HDDクーラーは必要性は？冷却効果はあるの？おすすめ商品9選と選び方も紹介！

NVMe接続のSSDはヒートシンクを付けずに使用すると、サーマルスロットリングが発生するとよく言われます。それでは、HDDはどうなのでしょうか。衝撃に弱いHDDはSSDに比べてどうしても熱にも弱いのではないかと心配になりますよね。

実際、HDDが特別熱に強いわけはなく、発熱やケース内に籠もった熱が原因で故障した事例は少なくありません。そんなHDDを冷却して熱から守る道具として、HDDクーラーと呼ばれるアイテムがあります。

エアフローがないケースでのHDDの利用や回転数の高いHDDは、通常より発熱する可能性があります。この記事では、HDDクーラーの効果や必要性、放熱効果のあるヒートシンクで代用できるかなど、気になる点を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

HDDは発熱が大きいPCパーツです。熱によってHDDが劣化してしまうため、60℃を超える場合は対策しておきましょう。パーツは古いPCから新しいPCに使いまわしができるので、HDDを長持ちさせたい人はクーラーで冷やして劣化防止対策をとっておくのがおすすめです。

回転数が多いほど冷却効果がありますが、1,500rpm以上になるとファンの動作音が聞こえるようになります。HDDクーラーを取り付ける時にはエアフローを意識しましょう。

HDDの温度や対処法については、下のページでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ケース内のエアフローは、PC内を冷却するためにとても大事なポイントです。パーツを取り付ける時には風の通りを確認しましょう。風の通り方によって、温度変化に違いがあります。ケースファンの取り付ける方向によって「吸気」「排気」の選択が可能です。

片面から空気を吸い込み、もう片面から空気を排出して、パーツの熱がこもるのを防ぎます。クーラーの位置やケーブルが混雑していると、冷却効率が悪くなってしまうので注意しましょう。

最近のPCケースのミドルタワー以上には必ずといっていいほど、ファンが搭載されています。ケースファンを使用すれば、HDDクーラーを使用しなくてもエアフローを確保できます。ノートPCやタブレットPCなどの薄型PCの場合は、「マイクロファン」を使用しましょう。

また、熱を溜めないためにヒートシンクを使用します。ヒートシンクには「吸熱」「放熱」の効果があり、CPUなどのパーツの熱を吸い取ってくれます。工夫すればHDDクーラーが必要ないくらいには冷えます。

HDDのサイズには「3.5インチ」「2.5インチ」の2つのサイズがあります。デスクトップPC用には3.5インチ、ノートパソコンや省スペースなデスクトップPCには2.5インチのHDDを使用します。

HDDのサイズによって、ファンサイズも異なります。3.5インチHDDであれば、シングルクーラーやツインクーラー、5インチベイ用などさまざまな種類があるので買い間違えないように注意しましょう。

ドライブベイに取り付けできるものを選ぶと、HDDの底面を直接冷却できます。ベイの下の段に干渉してしまうので、すべての段にメモリを取り付けている人は、クーラーの取り付けができない可能性があるので注意しましょう。

HDDだけではなく、SSDを3.5インチに変換できるものもあるので、対応したクーラーを探してください。

HDDクーラーは製品によってピン数が異なります。ファンコントローラーが付いたものは、3ピンで回転数を制御させて動作音を減らしたり、4ピンで分岐させて電源を取るものなどいろいろあります。

対応ピン数に違いがある場合、使用できてもファンを制御できない場合もあるので、回転数を制御して動作音を減らしたい人は、マザーボードと互換性があるのか事前にチェックしましょう。

熱が大きいHDDを熱いまま使用していると、HDDだけではなくPC自体が故障してしまう恐れがあります。PCは決して安いものではないので、しっかりと発熱対策をして長く使いましょう。ぜひ、こちらの記事を参考にしてください。