ミニPC・小型PCを自作！ベアボーンPCキットおすすめ15選｜ゲーミングにも

デスクトップPCは大きくて場所を取るため導入したくてもハードルが高いですよね。小型のMini-ITXマザーボードを使用したPCを作るのも1つの手段ですが、「自作PCは難易度が高そう」「パーツ選びがよくわからない」といった方が多いです。

そんな方におすすめなのが小型のベアボーンキットです。必要なパーツを組み込むだけで簡単に動作するPCで、初めてミニPCの自作に挑戦する方や通常の自作PCで手に入るMini-ITXより小さいマザーボード（小型PC）を使いたい方におすすめです。

この記事ではベアボーンキットの選び方とおすすめ商品を紹介します。小型タイプやゲームプレイも可能なタイプ、またグラボが取り付けられるかどうかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ベアボーンキットとはパソコンの組み立てキットの1つです。ベアボーンの意味は「むき出しの骨」です。PC製作に最低限必要なマザーボード・PCケース・電源ユニット等がセットになっています。

ベアボーンは基本的に電源・ケース・マザーボードの3点セットでPCの完成に必要なパーツがすべて揃っているわけではないため、CPU・メモリ・ハードディスクなど必要なパーツをさらに組み込む必要があります。

どこまでパーツがセットになっているかは製品によって違うため、別途購入する追加パーツは自分が購入するベアボーンによって変わります。

ベアボーンの概要が分かったところで、ベアボーンPCは普通のPCとどう違うのかメリット・デメリットを解説します。

PC自作初心者にとって障壁となるのが、各パーツの規格・互換性です。特にCPUはメーカーと世代の両方を理解する必要があるため、初心者にはシビアです。この問題を大幅に緩和してくれるのがベアボーンキットです。

ベアボーンキットはあらかじめ、PCケースに電源とマザーボードが取り付けられたものが一般的になっています。また、規格・互換性の知識がなくとも自作しやすいのが特徴です。CPU搭載の機種を選べば、よりいっそう作業が楽になります。

ベアボーンキットではCPU・メモリ・ストレージなどをユーザー自身で組み込む場合が多く、裁量や選択の余地があります。このため市販のPCにはない、オリジナルの構成で組み立てられるのです。ただし、ゼロからパーツを集めて組み立てる完全自作のPCと比べると、選択の自由度は下がります。

ベアボーンの多くが、通常のPCよりも小型のキューブタイプのPCです。キューブタイプは通常のタワー型と比べて置き場所をとらず、ノートPCのように持ち運びができます。

小型のベアボーンの中には、一般的な規格に基づく自作PCよりもさらに小型の手の平サイズPCを自作できるものもあります。小型サイズのPCをVESAマウントキットを使ってモニターの背後に取り付ければ、本体の置き場所が必要なくなります。

ベアボーンは多くが小型モデルのため、拡張性に乏しいものが多いのがデメリットです。組み込みができるCPUやメモリも、一般的なマザーボードに比べると種類が限られています。ハードディスクを接続するSATAポートの数にも限りがあるのがデメリットです。

ほかにも、USBメモリーが接続できなかったり、スロットの増設や拡張カードの増設なども最低限しかできなかったりする場合があります。

冷却性能が低いものが多いのもデメリットです。小型のベアボーンでは、ヒートシンクや冷却パーツも必要最低限である場合がしばしばです。せっかく性能の高いパーツを組み込んでも熱処理が問題になり、発熱やサーマルスロットリングなどが起こる可能性があります。

リテールクーラーやケースファンは、高性能なものに交換できます。しかし、今度は小型ケースならではのスペース制限がハードルになっています。十分なサイズの冷却ファンを取り付けられず、静音性を損ないがちです。

パーツを集めて完全自作したPCと比べると、ベアボーンキットのコストは割高です。ただし自力でパーツを集める手間や時間を省略できる利点もあるため、初心者や多忙な方にとっては有効な選択肢です。2～3万円程度で販売されているものが多いので、気になる方はぜひチェックしてください。

ストレージとは、PCのデータを保存しておく補助記憶装置です。ベアボーンPCの場合にはハードディスクがこれに当たります。ベアボーンでのストレージの拡張性は基本的に高くありません。ハードディスクの搭載台数にも制限があるものも少なくありませんし、SATAポートの数や増設も限られています。

ベアボーンのメモリは最初から付属している場合が多く、SODIMMといわれるノートPC用のメモリを搭載しているのがほとんどです。このメモリを拡張すれば、最大容量や処理速度の改善が可能になります。

ベアボーンのメモリを拡張するときは、事前に付属メモリの規格を確認したうえでパーツを選びましょう。増設できるメモリの枚数には制限がある場合も多く、拡張できるのが幅の狭いロープロファイルタイプに限定されるものもあります。

ベアボーンの種類によりますが、USBやWi-Fiといった外部接続用の端子や機器を搭載できるものもあります。しかし、これも通常のデスクトップほど自由な拡張性はなく、Wi-Fiを取り付けるためには、そのベアボーン専用のオプションパーツを別途購入しなければならないといった制約がある場合があります。

ベアボーンPCを選ぶ際は、最初にどのような目的で使うかを明確にしましょう。使い方に応じて、どういったベアボーンPCを選べばいいのかが変わります。

前述した通り、多くのベアボーンPCはグラフィックボードを組み込めません。しかし、動画視聴や事務作業程度のライトな作業であればCPU内蔵のグラフィック性能で十分です。

ベアボーンPCでゲームを楽しみたい・動画編集を行いたい方は、CPUのグラフィック性能だけでは不十分なため、グラフィックボードを取り付けられるPCIeスロットのついたものを選ぶ必要があります。

グラフィックボードを搭載できるタイプは、通常のベアボーンPCより大型になる傾向があるので、購入の際は置き場所も併せて考慮しましょう。

搭載可能CPUもベアボーンPCを選ぶときの基準です。パソコンの頭脳と呼ばれるCPUは、PCの性能を決める大切な部分です。CPUの世代が新しい方が性能が高く、コア数が多い方が並列して行える作業量が多くなります。

しかし、処理能力が高いCPUほど発熱しやすくなります。ベアボーンPCは冷却力が低い傾向があるので、あまり高性能なCPUを搭載すると、発熱が原因で性能が低下する恐れがあるので注意してください。CPUを選ぶ際には、過剰性能にならないよう気をつけましょう。

また、マザーボードに取り付けるためのCPUソケットの形状も確認する必要があります。特にIntel製は世代によっても変わるので必ず確認しましょう。

拡張性も確認すべきポイントです。前述した通り、ベアボーンPCは拡張性が低い傾向にあるため、購入するときにはハードディスクの規格・搭載台数・メモリをどれくらい増設できるのかといった点を把握しましょう。

必要なら、USBポート・Wi-Fi・Bluetoothのような外部接続のための端子が取り付けられるかどうかの確認も必要です。

ここでは3つのおすすめのメーカー「Ryzen」「Intel」「ASRock」の特徴を下記の表にまとめました。ご参考ください。

パソコンでゲームをプレイしたり高度な動画編集をしたりする場合には、ベアボーンに高性能なグラフィックボードを取り付けたいと考える方もいます。しかし、ベアボーンで制作したPCにはグラフィックボードは取り付けられない場合が多いです。

どうしてもグラフィックボードを取り付ける必要がある場合はPCIeスロットのついたものを選ぶ必要があります。グラフィックボードを増設できるモデルには「DeskMeet B660」や「DeskMeet X300」があります。

ベアボーンで制作したPCでオンラインゲームを楽しみたい方もいますよね。ですが、ベアボーンにはグラボ（グラフィックボード）が組み込めません。グラボ（グラフィックボード）があれば、DVDやゲームの映像をより美しくできたり、グラフィックソフトの操作がスムーズにできたりします。

グラボ（グラフィックボード）が組み込めないので、グラフィック性能は基本的に組み込んだCPU内蔵グラフィック相当となります。ゲームをするときにも統合グラフィックを用いるため、最新のゲームや重いゲームをプレイするのはあまりおすすめできません。

AMD製のRyzenシリーズでグラフィックス内蔵のAPUなら、Intel内蔵のものと比べて画像の計算処理を行う内蔵GPUの性能がやや高いです。ベアボーンPCでゲームをプレイしたい方はRyzenを搭載しているものを購入しましょう。

ベアボーンは、PC用品を扱う家電量販店やPC専門店、ネットショップで購入できます。中古品やジャンク品でもかまわない場合は、ネットオークションやフリマアプリでも出品されているので参考にしてみてください。

さまざまな種類のなかから選びたい場合は、PC用品専門店での購入がおすすめです。いらなくなった機器・部品の買取や、修理を行っている店もあり、専門知識を持った店員さんに相談できるのもいいです。

近くに専門店がない方や、じっくり調べて購入したい方は、ネットショップでの購入をおすすめします。その中でも、「パソコン工房」や「ドスパラ」といった専門サイトで探すのがおすすめです。品揃えが豊富で、そのほかのサービスも充実しています。本記事でもおすすめの商品を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Intel NUCのおすすめポイントは以下の通りです。

• 組み立てが簡単なので、自作PC初心者にもおすすめ
• Intelが設計から生産まで行っている
• 開封してすぐに使用できる
• ドライバー＆サポート･アシストは、サポート期間が6年以上の場合もあり、常に最新の状態が保てる
• 省電力なので安心
• 値段は高めだが、一般的な自作PC用のパーツが入っているので自分で集めるより安くなる場合が多い
• コスパがいいのでおすすめ

さまざまなスペックを自分好みに調整できるのが自作PCの魅力です。難しそうに感じるかもしれませんが、ベアボーンキットを使えば初心者でも簡単に自作PCを組み立てられます。この記事を参考に、ぜひベアボーンキットを使った自作PCに挑戦してください。