無線LANルーター価格帯別おすすめ16選│価格相場や選び方も解説

ルーターは快適なインターネットを利用するための必須アイテムです。しかし、製品数が多い上に価格の幅も広く、どれを選べばいいのかわからずに困っていませんか。性能や機能を見ても難しそうで、何を基準に選べばいいのかわかりにくいですよね。

価格が高い方が性能がよくなる傾向があります。安いものでもいいと考える方も多いですが、価格だけで判断はできません。自分に合ったルーターを選ぶためには、性能や機能について自分に必要かどうか吟味していくことが大切です。

この記事では自分に合ったルーターを探している人に向けて、ルーターの価格と性能について解説します。価格面も踏まえたルーターの選び方やおすすめ商品16選も紹介しているので、最強のルーターを見つけましょう。

ここでは価格相場を解説し、性能の違いについて具体例を挙げて解説します。価格と性能の関係を把握するのに役立ててください。

無線LANルーターの製品価格幅は1,500～9万円台で、人気製品の価格相場は3,500～3万円台です。5,000円未満の低価格帯では、ホテルなどの有線LANを無線化する便利ツールも混在しているので注意しましょう。

価格が高くなるほど高速通信に対応したり、同時接続可能台数が多くなったりする傾向があります。ただし、比較的安価な製品でも高性能なモデルもあり、メーカーや機種によって性能にバラつきがあります。

価格の違いによる性能差を示す例としてNECの2機種を取り上げ、下の表で比較しています。機種は「PA-WG2600HS2」と「AM-AX6000HP」です。

上の表でもわかる通り、高級機の方が最大通信速度が高く、光回線の速度を活かすことができます。

無線LANルーターは電波が住居の隅々まで届く製品をおすすめします。自宅が戸建の場合は何階建てまでカバーできるか、アパート/マンションの場合はどの程度の間取りまでカバーできるかチェックしましょう。

スペックの「3階建て/4LDK」といった記載は、家の中心にルーターを設置した場合の理論値です。そのため、実際の住環境より余裕のある製品を選びましょう。また、中継器の使用やビームフォーミング機能がある製品もおすすめです。

無線LANルーターは同時接続できる台数の上限が決まっています。そのため、同時接続する機器が何台あるか家族の分も含めてチェックしましょう。

また、同時に接続する機器が少ない方が通信速度は遅くなりにくいです。実際に接続する台数よりも余裕のある製品を選びましょう。

無線LANルーターを自分でセットアップするのが不安な方は自動接続機能付きの製品をおすすめします。ただし、自動セットアップは同じ接続方式である必要があります。

そのため、新しくルーターを買い替える場合は同じメーカーで揃えましょう。また、メーカーや機種によって下の表のように接続方式が異なります。

無線LANルーターの電波が届く範囲には、自分や家族以外の人がいる可能性もあります。第三者による無断利用やハッキングの脅威から身を守るために、セキュリティ面も意識しましょう。

無線LANルーターには、通信に関するさまざまな便利機能が備わっています。特に家庭で複数の端末で同時接続する場合は、ビームフォーミングやMU-MIMOがおすすめです。

無線LANルーターの電波は、2.4GHzと5GHzの2種類の周波数帯域があります。2.4GHzは電波を届けやすいが、電波干渉を受けやすいデメリットがあります。

5GHzは電波干渉が起こりにくく、通信速度が安定しやすいのがメリットです。ただし、障害物で跳ね返りやすく設置場所によって電波の強度が弱くなる場合もあります。

近年主流のUSB3.0規格は2.4GHz帯と干渉しやすく、無線LAN子機との距離が近いと受信ができなくなることがあります。そのため、5GHzを使用できると便利です。さらに、自動切替してくれるバンドステアリング機能搭載だとより快適に使用できます。

無線LANルーターの通信速度を比較する目安として、アンテナ数をチェックする方法があります。一般的にアンテナ数が多い製品の方が通信速度は速いです。

また、受信用アンテナと送信用アンテナの数は「4×4」のように表記されます。アンテナ数「8」と記載されていても、2.4GHzと5GHzで4本ずつ機能する仕様の場合もあるのでスペックをよく確認しましょう。

「高速通信できる無線LANルーターを買ったのに、以前と速度が変わらない」という場合、通信規格の問題が考えられます。ここからは通信規格について解説します。

無線LANの通信規格は「IEEE802.11ac」のように表記され、簡略的に「11ac」とすることも多いです。規格の種類は「11」の後のアルファベットで判断できます。それぞれの規格と種類について下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

2013年以前の古いパソコンをお使いの方は、通信規格が限定されたものがあるので注意が必要です。無線LANでは周波数帯域が異なる通信規格は互換性がなく、「11b」などの2.4GHzのみ対応している機器と「11a」などの5GHzのみの機器では通信できません。

同じ周波数帯域で異なる規格の機器同士の場合は通信が可能です。ただし、下位の規格での通信になるため、最大通信速度の制限がかかります。また、5GHzに対応しているルーターは必ず「11a」に対応しています。

バリエーションの豊富さが特徴的な無線LANルーターの国内大手メーカーです。一人暮らし向けからファミリー向け、性能もさまざまで家庭向け無線LANルーターのあらゆるニーズに応えます。

ビームフォーミング・MU-MIMO・バンドステアリング対応製品の人気が高いです。Windows・Mac OS・Android・iPhoneなどあらゆる機器のセットアップが簡単にできる「AOSS2」対応製品も魅力的です。

NECの無線LANルーター「Aterm」シリーズは、AndroidスマホやiPhoneでの簡単なセットアップ「らくらく無線スタート」に対応した製品が多くあります。また、子どもの長時間のネット利用を制限できるネットタイマーなどの独自機能もポイントです。

人工衛星で利用される「μEBG」構造でルーター内部の電磁ノイズを抑え、アンテナの受信感度を保つなどの技術力の高さも魅力的です。

ASUSの無線LANルーターは、メッシュWi-Fi「AiMesh」対応の製品が多くあります。AiMeshを活用した場合、家の中の電波の死角をなくし、家中のどこでも快適に通信ができます。ルーターの切替もシームレスにできるのが魅力です。

また、ゲーミングLANポート搭載や接続端末の優先度設定などゲームでの使用におすすめのモデルが多くあります。PS5や4K・8K動画の視聴も快適な高速安定通信が可能なモデルもあるのでゲーム好きの方は要チェックです。

無線LANルーター選びでは、自分に合った性能をしっかり見極めることが大切です。周辺機器や現在利用しているネット回線もチェックして、理想の1台を見つけましょう。