた商品設計が特徴で、“ROG STRIX”“TUF GAMING”の2シリーズが有名です。モニターもゲーミングに堪えられる商品を多くラインナップしています。

石川県金沢市に本社を構えるI-O DATAは、PC周辺機器の老舗メーカーです。I-O DATAのモニターはコストパフォーマンスに優れており、応答速度に優れた低価格のゲーミングモニターが好評です。年間365日のサポート体制・5年間の長期保証付きで安心感が高い点も魅力に挙げられます。

創業地の長野県飯山市に由来するiiyamaは、日本製液晶モニターの発展に大きく貢献してきたメーカーです。2008年にBTOパソコンメーカー・マウスコンピュータ傘下となりました。近年ではWQHD（2560×1440）・UWQHD（3440 x 1440）など、HD以上の解像度に対応したモニターを低価格で提供しています。

DellはBTOパソコンメーカーの草分け的存在です。法人向け・個人向けともに対応できる柔軟性と豊富なラインナップで、瞬く間に世界的ブランドへと成長しました。Dellのモニターは高品質でコストパフォーマンスに優れています。

例としては、4K映像対応機種を6万円前後でラインナップしています。入門用・低価格ブランドより上のグレードで検討する際、真っ先に名前が挙がるメーカーです。

とにかく安い縦型モニターが欲しい方は、中古がおすすめです。中古のモニターは、ハードオフなどのリサイクルショップで購入可能です。ただし、あくまでも中古品なので状態をよく確認して選びましょう。ハードオフはオンラインショップも展開しており、気になる商品が探しやすく状態もわかりやすいです。

また、ヤフオク・メルカリなどのフリマアプリでも買えますが、個人間の取引になるため購入の際は特に気を付けてください。状態の確認はもちろん、気になることは質問をして納得したうえで購入しましょう。

Windowsの場合、[設定]の中から[ディスプレイのカスタマイズ]などの項目を選択すると、モニターに表示する向きを変更できます。Windows 10の場合、次の手順になります。

1. デスクトップを右クリックして、メニューから[ディスプレイ設定]を選択します
2. 「ディスプレイのカスタマイズ」が表示されますので、「向き」のメニューを開きます
3. メニューから[縦]を選択したら[適用する]をクリックします

Macの場合、次の手順でモニターに表示する向きを変更できます。

1. アップルメニューから[システム環境設定]を選択します
2. [システム環境設定]の[ディスプレイ]を選択します
3. 「回転」のメニューを開きます
4. メニューから[90°]を選択します

PCモニタースタンドは100均やホームセンターで買える材料を使い、DIYによって自作も可能です。作り方としては、厚さ20mm以上の分厚い木材を2枚用意して、L字取付金具×2個と20ｍｍ以下のネジ8本によって2枚の板をT字に固定します。

モニターの背後にあたる木材にステンレス取付金具×2個(250mm程度)を取り付けたら、モニター固定用ネジを使ってモニターをステンレス取付金具に取り付けます。最後にクランプ(締め具)×2個でモニタースタンドと机をしっかり固定すれば完成です。薄い板を使って自作すると強度が不足しやすいため、気をつけましょう。

今回は縦置きPCモニターについて解説してきましたが、いかがでしたか？縦置きPCモニターがあると、画面を広く使えるため作業効率が向上します。PCモニターのイライラ・不便を縦置きPCモニターで解消し、快適なパソコン環境を楽しんでください。