大容量のSSDおすすめ10選｜最大容量や書き込みの限界・内蔵型・外付け型も

SSDは、起動やデータの読み書きが早いため普及しています。現在パソコンやゲームなどのデータ保存にSSDを使ってはいるものの、「HDDと比べると高価で、容量も少ないので不便」「今よりもっと容量を増やしたい」と悩んでいる方も多いですよね。

実は最近、SSDの大容量化と低価格化が進んでおり、コスパの面ではHDDにも引けを取らないものもたくさん発売されています。この記事では、大容量のSSDや2023年現在の最大容量について詳しくまとめました。

ほかにも、SSDとHDDの違いや用途別のおすすめ容量、内蔵型・外付け型のおすすめ大容量SSD10選などを紹介します。SSDに換装する際の気にすべき点にも触れているので、これから大容量SSDの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

SSDとは、ソリッドステートドライブの略で半導体メモリを使った新しい記録装置のひとつです。NAND型と呼ばれるフラッシュメモリを使用し、そのフラッシュメモリ内部の1セルにどれくらいのデータを保存するかによって、保存性能が分かれます。

1セルあたりに1bitを保存する形式がSLCと呼ばれ、もっとも高価で高性能な形式です。それに続いて1セルに2bitを保存する形式がMLC、そして3bitではTLCと呼ばれている形式となり、bit数が増えるにしたがって性能は劣化していきます。

HDDはSSDと同じくデータを保存する記録装置のひとつですが、仕組みが異なります。HDDは機械的な仕組みで磁気ディスクを回転させてヘッドを動かし物理的にデータの読み書きを行います。

それに対して、SSDは半導体メモリのひとつで、内蔵されたフラッシュメモリに電気信号を使いデータを読み書きしていきます。そのためSSDはHDDと比べて小型で軽量、発熱量も少なく衝撃にも強い特性を持っています。

とても使いやすい大容量SSDですが、デメリットもいくつかあります。メリットとデメリットを比べてみて実際に必要かどうかを確認してみましょう。

128～256GBクラスの製品はローエントリーモデルとされ、もっとも小さな容量のクラスです。OSのみを入れて起動ディスクとして使う場合や、比較的軽い文章作成や会計ソフトなどの作業が向いています。もっとも安く買えるため、SSDの入門用としても購入する方におすすめです。

256～512GBの容量をもったSSDは、WEB制作・チラシ、ポスターの作成・スマホやデジカメの写真、動画データの保存などの作業に適してます。全体的に見るとライトミドルレンジ帯に位置するクラスで、値段と性能のバランスもよく、256GBだとちょっと物足りないと考えている方にもおすすめです。

そこまで重くないフルHDのドラマや映画などの動画の保存や最新3Dゲームのデータ保存であれば、512GB程度の容量がおすすめです。家庭用ゲーム機でそれなりにゲームをやりこむ方にもおすすめできるクラスです。高音質でデータ量の多いハイレゾ音源の収集にも向いています。

プロ向けの業務用としての映像や音声の編集作業をされる方には、必要コストとして1TB以上の容量が必須です。さらに、4K映画のような高解像度の動画をいくつも保存するなどの用途には、これくらいの容量が必要になります。

用途に限らず、1番高性能な製品がほしいと考えている方にもおすすめです。

2023年現在のSSD最大容量は、Ultrastar DC SN650 SSDの15.36TBです。約15BTもの大容量SSDであれば、大規模なワークロードのGBやワットなどの最大化も実現します。また、パフォーマンス向上や、ストレージ使用率の向上が期待できるのも嬉しいポイントです。ただし、家庭用ではないため用途が限られます。

SSDの選び方のポイントについて紹介します。規格サイズ・接続方法・容量・耐久性をチェックして自分に合ったものを選ぶことが重要です。

規格サイズと接続方法をチェックしましょう。豊富なラインナップから転送速度が高いモデルがほしい方は「M.2SSD」がおすすめです。M.2SSDは薄型ノートパソコンなどコンパクトなデバイスに合わせて設計された2014年頃に登場した新しい接続企画です。転送速度が速いため速度を重視する型にうってつけといえます。

PS4やNASに使用するなら「2.5インチSSD」を選択しましょう。2.5インチSSDやmSATA SSDは10年ほど前に普及していたモデルです。古いPCやPS4に使用する方におすすめします。手軽に使用したい方には、USBに挿すだけのポータブルSSDが適しています。USBに挿入するだけで使用できるので初心者にもおすすめです。

SSDの容量は1GBあたりの容量単価が安い1TBがおすすめです。SSDの容量の主流は250GB〜1TB。1TBあれば資料・写真・動画データを十分保存できます。データ容量がそこまで必要ない方は250GBでも問題ありません。使用する用途に合わせて容量を選ぶのが重要です。

メーカーの保証期間を確認するのをおすすめします。一般的にSSDの保証期間は5年程といわれています。メーカー保証期間が長いものは、商品の耐久性に自信がある商品が多いため、なるべく保証期間が長いモデルがおすすめです。

耐久性にこだわるなら、セルタイプがTCLのものを選びましょう。SSDのメモリーチップにはセルといわれる箱状のものが重なって構成されています。耐久性が高く流通量が多い一般的なセルタイプのTCLとQLCの2種類がおすすめです。

今あるHDDのデータを、換装先のSSDへデータを移行するには、以下のものが必要です。

• SSD本体
• USB変換ケーブル
• クローンコピー用ソフト

USB変換ケーブルは、換装先のSSDについているコネクタの形状と一致するものを選びましょう。準備が整ったら、PCとSSDをUSBで接続して、古いHDDから換装先のSSDまで必要となるデータをクローンコピー用のソフトウェアを使いコピーします。

コピーソフトはSSDに付属する場合や、フリーソフトを使用しなければならない場合もあります。データのコピーが終わったら、あとはSSDをPCに接続し立ち上げて終了です。

SSDには寿命が設定されています。おおまかな目安として3000～100,000回程度書き込むことによって電気的な効果により、それ以上の書き込みは忘れてしまうようになります。永久では有限であるということを覚えておきましょう。

大容量SSDを買ったら、デスクトップPCやノートパソコンに増設をしましょう。その際に必要になるものがSATAケーブルです。SSDの増設の仕方や、SATAケーブルの選び方も下の記事で解説されているのでぜひ参考にしてくださいね。

大容量SSDは、SSDの数少ないデメリットであった容量の問題を解決できるのが魅力です。最近ではコストも十分に下がっているので現実的に導入が可能なレベルになっています。容量に余裕をもったSSD選びをしましょう。