オフィスソフト（Office Soft）おすすめ12選｜エクセルの互換ソフトも

いわゆるWord（ワード）やExcel（エクセル）といった業務ソフトを総称してオフィスソフトといいます。Microsoft Officeは優秀なオフィスソフトですが、価格が高いのが難点です。互換ソフトや1つの機能に特化したソフトも存在し、実はオフィスソフトにはかなりの種類が存在します。

それぞれ特徴があるのはもちろんですが、ソフトによって利用できる内容が明確にあるため、実際に使ってみて「Microsoft Officeならできたのに」と感じる場合がよくあります。もちろん、互換ソフトの方が優れている機能も多いです。

また、オフィスソフトは何度も乗り換えるものではありません。使い続けるソフトはメリットデメリットをしっかりと理解したうえで選びたいですよね。一方、無料で使えるフリーソフトも内容が充実しているものがあり、目的によってはフリーソフトで十分な場合もあります。本記事では、オフィスソフトの選び方や無料の製品、人気商品を紹介するのでぜひ参考にしてください。

オフィスソフトとは、文書作成のためのワープロソフトや、表・グラフを作成できる表計算ソフト、プレゼンテーション用ソフトなどからなるソフトウェアの総称です。

オフィスソフトの用途は非常に幅広く、現代社会のあらゆるビジネスシーンにおいて欠かせないものです。また、オフィスソフトは多彩な機能を持つため、ビジネスだけでなく学校のような日常シーンでも使用する人も増えています。

また、元来オフィスソフトは、Microsoft社の開発したMicrosoft Officeが主に使われていました。しかし、最近では他社によるもっと安価なオフィスソフトがあります。そのほか、Googleが無料提供しているGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなど、Microsoft Officeと互換性のあるフリーソフトも登場しています。

オフィスソフトを選ぶときは、自分の使っているPCのOSに対応した製品を選びましょう。たとえば、Windows用とMac用では製品が違うため、自分のPCのOSに対応していないオフィスソフトを購入してしまうとインストールができず使えません。

OSにはさまざまな種類があります。最近ではMicrosoftの「Windows」やAppleの「Mac」だけでなく、Googleが設計した「ChromeOS」やUnix系のOSである「Linux」など、OSの種類は多岐にわたります。

オフィスソフトの対応OSの一例は、Microsoft OfficeのWindows版とMac版です。Mac版はMacBookはもちろん、iPadやiMacにも対応しています。購入の際には自分のPC環境に対応したものを確認して選びましょう。

オフィスソフトには、パソコンにインストールして使用する「デスクトップアプリ」と、インターネット接続して動作する「ブラウザベース」があります。同じオフィスソフトでも、環境によってどちらが適しているかは異なります。

そこで、これら2種類のソフトにはどのような違いがあるのか、どのような方に適しているのかを解説します。

デスクトップアプリのオフィスソフトは、パソコンにインストールして使用するタイプです。最初に1度ソフトのインストールを済ませておけば、インターネット接続がないオフラインの環境でも問題なく使用できます。

対応OSのバージョンと使用中のパソコンのOSを確認してインストールする必要はありますが、ネットが使えない場所でオフィスソフトを使用する機会が多い方には、デスクトップアプリが最適です。

ブラウザベースのソフトはインストールの必要がなく、動作が軽いので使い勝手がいいです。データはクラウド上に保存されるため複数名でのデータ共有が容易であり、万が一パソコンが故障した場合でもデータ破損のリスクが少ないのも魅力です。

ただし、ブラウザベースのソフトはインターネット接続を前提としています。ネット環境がない場合はソフトが使えなくなるため、オフライン環境で使用したい方には向いていません。

互換ソフトは価格が安いのが大きなメリットです。純正のMicrosoft Officeは単品で2万円前後ですが、互換ソフトは高くても1万円以下で、中には無料ダウンロード可能なものもあります。

一方でデメリットもあります。まず、Microsoft Officeでは起きない文字化け・表示崩れといった不具合が発生する場合があります。相手から受け取ったWordファイルが正しく表示されない可能性があるので、会社によっては互換ソフトの使用自体を禁止している場合もあります。互換ソフトで慣れてしまうと、会社で改めてMicrosoft Officeに慣れなければなりません。

• メリット：価格が安い
• デメリット：不具合が発生する場合がある、会社によっては使用禁止

Microsoft Officeで作成した文書ファイルを開いたり、編集したりしたい場合は、Word互換ソフトを使いましょう。Wordは多くの企業で採用されているため、Word互換ソフトがあれば大抵の文書ファイルの閲覧・編集が可能です。

ただし、Wordで作成した画像を使ったファイルを開く際、一部の互換ソフトではレイアウトが多少崩れる場合があります。互換ソフトがWordに近い性能を持っているか必ず確認しましょう。

表計算ソフト「Excel」で作成したファイルを開いたり編集したりするのであれば、Excel互換ソフトが必要です。関数を用いた表計算はもちろん、表作成でも活躍します。

しかし、Word同様、互換ソフトは100％互換性があるとは限らないため、Excel互換ソフトでもExcelで作成したファイルのレイアウトが崩れる可能性があります。本来表示されるべき部分が表示されない場合もあるため、Excel互換ソフトも実際に使って性能を確認しましょう。

オフィスソフトを購入する際は、自分の使いたいソフトウェアや機能が入っているか確認しましょう。また、必要なソフトのみに絞ってオフィスソフトを購入すれば、購入費用を抑えられます。

たとえば、Microsoft Officeの場合は文章作成のWordのみ、表計算ソフトのExcelのみなど、必要な機能だけを選んで購入できます。入っているソフトウェアが多ければオフィスソフトの価格も高いです。コストを抑えたい方は必要な機能だけに絞りましょう。

自分に必要な機能が入っていれば安い製品でも問題ありません。あらかじめ機能を確認しておけば、わざわざ料金の高いオフィスソフトを購入せずとも、コスパに優れたオフィスソフトを選べます。

オフィスソフトで図形や画像をよく使う場合は、レイアウトの再現性が重要です。使用するソフトによっては、まったく異なるレイアウトになったり、レイアウトが崩れたりする可能性もあります。

WordやExcelに加えて、PowerPointも図形や画像を頻繁に用いるソフトです。プレゼンテーションソフトを選ぶ際も、Microsoft Officeで作成したファイルの再現性が高いかどうかは、確認しておきましょう。

Excelで作成したファイルを扱う場合に気をつけたいのが、複雑な作業や作業の自動化が行える機能「マクロ」です。関数はほとんどの互換ソフトで同じように取り扱えますが、マクロの互換性が悪いソフトを使用してしまうと、ファイルを正しく使えなくなります。

マクロが正しく動作しないと、ファイルそのものも正常に動かない可能性があります。表計算ソフトを使う場合は、マクロを適切に再現できるかどうかの再現性も要チェックです。

オフィスソフトは、CD-ROMやDVD-ROMからソフトをインストールできる「パッケージ版」と、ネット上でダウンロードできる「ダウンロード版」の2種類があります。それぞれのメリットは以下の通りです。

パッケージ版のメリット

• オフラインでインストールが可能
• パソコンの買い替え・故障時も再インストールしやすい

ダウンロード版のメリット

• パッケージ版よりも安い
• ネット上で購入後すぐにインストール可能
• ソフトの保管場所が不要

パッケージ版とダウンロード版は販売方法が異なります。店頭でソフトを購入したいならパッケージ版、自宅で手軽に購入したいならダウンロード版など、購入方法に応じて選択しましょう。

Microsoft Officeとは、Microsoft社によって1990年に初リリースされたオフィスソフトです。ソフトウェアには、文書作成のWord・表計算ができるExcel・プレゼンテーション用のPowerPointなどが含まれており、いずれのソフトウェアも高い信頼性があります。

長い歴史と圧倒的なシェアを持ち、Microsoft Officeの教則本も多いため、初心者でも使い方を学びやすくなっています。また、文章作成やデータ入力の際の疑問点やエラーが出た場合でも、ネット上から知識が得られる場合が多い点も魅力です。

また、Microsoft Officeについて習熟度を証明できる資格を所得できるのが、Microsoft公認の検定試験です。この資格があれば就職活動や転職の際、自分の力をアピールする材料になります。また、資格取得の勉強を通してオフィスソフトの習熟度も高められます。

Microsoft Officeには、Office365と呼ばれるサブスクリプション形式（月額課金）のタイプもあります。月額課金制はひと月ごとに料金を支払う形式で、気軽に試せるのが特徴ですが、下記のようなメリットとデメリットがあるので気をつけましょう。

【メリット】

• Microsoftアカウント単位で購入するため、ログインすればさまざまなデバイスで使用可能
• 常に最新版のOffice 365のバージョンを利用できる
• ネットワーク上でデータを保存できるクラウドサービスが付属する

【デメリット】

• オフライン状態では、クラウド上のデータを開けない
• ダウングレードができないため、過去のバージョンの機能が使えなくなる

以前からMicrosoftを好んで使っている方は、よく使っていた機能が最新バージョンで利用できなくなっていると、慣れるまで時間がかかる可能性があります。月額性のOffice 365を購入する際は、自分の仕事環境と合っているか確認しましょう。

Microsoft Officeをオンライン上で無料で利用できる、ブラウザ版オフィスソフトです。試しにMicrosoft Officeを使いたい方にはとっておきのオンラインサービスです。

同じオンライン上で使用する有料オフィスソフト「Microsoft Office 365」と比べて、一部の機能は使用できませんが、Microsoftアカウントを作成すれば基本的な機能は無料で利用できます。

Microsoftだけでなく、Googleも無料のオフィスソフトを提供しています。Google Suiteでは、メール機能のGmail・表計算ソフトのスプレッドシート・文書作成用のGoogleドキュメントをすべて無料で使用可能です。

ブラウザ上で作成したデータはMicrosoft Office用のデータとしてダウンロードもできます。また、Windowsだけでなく、MacやChromeOSとも互換性を持つ無料オフィスソフトです。

「ApacheOpenOffice」は、Microsoft Officeの互換ソフトの中でも歴史が最も古いソフトの1つです。再利用・再配布・修正などが可能なオープンソース方式として開発されており、Word・Excel・PowerPointなどに互換性のあるソフトとセットです。

Microsoft Officeで作成したほとんどのファイルは、こちらのソフトで閲覧や編集が可能です。

LibreOfficeは、商用ソフトを元に開発された無料のオープンソースソフトです。長らく新バージョンリリースがないOpenOfficeの後継ソフトにあたり、ソフト開発においてもLibreOfficeの方が積極的にリリースや修正が行われます。

つまり、LibreOfficeはOpenOfficeの進化版で、拡張機能の追加も可能です。

月額タイプ・年額タイプはイニシャルコストが低く済むので一見安いものの、永久に使えないのがデメリットです。仕事などで恒常的に使うなら、買い切りタイプの『Office 2021 』を視野に入れてもいいかも知れません。サポート終了まで使えるメリットに対し、時期のバージョンにはアップできないのがデメリットです。自分のスタイルに合わせて選びましょう。

オフィスソフトは種類が豊富で、搭載されている機能もバラバラであるため、価格帯もさまざまです。そのため、現在の自分が使っている機能や、これから使う予定のある機能が搭載されているオフィスソフトを見つける必要があります。今回の記事を参考に、オフィスソフトを選んでください。